[最終更新日]2023年9月25日 [記事公開日]2021年9月10日
転職一年目がとにかく辛い!そんな人のための乗り越え方を解説
思い切って転職したものの、転職先で思うようにいかず、とにかく辛いと悩んでいませんか。
「転職一年目はとにかく辛い」そう耳にしたこともあるでしょう。そして実際に一年目の辛さに頭を抱えていることでしょう。しかし思い切って転職したのだから、転職先に後悔を抱きたくないですよね。
ではそんなつらい転職一年目。どのように乗り越えればいいのでしょうか。このコラムよりチェックしていきましょう。
転職一年目がつらい理由
誰しも、社会人になりたての時期は辛いと感じるものです。覚えることが多く仕事がうまくいかない、場合によっては怒られることもある、このような辛い経験をしつつ社会人として経験を積んでいくのが一般的です。転職一年目も同様に辛いと感じやすい時期ですが、新卒一年目と比較すると辛く感じる理由は異なっています。新卒に即戦力を求める会社もあるものの、新卒社員が入社後すぐに仕事で大活躍するとは基本的に思われていません。
だからこそ、教育係などの先輩が仕事を教え、新卒社員が一人前になれるよう指導していくのが一般的です。一方、中途採用者は新卒社員とは異なり即戦力として見なされることが多く、この扱いの違いが辛さを感じる理由として挙げられます。即戦力として期待されているため、新卒社員とは違って業務についての研修や細かな指導を受けられるケースはさほど多くはありません。同じ職種であっても、会社によって仕事のやり方は異なりますし、新しい会社で慣れない仕事に悪戦苦闘し辛く感じる時期は必ず存在します。
また、研修や指導は人間関係を築く上でも役立ってくれるため、研修や指導がないと自ら積極的に動かない限り孤立しやすく、結果的に会社で働くのが苦痛だと感じるわけです。20代の場合、将来性を期待して採用される中途採用者も多く、必ずしも転職一年目の時に仕事を教えてもらえないわけではありません。しかし、20代の中途採用者に対して自ら積極的に動くことを求める会社も多いため、入社直後は仕事がうまくいかず辛さを感じる恐れがあります。
会社内の人間関係に問題があるため転職を志すケースは多く、人間関係も辛さと密接に関係している要素です。人間関係の問題については、新卒であろうと第二新卒であろうと関係なく起こる可能性があります。ただし、転職ならではの人間関係の悪化が起こるケースも多く、中途採用者を外様扱いする会社は決して珍しくはありません。
日本では、1つの会社で定年まで勤め上げることが美徳であるというような考え方もあるため、そのような考え方の人が多い会社では、転職組が肩身の狭さを感じることも起こり得るのが実情です。転職先で積極的にコミュニケーションを取ることで、居心地のよい環境を作れる場合も多いものの、明らかに歓迎されていない雰囲気であれば努力が報われにくく、辛く感じるものです。社内に気安く話しかけられる人がいれば比較的辛さを感じにくいものの、何らかの事情で孤立している場合は余計に辛さが深まります。
また、会社との相性も重要なポイントで、相性がよくないところに勤めていると辛さを感じやすいので注意が必要です。十分に検討を重ねた上で勤める会社を選んだのに、入社してみると相性が悪くて辛く感じる、このような事例は多く存在します。求人票の情報だけで社内の詳細な雰囲気を知るのは困難なため、入社してから相性の悪さに気づき、働くことに嫌気がさすのが定番の失敗パターンです。相性の良し悪しは個人差が大きく、ある人が相性が悪いと感じる会社に対し、他の人も同様の評価を下すとは限りません。
会社の評価が大きく分かれることもあるため、一概には言えませんが、社内の雰囲気に極端なところがあると相性が悪いと感じる人が出てきてもおかしくはありません。社内の人に悪意はないが体育会系のノリが強い会社や、皆が黙々と仕事を進めており社員間の仲の良さが感じられない会社は、相性がよければ働きやすいものの、相性が悪いと苦痛を感じることにつながります。
