[最終更新日]2023年9月19日  [記事公開日]2022年1月7日

転職活動全落ちで絶望的…。そんな人のための成功法をプロが教えます

転職活動の結果、全落ちという経験をされている方は、共通点がいくつかあります。全落ちの時の心境がその後の応募の結果にも繋がりますので、やみくもに動く前に一度立ち止まって振り返りましょう。採用過程は、どこの企業もあまり差異はありません。そのため、全落ちの理由や対処法がわかると次の転職活動で成功しやすくなります。うまくいかないと悩んでいる転職活動中の皆さんは必見です。

転職で全落ちしてしまう原因

転職で全落ちしてしまう原因

転職で全落ちしてしまう原因は、まず、履歴書の書き方です。現在転職活動は、企業などが開催する採用フェアに参加したり、個人で応募したり、インターネット上でのスカウト機能がついている転職サイトに登録したり方法はいろいろ揃っています。転職専門のSNSではリクルーターさんがたくさん登録しており、ポートフォリオという自分の履歴書を登録するとスカウトが来る仕組みになっています。

この段階で意外ともったいないことをしている人が多いのです。転職で全落ちする人は自己分析や企業研究が十分にできていないために、履歴書に企業が求めている内容とは違う的外れなことを書いている可能性があります。ご自身のアピールポイント、経験、自分の履歴書を読んでどういう職種の人が採用したいと思うかを想定して履歴書を作ることが大切です。また採用担当者はたくさんの履歴書をみて比べていますので、もし新卒の就職活動とほぼ同じ履歴書を使っているとしたら見直しが必要です。たとえ入社一か月後の転職活動だったとしても、新卒枠ではなく中途入社枠になってしまいます。ここを押さえておきましょう。

採用担当者が履歴書を見る目的は、応募者はどのように会社に貢献できるかという部分です。前職でどういう経験を積んだのか、どのような仕事ならできるのかを知るために履歴書を見て、次の面接に進めるかどうかを判断します。もし、あなたが前職の会社を一年未満で退社したようであれば必ずその理由を知りたいはずです。採用担当者はいろいろな先入観をもってあなた自身の事をみています。そして、応募者の資格や能力は書かれている内容を参照しても、前職で何をしていたかという点はこの人が将来入社したらどうなるかと想像する重要な部分です。履歴書の段階で特に気を付ける点は、志望動機と前職の退社理由の内容についてです。応募職種、求人表の内容などをよく見たうえで自分が採用担当者だったらと考えながら自分の履歴書を作っていきましょう。

次に応募の会社や数です。もちろんたくさんの数をこなすことは必要ですが、やみくもにただの作業のようになってしまっていたら注意しましょう。就職が決まらなくてあせる気持ちは本当によくわかります。連続で不採用をもらうと次も不採用なのではと怖気づいてしまうのは、ほとんどの就活生が経験している事です。転職活動は求愛と似ているとよく言われます。

つまり転職に対して給料がもらえればどこだっていいと思って転職活動をするのは、結婚してくれる相手ならだれでもいいと言っているようなものなのです。どのような状況でも、相手に自分じゃなくてもいいんだと思われてしまったら相手も冷めてしまいます。採用担当者が面接をしてみたいと思うような点を中心に書かなくてはいけません。ちなみに履歴書や職務経歴書はフォーム規定などがない場合は、枚数も自由です。自分の良さを十分表現できているか再度見直してみましょう。

書類選考には通っても、面接で落ちるという人もいます。この原因としては、志望動機を具体的に説明できていないことが挙げられます。面接というのは、例えると好きな人に告白するようなものです。好きな人を前にして自分がどのくらい相手を好きか、自分はどのくらい相手にとって魅力的かを伝えなくてはいけません。ここで気を付けたいのは、相手の事をよく知らないのに知っていると答えてもあまり説得力がないということです。採用担当者は、たくさんの人に同じ質問を聞いています。

