[最終更新日]2023年9月19日 [記事公開日]2021年11月26日
仕事がつまらないから辞めたい!そう感じるときの対処法と転職成功法
「仕事がつまらない」「仕事をしていても楽しくない」など、そう感じる瞬間はありませんか。しかし、仕事がつまらないから辞めたいと考えていても「そんな理由で辞めるなんて甘いと思われそう」「転職はリスクがあるから、最終手段にしたい」と辞めるのをためらってしまいます。
毎日の仕事がつまらないと感じた時に、どのような方法を用いれば、解決できるのでしょうか。また、もしも転職したいと考えた時には、どのような手段を取ればスムーズに転職が決まるのでしょうか。
仕事がつまらないと感じる理由
社会人になると生活していくためにも仕事はしなくてはなりません。しかし、出社や退社、休憩時間、残業時間、準備や後片付けなど、1日の大半の時間は仕事に取られてしまいます。仕事がつまらないと、その時間が苦痛に感じるようになってしまいます。苦痛はストレスとなってしまうため、無視できません。
厚生労働省の令和2年の「労働安全衛生調査」によると、職場や仕事に不安やストレスを感じる人は、全体の54.2%というデータが出ています。約半数は仕事に何らかの不満を抱いているわけです。不安やストレスを感じる原因の第1位は42.5%で「仕事の量」、35%が「仕事のミス」、30.9%が「仕事の質」、27%が「人間関係」という結果でした。
「仕事の質」とは、仕事への貢献度や完成度のことです。クオリティーの高い仕事をすると、周りからの評価が高くなるだけでなく、仕事への満足度も必然と上がることになります。満足度が上がると、自分自身の成長や達成感というものを感じ始めます。それが仕事へのモチベーションアップに繋がるのです。また質が高い仕事の時は頭を使っている場合が多いです。自分で試行錯誤していく必要性があるため、仕事を能動的にやるようになり、働く意欲があがります。
一方、質が低い仕事をする場合はモチベーションが上がりません。質が低い仕事は、質が高い仕事とは反対に、受動的である場合が多いためやっていても楽しくありません。その仕事から学ぶことがほとんどなくなるので、満足度や自分自身の成長や達成感が得られなくなるのです。あまりに仕事の質が低いと、仕事を頑張ろうという意欲が低くなります。
「人間関係」が悪い場合も仕事がつまらなくなる原因です。職場の人間関係が悪いと、労働時間以外の時間も居心地が悪く感じられます。休憩時間などの時間でもギスギスした空気にさらされることになります。人間関係が悪い職場では、主に2パターンがあるとされています。自分に直接的に被害がある場合と間接的に被害がある場合です。直接的に被害がある場合とは、自身がイジメやパワハラなどを受けている時です。このケースは、直接的に身に降りかかってくるため段々と仕事に身が入らなくなり、楽しかった仕事が楽しくなくなってくることがあります。
また、間接的に被害がある場合とは、同僚同士の仲が悪かったり、上司が1人の社員にパワハラをしているケースです。自分に直接的な関わりはありませんが、視界に入るためにどうしても気分が悪くなってしまいます。居心地が悪くなり、仕事に誇りが持てずにつまらなくなってしまうのです。職場の人間関係が悪いと積もり積もって「辞めたい」という気持ちが高くなってきます。
そして、毎日同じ仕事の繰り返しにより、仕事に新鮮さがなくなるのも、仕事がつまらなくなる原因です。入社当初はすべてが初めての経験のため、新鮮な気持ちで仕事に打ち込めます。時間が経つにつれて当初持っていた緊張感は無くなり、仕事内容も覚えてきたため、ほぼルーティン化となっていきます。マンネリ状態となってしまうため、仕事が楽しくなくなり、つまらなくなってしまうのです。