特別に会社の環境が悪いわけではないのに、相性的な問題から辛さを感じるケースもありますが、ブラック企業やそれに近いような、環境がよくない会社に勤めていれば辛く感じるのは当然です。サービス残業が当たり前で毎日のように夜遅くまで働かされる、上司からのパワハラが横行している、ノルマが非常にきつく常にプレッシャーを感じる、このような特徴を持つ会社で働いていてはストレスに強い人であっても逃げ出したくなるものです。ブラック企業や、それに近い会社で働いていると辛さから抜け出すことは難しく、努力だけではどうしようもない場合もあることを覚えておいてください。
つらい転職一年目を乗り越える方法
職場に溶け込めず孤立していると辛さはより大きくなるため、辛さを避けるためには職場に溶け込むための努力が欠かせません。転職組が歓迎されていない会社のように、コミュニケーションを取るのが難しい場合もあるものの、積極的なコミュニケーションを意識すれば短期間で社内に居場所を作ることも十分可能です。社内の雰囲気に馴染めない人に共通する特徴として、コミュニケーション能力の不足が挙げられ、特に挨拶をしないのは非常に危険です。
入社直後の時期は、自ら挨拶をした方がよいか、声をかけられるのを待つ方がよいかで悩みがちですが、自ら声をかけるようにするとよいでしょう。職場で誰かしら見かけた場合、立場に関わらず積極的に挨拶することが円滑なコミュニケーションにつながります。体育会系のように無駄に大きな声を出す必要はありませんが、明るくはきはきと挨拶する方が相手に与える印象はよいので、ぜひ職場で実践してください。また、ボソボソとした小さな声はマイナスのイメージを与えがちなので、普段の会話でも明るくはきはきと話したいところです。
仕事に関する質問もコミュニケーションの一環で、積極的な質問は職場での立ち位置を確立することにもつながります。指導を受けられずに仕事がうまくいっていない場合は、自ら積極的に質問する姿勢が欠かせません。疑問点があるにも関わらず、それを放置したままでは仕事がうまくいかないのも当然のことです。指導がない状態だと先輩に尋ねにいきづらいかもしれませんが、後回しにしてもよいことはないので、疑問は早めに解消しておきたいところです。
転職一年目に辛いと感じることは非常に多いものの、その原因によっては辛さを直接的に解消しにくい場合もあります。ストレスの根本的な原因をなくすのが難しい場合、対症療法としてストレスの解消法を持っておくことはとても大事です。定番のストレス解消法としてスポーツ、カラオケ、ゲーム、映画鑑賞などが挙げられるものの、向き不向きがあるため、相性の悪いものを選ぶと逆効果です。体を動かすのが好きなら休日にスポーツを楽しむことでストレスを解消できますが、インドアタイプの人が無理にスポーツをすると逆にストレスを溜める結果になりかねません。
そのため、どれがよいかは一概には言えないものの、仕事でストレスを抱えている人は緊張感が強まりやすいため、精神的な切り替えを促す意味でリラックスできる趣味を持つのが有効です。現在はコロナウイルスの影響で外出しにくい状態ですが、落ち着いてきたらスーパー銭湯やサウナなどを積極的に利用し、リラックスするのも手です。女性の趣味というイメージが強いものの、アロマテラピーはリラックス効果が期待できるため、性別を問わず試してみるのもよいでしょう。挙げたもの以外でストレス解消につながる趣味があるのなら、そちらを楽しめばOKですが、あまりよくないストレス解消法も存在します。
ストレスを感じている時、食欲増進の効果を持つコルチゾールというホルモンが分泌され、逆に食欲を抑えるレプチンというホルモンの量が減るので、辛い時は暴飲暴食をしたくなるわけです。そして、糖分はストレスを抑えてくれるセロトニンの原料であり、ストレスを感じている時にお菓子など甘いものを求めてしまうことにはしっかりした意味があります。食べることはストレス解消の効果があるものの、当然ながら暴飲暴食は健康上のリスクがつきまとう危険な行為です。ご褒美として少しだけ甘いものを食べる程度であればよいのですが、暴飲暴食のように長期的に見るとデメリットが大きいストレス解消法は避けるのが無難です。