答えは人によって違うので正解はありませんが、どれぐらいその会社に興味をもっているかを知りたいのです。例えば、友人に自分の趣味やどんな色が好きかを知っていると言われたとします。さらにとても褒めてもらえたら悪い気分にはなりません。面接も同様で、転職先の企業のどういった所が好きなのかを伝えます。しかし褒めるだけで終わらないでください。面接はそれだけでは足りないため、さらに、自分がその会社に入ったら会社がどうよくなるのかを具体的に伝えるのが必要です。この点をやっていない方があまりにも多すぎます。会社で学びたい人を企業は中途採用でとろうとは思っていません。会社にどう役立つのか、自分が入社したら会社はどのように発展するのかを伝える事が大切です。

転職で全落ちした時にまずすべきこと

転職で全落ちした時にまずすべきこと

転職で全落ちした時にまずすべきことは記録をつけて振り返ってみる事です。応募者はたいてい複数の会社を受けていますが、各会社の採用担当者はあなたの履歴書を初めて見ます。面接も、もちろん初めて会う人です。短い期間とはいえ、今後どこに繋がっていくかわかりません。1件ずつ応募した情報をデータとして残しておきましょう。採用、不採用の結果のみでは次へ生かす事ができません。自分が話した内容、聞かれた質問、面接した時期などを細かく書いておきましょう。この時にポイントなのは、できるだけ自分の主観をいれずに書く事です。

その後、少し気分転換をしてください。体というのは、物事のいい悪いにかかわらず習慣を保つようにできています。つまり、一度リズムができてしまうとその流れを変えるのはなかなか難しいということです。流れを変えるために、少し休んで気持ちを切り替えてから転職に挑戦してみましょう。気分転換におすすめなのが、家の掃除をする事です。あまり関係ないように思われがちですが、実は肉体的にも精神的にもいい流れを運ぶには空間が必要です。机の上が汚れていると、頭の中も同じような事が起こります。部屋を掃除するのにお金はかかりませんし、何よりいい運動になるため一石二鳥です。

もし、エージェントに依頼して転職先を紹介してもらっている場合、結果もエージェントから聞く事になります。直接だと聞きにくいですが、不採用の理由があれば教えてもらいましょう。次に生かせるヒントが見つかるいいチャンスです。技術不足や、求人の内容にあってないなどが理由なら、応募の段階から工夫をしなくてはいけません。事前に自分の持っている能力と応募職種があっているかチェックしてみます。コンサルタントが行う履歴書の添削なども有効活用しましょう。特に履歴書の段階で落とされる人は、添削をしてもらったら採用されたという例がたくさんあります。

気持ちが落ち着いたら、期限を決めて戦略を立て直しましょう。実は、だらだらとやっていても効率が上がらない事が多いです。いつ就職できるかわからない状態をいつまでも続けているわけにはいきません。1日の中で就活に使う時間を設けたり、それ以外は勉強やバイトなどをしたりしながら毎日の生活を規則正しく過ごせるように気をつけましょう。活動時間は早朝から朝にかけてが一番頭がはっきりして効率がいいです。放っておくと夜型になりやすい人は、30分ずつ寝る時間をずらして11時ごろには寝るようにしましょう。転職で全落ちすると、とくにショックでストレスホルモンがでているので、交感神経が優位になります。しかし体は疲れていますので、日中眠くなったりすると日常生活が乱れがちです。健康管理、モチベーション管理もこの際ですから身につけるつもりで毎日生活しましょう。

全落ちは結果ではなく過程です。それですべてが決まったわけではありません。全落ちしても、落ち着いたらなんでもいいので行動してみる事です。成功者はもともと成功者だったわけではなく、成功するまでやめなかった人です。全落ちしてからがはじまりと思えば、そんなに深刻に考える事もありません。最も避けたいのは、転職に全落ちしたせいで落ち込んだり行動できなくなったりしてしまう事です。この過程があったから今の自分があると思えるような未来が必ずきます。