入社した職場が当初思っていたよりも興味が持てない業界、職種の場合も、仕事はつまらなく感じます。インターンなどを経験してから入社した場合は、どのような業界や職種かはおおよそ理解できているでしょう。しかし、そうではない場合。たとえば、給料面や待遇などを最優先条件にして入社したようなケースは、入ってみて「思っていたものと違う」ということがあります。他の面で納得していたとしても、1日の大半はずっと興味が持てない仕事をやり続けなければならないため、どうしても苦痛に感じてしまう場合があるでしょう。同僚や上司などが仕事に充足感を感じているのを見る度に自分がみじめになってしまう場合もあります。
仕事がつまらないと感じた時の対処法
仕事がつまらないから仕事先を辞めたい場合、すぐに辞めてしまっては不利になります。転職は勢いだけで成功できるものではなく、十分な時間と計画性が必要不可欠だからです。また、退職することを上司に伝えたり、引き継ぎを行ったり、退職手続きをしなければなりません。将来のことを考えると離職後の生活費のことも考える必要があります。在職中に探すことはできるのかなどについても考える必要があるため、ある程度余裕をもって辞めるかどうかを決めましょう。
また、せっかく受かった職場ですから、辞める以外にも方法がないかを検討してみましょう。仕事の他に打ち込める趣味を見つけるという方法もあります。人生は仕事だけではありません。転職はリスクが高いと感じたのなら、仕事以外の楽しみを見つけることにしましょう。仕事は仕事と割り切ると、心が楽になる場合もあります。ワークライフバランスが良くなり、今までよりも仕事にハリが生まれることもあります。
でも、仕事がつまらないからどうしても辞めたいといった場合は、どのようにすれば良いのでしょうか。そのまま何もせずにいるというのも選択肢としてはありますが、できるならやめておきましょう。1人で抱え込むのはダメです。1人で誰にも相談していないとネガティブな方向についつい考えがちになるためです。1人で抱え込まずに誰かに相談しましょう。誰かに気持ちを話すことで、気分がスッキリしたり、ベストな解決方法が見えてきたりする可能性もあります。
相談する相手としては、同僚や上司、家族や友人が最適でしょう。先ほどの厚生労働省の「労働安全衛生調査」によると、仕事のストレスや不安を相談する相手がいる人は全体の90.8%。その相談先については、第1位が家族や友人で78.5%、第2位が同僚や上司で73.8%と、仕事の悩みについて相談する時は、家族や友人仕事先の人間を考える人が多いようです。実際に相談した人は、74.1%で、家族や友人に相談した人が73.5%、同僚や上司に相談した人が67.6%となっています。数値を見ての通り、複数の人に相談するケースが高く、いろんな人の意見を求めている人が多いと考えられます。
このうち、家族に相談した場合は、家族はあなたへの理解者ですから、暖かく迎えてくれることが期待できます。特に父親に相談した場合に思いもよらない助言をもらえることがあります。父親はあなたと同じように悩んだこともあったかもしれないからです。同じような悩みを抱えている部下や同僚を見てきたこともあるかもしれません。自分では考えつかないような解決法を教えてくれる可能性があります。解決法はあっても自分では勇気を持って踏み出せなかった一歩を踏み出せるようになるかもしれません。また、普段は話さない仕事の悩みを打ち明けることで、家族の絆を深めることにもなります。お互いをより理解する機会だと思って話してみても良いでしょう。
友人に相談する場合は、職場と全く関係ない人に話すと、気軽に悩み事を話せるという利点があります。特に同じような年代で同じような職種や業種の場合は、同じような悩み事を抱えている場合があります。悩みを自分ごとのように共感してくれるでしょう。気持ちに寄り添ってくれる言葉をかけてくれるため、仕事を頑張ろうというポジティブな気持ちになります。
同僚に相談する場合は、同じ時期に入社してきた仲間というポジションのため、誰よりも熱く相談にのってくれるでしょう。お互いになんの仕事をしているか、どのような環境で働いているかもわかっているため、共感してもらえます。話してみれば似たような内容で悩んでいるということもあります。
