[最終更新日]2023年9月25日  [記事公開日]2021年10月28日

仕事のプレッシャーがストレスになる人が行うべき転職活動の仕方

「上司からの圧が強くて疲れる」「緊張感がある職場で毎日胃が痛い」など、仕事のプレッシャーが原因でストレスを感じている人が増えています。特に20代といった若い世代のストレス疲れは深刻です。

プレッシャーによるストレスは軽視できません。放置しておくと、どのようなリスクがあるかをきちんと認識しておきましょう。

また、今の職場でプレッシャーによる疲れが原因で転職を考えた場合は、どのような点に気をつければ失敗しない会社選びができるのでしょうか。

仕事のプレッシャーからストレスを感じる要因とは?

仕事のプレッシャーからストレスを感じる要因とは?

今、会社勤めの20代の若者が、ストレス疲れに悩んでいます。20代といえば社会人の中でも1番若い世代です。学生から社会人となり自由に使えるお金が出来たことで、買い物や趣味、友人関係や恋愛などに力を注いで毎日が充実している時でしょう。体力面でも1番健康的で、多少無理をしてでも若さでつっきれると言われている年齢です。

しかしそんな20代ですが、30代の働き盛りの世代よりも、40代や50代といった体力面がやや落ちてくる世代よりも、仕事でストレス疲れを感じているというデータが出ています。実は60代よりも疲れているというのですから驚きですよね。その疲れの度合いはかなり高く、毎日仕事でへとへとになっているという方が多いようなのです。

なぜ体力面や精神面で充実している20代が、他の世代よりもストレス疲れを感じているのでしょうか。その原因は、職場での精神的負担にあるようです。20代は学生から社会人へと大きく飛躍する時です。今まで気の合う同世代の仲間たちと面白楽しく過ごしていたのに、いきなり年齢差がある上司に囲まれて過ごす環境に放り込まれることになります。上司と部下という縦の関係に馴染めなかったり、常に緊張感を持って働かなくてはいけなかったり、苦手な人とも上手く付き合う必要があるため、心にストレスを溜めてしまうのでしょう。

このように職場での人間関係がストレスとなっている人は多いですが、この他にも、仕事内容が原因でストレスになっている人も多いようです。たとえば、会社で達成目標といわれるノルマが設定されているケース。金融や商社、人材やアパレルなどが一般的に「ノルマがきつい」と言われている職種です。アパレルなら、月の販売目標が、個人やチームに課せられていることが多いです。

ノルマを達成しなければ減給や降格などのペナルティを設けている会社も多く、逆に達成できればボーナスや昇格などのご褒美があります。ノルマがきつい会社で働く従業員は、膨大な仕事量が課されるケースが多く、休日出勤や連日の深夜残業などを行う必要が出てくる場合があります。

さらにノルマが未達成でペナルティがなくても、上司から激しく叱責されたり、どこかどう問題だったかをかなりしつこく掘り下げて説明してくる上司もいるため、社会人になって日が浅くまだ仕事に慣れていない20代はだんだんとストレスが溜まるようです。どんなに頑張ってもノルマが達成できない場合には、「ノルマを達成しないと給料が減らされる」「また怒られる」「今月まだこれだけしかノルマ達成していない、どうしよう」などとプレッシャーに追い込まれて、疲労が蓄積していきます。

またレベルが高い仕事を任された場合も、プレッシャーからストレスを感じてしまう場合があります。レベルが高い仕事は、今までの仕事内容よりも神経を使う場合が多く、些細なことがミスに繋がることがあります。プレッシャー負担が強い傾向があるため、ストレス疲れしてしまいます。

特に自身が、会社の命運をかけたプロジェクトのような大きな案件に関わる場合です。自分の仕事ぶりの成果によって会社の業績にもろに影響するため、絶対に失敗できない環境下におかれてしまいます。このケースは、仕事への向上心がある人ほど頑張ってしまう傾向があるのが特徴的です。胃が痛いと感じるほどプレッシャーを感じてしまう人は多いようです。

社会貢献度が高い仕事も、プレッシャーによるストレスが強くかかる傾向があると言われています。たとえば医師や看護師などの命に携わる仕事をしている人たちです。私たちが病気になったり、ケガをした時に病院は欠かせない施設です。こうした施設で働く医師や看護師は、時には患者の命に関わるような手術や処置をすることもあるため、気を抜くことができません。患者から感謝されることや社会的責任がある仕事のため、やりがいがある職場環境と言えますが、責任が重い仕事だからこそ、プレッシャーが重くのしかかってくる場合もあります。

このように、どのような職場環境でも大なり小なりプレッシャーはありますが。しかし特にプレッシャーが強い職場環境におかれると、社会に出てきたばかりの20代は対処しきれずに、甚大なストレスを溜めてしまうのです。

プレッシャーによるストレスが招くリスク

プレッシャーによるストレスが招くリスク

はダメです。自分が思っているよりも、そのストレス状態は深刻な場合があるからです。プレッシャーによるストレスはけっして軽視できません。ストレスは心の健康だけでなく、時には身体の健康も損ねてしまう危険性があります。

仕事のプレッシャーでストレスを感じていても「みんなストレスを抱えているし、我慢するしかない」「プレッシャーに弱い自分が悪い」と思っていませんか。今の職場でストレスを放置しておくと、将来大きなリスクを抱えてしまうことになります。ストレスを抱えたままでいると、どんなリスクがあるのかを確認しておくことが、未来の自分の健康につながりますよ。