転職を成功させる方法

転職を成功させる方法

転職を成功させる方法は、まず自分の能力や経験をきちんと理解し、それを文字や資料で相手に伝える準備が必要です。自己分析ができる人は、自分に対して過大評価をしません。転職で全落ちの人の傾向に多いのは、自分の能力と応募した仕事がミスマッチになっている事に気がついてない点です。つい、求人情報ばかり目がいってしまい、自分がそれに見合った能力をもっているかという点を軽視します。中途採用は、即戦力と会社貢献に関する期待が大きいです。もし2、3社の転職を繰り返していたならその理由もはっきり伝えます。その転職を繰り返す中でなぜこの会社で働きたいのか、これは会社にとってもプラスになる理由でなくてはいけません。

次に、転職を成功させるには、自分にあった会社を探す事です。自分にあった会社とはどういう会社でしょうか。人間関係がいい会社、給料がいい会社、残業がない会社、条件を紙に書きだして明確にします。知っておいてほしいのは、メリットがあればデメリットも存在するということです。理想の会社がみつかったとしても、求人をとっていなかったりする事もあるでしょう。しかしそれすらも、自分にはいい方向に向いていると信じられるようになれば、きっと次の転職活動は成功できます。

できる仕事とやりたい仕事は、実は大半の人にとって違います。もちろん入りたい会社があるのはいいことですが、転職を成功させるという意味ではこだわりすぎるのはあまりよくありません。縁というのは不思議なもので、人生何があるかわからないものです。もし、自分にはできないかなと思っていた職種からお声がけがあったとしても、素直に受け入れてみるのも一つの方法です。自分の理想のほとんどが想像の世界で、自分で自分に壁を作ってしまってはせっかくのチャンスを逃してしまいます。

やみくもに自分と合わないからと断るより、一度話を聞いてみるといいでしょう。相手が自分をどういう風に見て声をかけてもらったのか、いい指標にもなります。やりたい仕事があっても、その職種が未経験の場合、今まで以上の努力が必要なので覚悟しましょう。反対に、転職活動でなんとなく会社を選んだり、よくわからないけど応募してみるというのは時間の無駄になるのでお勧めしません。

なんでもいい、と思い始めたら負のループに巻き込まれるサインです。転職活動を少し休んで丁寧に一つずつ動いていくように心がけましょう。評判のいい人材会社でコンサルティングを受けたり、セミナーに参加したりするのも新しい人と出会えるチャンスです。履歴書がしっかりできたらそれが客観的に表現できているか見てもらったり、アドバイスをもらうようにしましょう。

まとめ

転職で全落ちする理由と対処法がわかったら、あとは行動あるのみです。落ち込むことはありますが、その結果はあなたの人間性を否定されているわけではありません。採用してもらいたいために自分へ嘘をつくような事があれば、小さなストレスがたまっていく一方です。なるべくリラックスした状態で、本当は自分が何をしたいのかよく考えてから計画をたててみましょう。もちろんその間のスキルアップもかかせません。

転職が全落ちして、うまくいかないと思っていても不安になる事はありません。なぜならあなた以外にもたくさんの人が経験している事だからです。転職を成功させるためには、普段からの情報収集や自分を客観的に判断する能力は不可欠です。

自分が思っている自分自身と他人からみた自分が違う事を受け入れてみるのは簡単な事ではありませんが、その心の余裕があってこそ転職が成功すると思って挑戦してみて下さい。友達やご両親から自分の事がどんなふうに見えるか聞くのもいいアイデアですが、もう一つの方法としてエージェントの力を借りる事は非常に有益と言えます。エージェントは数々の応募者と企業を見ているので傾向や対策のアドバイスもしてくれます。あきらめずに行動している人には必ず成功が訪れますので、自信をもって実行してみましょう。

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