上司には相談しにくいかもしれませんが、上の立場の人のため、色々な対策を現実に取ってくれることが期待できます。人間関係が問題の場合は、部署異動や人事異動、揉めていたら間に入ってくれたりしてくれるようになるでしょう。他の方法で解決しない場合は、この部署異動や人事異動がリスクが少ない手段といえます。部署異動とは、同じ会社内で違う職種や異なる仕事に就くことです。今の仕事が単調すぎてやる気が出ない、自分に合っていない場合などは職種を変えてみることで、モチベーションがアップすることもあります。一方、人事異動とは、部署異動とは違い、異なる事務所で仕事をすることです。職場が変わるため、まっさらな気持ちで仕事につけるというメリットがあります。
このように仕事がつまらないと感じたときの対処法は色々とあります。これらの対策を取ってから、本当に転職したら現状が変わるのか、後悔しないかを検討してから辞めることをおすすめします。
仕事がつまらないから辞めると決断した時の転職成功法
仕事がつまらないという理由で転職を決意した場合、気をつけるべきポイントは3点あります。きちんと自己分析をすること、どんな転職先であれば自分に合っているのかを考えること、ポジティブに聞こえるような転職理由を考えておくことです。
きちんと転職活動前に自己分析を行っておかなければ、次の転職先でも仕事がつまらないと感じてしまうかもしれません。どうして自分は仕事がつまらなく感じたのかを具体的に考察していきましょう。たとえば、工場内勤務だった場合に、「単調な仕事がつまらなかった」「もっと人と関わる仕事がしたい」などの不満があったとしましょう。すると、次に選ぶ転職先は、その内容を省いたところが良いでしょう。「受付業」や「接客業」などの選択肢が出てきます。
また、どんな転職先が自分に合っているかも大切なポイントです。たとえば女性であればオフィスのきれいな勤務先が良いなどです。金銭面や福利厚生の労働条件も重要なポイントといえます。仕事は好きでも、後々になって他の友人と比べて少ないことに気付き、段々と不満が溜まっていく場合があるからです。将来にいくら稼ぎたいかなどのプランを立てておきましょう。
そして転職を成功させる上で1番重大なことは、転職理由をポジティブに聞こえるようにしっかりと考えておくことです。転職する場合に面接担当者に必ず聞かれることが「なぜ前の会社を辞めたのか」です。「仕事がつまらないから辞めた」という転職理由は、面接官が聞くとどうしても悪いイメージを抱かせてしまい、採用面で不利に働いてしまいます。だからといって嘘をいうのは良くありません。ストレートにいうのではなく、少しだけ内容を膨らませてみましょう。たとえば人間関係が原因で辞めた時は「高い目標に向けてチーム内でお互いに協力しあい、切磋琢磨していけるような職場で働きたくて転職することにしました」などです。
しかし、「転職を1人で進めていくのは不安だ」「ポジティブな転職理由が浮かばない」という場合もあります。その場合は、転職エージェントを頼りましょう。転職エージェントなら、転職のプロであるキャリアアドバイザーが、その人にあった求人を勧めてくれます。履歴書や職務経歴の添削や面接の練習なども行ってくれるため、転職理由も一緒に考えてくれます。転職活動に不安がある時はぜひ活用していきましょう。
まとめ
仕事がつまらないと感じた時に、モチベーションを上げるには仕事以外の楽しみを探してみましょう。仕事は仕事として割り切ることで今より充実した毎日が送れるはずです。楽しみが何もないという人は、家族や友人、同僚、上司などに相談してみましょう。仕事を辞める以外で解決できるかもしれません。
どうしても仕事を辞めたいと思ったなら、ポジティブに聞こえる転職理由を事前に考えておきましょう。転職する場合は、必ずといっていいほど面接官に転職理由を聞かれてしまいます。もし、考えつかない場合は転職エージェントなどのサービスの利用を検討してみてください。
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