ではどんなリスクがあるのでしょうか。ストレス蓄積によるリスクとしては、人間はストレスを感じ始めると、まずは心に不調を感じ始めます。いつもイライラしてしまい穏やかでいられず、職場でくつろぐことができなくなるといった症状が出てきます。この症状が進行すると、集中力がだんだんと低下していき、仕事でミスが出やすくなってしまいます。ストレスが増えてくると人間は脳が正常に働いてくれなくなるのが原因です。注意力が散漫になってくると、論理的に物事を考える力が弱まり、意思決定することが極めて難しくなってきます。その結果、仕事でミスが出てきます。

仕事でミスをしてしまうと、上司に怒られたり自己嫌悪に陥ったりします。今度はミスしてはいけないと思い、それがまたプレッシャーになってしまいます。このように、負の連鎖が続いてしまい、最終的にどんどん体調が悪くなり、仕事を欠勤しがちになるというケースに陥ってしまうのです。

また、ストレスを感じると人は、交感神経が活発になることが分かっています。交感神経は自律神経の1種で、副交感神経と対になっている神経のことです。激しい運動をしたり、人前でプレゼンしたりする時に心拍数が上昇したり、汗を大量にかいたりしますが、あれは交感神経が活発に働いている証拠です。逆に副交感神経が活発になると鎮静作用が働きます。穏やかな気持ちになるため、リラックスできたり、疲れが取れるといった効果があります。

交感神経と副交感神経はどちらかが過剰に優位であってもいけませんが、特に交感神経が優位でかなり活発になると、血圧の上昇から不眠症といった作用まで引き起こします。交感神経が優位になると、血管が収縮して脈拍が上がり、気持ちが興奮してなかなか寝つけなくなるからです。そしてストレスがピークになってくると、身体の内部まで不調を感じ始め、大病にかかるリスクが上がります。肥満症や糖尿病、心筋梗塞の発症率が高まるといったデータも出ています。

このように、ストレスを抱えたままでいると、心の不調から命にかかわるような病気の発症を引き起こしてしまうケースが確認されています。今の仕事がどれくらいストレスとなっているのか、一度ストレスチェックをしてみても良いかもしれません。ネット上で「ストレスチェック」を打ち込めば出てきます。厚生労働省のホームページでも、5分間でチェックできるストレスチェックのページがあるので利用してみてください。高ストレスだと体や命にかかわるため、転職も視野に考えてみましょう。

仕事のプレッシャーからストレスを感じない仕事選びのコツ

仕事のプレッシャーからストレスを感じない仕事選びのコツ

仕事のプレッシャーがストレスになる人は、転職活動の際はストレスにならない仕事選びをすることが重要となってきます。どんな仕事内容や環境が自分にとってストレスとなるのかを一度深く掘り下げて考えてみることをおすすめします。ストレスの原因になったものがない職場環境を選ばないと、また同じ原因で退職や転職することになりかねません。

今までに、どんな時にストレスを感じたのかをメモなどに書き出してみましょう。箇条書きで大丈夫です。たとえば「電話対応時に相手の言っていることを聞き取れないのがプレッシャー」「電話対応する時にテンパってしまうのがいやだ」などです。すると、自分が思ってもみなかったストレス原因が見えてきます。ストレスの原因が分かったら、その原因を省いた仕事内容や環境の会社を選ぶと良いでしょう。

また、人によってストレスとなる原因はそれぞれです。「職場環境が良くても、慣れない仕事でミスばかりしてしまう」「ミスできない完璧を求める仕事環境がプレッシャー」という方は、研修制度を設けている会社を選ぶと良いかもしれません。上司が期待から檄を飛ばしてくるのが嫌という方は、裁量権があまりない職種や会社が良いでしょう。

さらに少しのプレッシャーは仕事する際に良い刺激になることもあります。あまりプレッシャーがないと、仕事に張り合いが持てずに、やる気が持てなくなることもあるからです。やる気がないと仕事先に行くのが憂うつとなり、それがストレスとなる場合もあります。過度のプレッシャーは体や心にダメージを与えてしまうのでダメですが、少しのプレッシャーなら、仕事への意欲が生まれ、メリハリがある生活が送れるということも覚えておきましょう。自分はどのタイプなのかを一度考えてみてください。

ノルマが設定されているとプレッシャーを感じるという人は、ノルマ設定がない仕事や会社を選びましょう。たとえば事務職。営業職を支える営業事務や経理事務などの種類があります。主な仕事内容は、スケジュール管理やデータ入力、書類整理、電話対応などです。事務職のメリットは裁量権を持たないため、ノルマが一切ないことです。他職のサポート業務がほとんどなので、自身のミスで会社が大きな損害を与えるということもありません。

残業もほとんどなく定時で帰れることが多く、休日出勤で呼び出されるということもほぼないため、ワークバランスが取りやすい仕事といえるでしょう。ただし裁量権がある仕事は任されないため、仕事に刺激がなく、つまらないという人は一定数います。事務職は給料も低めでなかなか年俸が上がりにくいため、転職理由が給料の低さという人には向いていないかもしれません。

ノルマがない仕事を選びたい人は、求人情報に「ノルマなし」と書かれている会社を選ぶと良いでしょう。求人情報にノルマなしと書かれていても、入社してみたらノルマがあるケースもあるため、転職エージェントなどのサイトを利用すると良いかもしれません。自分でノルマなしの会社を探さなくても、見つけてくれますよ。

まとめ

仕事のプレッシャーが原因でストレス疲れになる20代が増えています。ストレスを放置しておくと、注意力低下でミスを連発してしまうなどして仕事へのパフォーマンスが落ちてしまいます。それだけでなく、肥満症や糖尿病、心筋梗塞の発症率が高まることも分かっているため、なるべくストレスのかからないような生活を送りましょう。

無理な場合は転職することも1つの手です。転職先には自分がプレッシャーを感じないような職業や職場を選ぶと、転職後も長く続くようになります。自分で探すのが難しい場合は、転職エージェントなどを利用することもおすすめです。

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