時には人に頼ることも大切
転職に限った話ではありませんが、辛く感じる時に味方となってくれる人がいる場合と、いない場合では大きな差が生まれます。信頼できる家族、友人などに働くのが辛いと打ち明けることはストレス軽減につながるため、1人でストレスを抱え込まず、辛い時には辛いと言うことも大事です。理想的なのは社内に味方となってくれる人を作ることで、上司や、上司から信頼されている先輩との交流を深めればストレスを軽減できますし、さらに社内での立ち位置を確立する効果も期待できます。
会社に限らず部活、サークルなどでも同様ですが、組織の中心にいる人との仲を深めると自然と周囲に受け入れられることはよくあるため、信頼できそうな人を見つけ積極的にコミュニケーションを取るのが有効です。やるべき仕事に対して真面目に向き合わず、打算で会社の中心にいる人に取り入るのはよくないものの、真面目に仕事に取り組んだ上でなお辛く感じることが多いのであれば、人に頼ってみるのも手です。転職一年目は様々な理由から辛く感じやすい時期ですが、最初の一年を乗り切ってしまえば精神的な負担が大きく減るケースも珍しくはありません。
耐えることは大事ですが、一方で個人の忍耐ではどうしようもない場合もあるので注意が必要です。ブラック企業や、それに近い問題のある会社に勤めている場合、耐えることで状況が改善する可能性は皆無に近く、多大なストレスを感じているなら逃げ出すのも有効な手です。また、ブラック企業ほどの問題点はないが、転職組に対しての扱いがあまりよくない場合も、状況の改善はさほど期待できません。転職組に対しての反応がややぎこちない程度ならまだましな部類で、中には転職組の待遇が露骨に悪い会社もあります。
新卒組と比べると明らかに出世が遅い、出世しにくく賃金が安めの部署に転職組が配属される、など中途採用者に対しての扱いが悪い会社もあり、そのような会社で働き続けることが必ずしも正解とは限りません。転職活動を新たに始めるのが難しいなどの理由で、辛くても会社に残らざるを得ない場合もありますし、再び転職活動を始めたとしてもよい結果が出るとは限りません。しかし、待遇の問題があり先行きに不安を感じる場合は、我慢せずに早めに見切りをつけるのも手です。
転職一年目での退職は決してよいことではなく、今後の面接では在籍期間の短さを指摘される恐れがあります。しかし、在籍期間が短ければ必ずしも高く評価されないというわけではなく、やむを得ない理由がある場合は低評価を避けることも十分可能です。ただ、在籍期間が短い場合は、そうでない場合と比べて面接官の心証を悪くするリスクが高いので、転職活動を始める場合は信頼できる転職エージェントを利用し、しっかりと対策を講じてください。
ハローワークや求人サイトで求人を探す、企業のサイトから直接応募するなどの方法で転職活動を成功させることはできますが、転職エージェントなしで得られる情報は表面的なものです。ハローワークや求人サイトの求人情報が正しいのか、正しくないのかを事前に知ることは困難ですので、無事に採用が決まったとしても、入社してみると事前に聞いていた話と違うと感じる恐れがあります。
一方、転職エージェントは実際に転職した人などを情報源として、表面的でない情報を持っていることが多いのが魅力です。会社の内情や離職率などの求人票に書かれない深い知識は、よい転職先を見つける上で有用です。もちろん、全ての転職エージェントが無条件で信用できるわけではなく、実力を見極める必要はあるものの、退職を検討しているのであればぜひ転職エージェントを利用してください。
まとめ
転職一年目は様々な理由から辛く感じやすいものの、積極的に会社に溶け込むなどして苦しい時期を乗り切ってしまえば、辛さは大きく減ります。ただし、会社の状況によっては辛さを我慢してもほぼ無意味なので、辛いと感じた場合はすぐに転職活動を始めるのも手です。よい会社と巡り合うためには、転職エージェントを利用して会社の内情などの情報を知るのが有効です。
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