[最終更新日]2023年9月25日 [記事公開日]2021年9月10日
働きながら転職をする厳しさとは?在職中と退職ごとの転職の違い
仕事をしながらの転職活動は、いろいろと難しく厳しいと感じている方が多いです。確かに思う様にいかない事もあります、かといって辞めてから仕事を探すのでは、リスクも高いのでなかなか踏み切れません。実は働きながら転職先を上手く見つけるコツがあります。賢い方法を使ってストレスフリーになりましょう。
働きながら転職をすることは可能?
働きながら転職する事は可能です。厚生労働省からでている「転職入職者の雇用形態間の移動」(令和元年時点)によると、働きながら転職をした人の割合は、4人に1人です。転職入職者の中での無職の人の割合は全体の48%、数値は前年度より3%増加していました。働きながら新しい仕事についた人は転職活動をした中の約半分ということになります。
尚、同データによると前職を止めた理由は「その他」の理由の次に多いのが、「定年・契約期間の満了」16.6%と最も多く、次いで「労働条件・労働時間が悪かった」が11.2%となっています。(令和元年時点)以前と比べると男女ともに「職場の人間関係が好ましくなかった」という理由が著しく増えており、特に24歳以下の年齢で目立ちました。
今現在、アルバイト中の方でも、働きながら転職先を見つけようと思っても、休みがとりにくい環境だと面接もままならない事になります。転職活動の計画は、余裕をもってたてないとストレスになる一方です。では、いつ頃がタイミングかというと、中途採用の求人が増える時期は2月から3月、又は8月から9月となっています。
この時期から2.3か月の間は少し忙しくなっても大丈夫なようにシフトを組むなど考えてみるのもいいでしょう。転職活動に焦りは禁物です。焦ると思考と行動が伴わず、ストレスがかかります。自分の心の状態を常に最優先し、無理のない活動をする事が重要です。
今の仕事が忙しすぎて、転職活動する時間がとれないと悩んでいる人が大半です。アルバイトやパートで働いている場合、必要な時間帯に人を雇っているので、急な変更は相手にも迷惑がかかります。勤務時間の変更の申し出などは、できれば一か月前や規定のルールにそって申請しましょう。
転職活動は、思っている以上に長期戦です。ほとんどの場合、応募してから、現在の仕事をやめて、新しい会社でスタートするまでに約3か月から4か月かかります。平均的な転職活動の期間とみていいでしょう。場合によっては、採用までの段階がもっと長い会社もあるため、転職活動と現在の仕事はうまく両立するにこしたことはありません。
応募先の入社のタイミングはいつか事前に調べておくことも、転職の計画を立てる目安となるでしょう。最短で3か月必要と考えると、4月入社を目指すなら遅くても1月に応募をする、という計算です。もちろん計算通りにはならない場合も想定しておくことはいうまでもありません。
働きながらと退職後の転職の違いとは
転職活動は、退職前か退職後どちらがいいのでしょうか。シフトの調整や、上司への報告、相談などを考えると働きながら転職というのもなかなか簡単ではありません。実は、働きながら転職活動をした方がいい理由がいくつかあります。次のメリットとデメリットを自分に当てはめてみて下さい。これからどうするべきか見えてきます。
働きながら転職する一番のメリットは、経済面です。少しでも決まった収入がある方がいいに越した事はありません。二番目は、勤めていない期間がほとんどなければ、生活習慣への影響が少ないと言えます。休み明けの仕事が苦痛なのと一緒で、決まった日に働いたり作業する事はある程度習慣化されるのです。
一方でデメリットは、働きながらの転職活動は時間が限られる事です。大半の面接日が平日に設定されますし、かといって休む回数を増やすと、会社にも迷惑がかかりますし何回も休みの申請をしにくいのも事実です。就業時間以外に面接を設定してもらう、休日や有休を利用するなど時間の活用がカギとなります。
働かずに転職活動を行う時のメリットは、働きながらと比べると転職活動に集中できる点です。面接はもちろん、就職フェアや平日のセミナーなども積極的に足を運べる点ではたくさんの機会を得られるでしょう。さらに採用が決まったらすぐ仕事ができる、という利点もあります。急募の求人などには短気集中型も一つの方法です。
もう一つのメリットは、失業手当などを受けられる点です。再就職をするための訓練を受けて指定機関を通して就職が決まればお祝い金をもらえるなどのシステムがあるので、自治体の各種手当を調べて上手に利用しましょう。条件などは各地域によって異なりますので各々で検索が必要です。
デメリットは、採用する企業にもよりますが、履歴書に仕事をしていない期間が長い場合、あまりいい印象を持たない採用担当者がいる事です。数ある応募者の中から自分を選んでもらうためには、言葉を使ってわかりやすく相手に伝える事も大切です。履歴書に書き添えるなど工夫してみましょう。
もう一つは収入がない不安です。気持ちが後ろ向きになったり悪い方へと考えてしまい、ストレスが長く続くと、糖尿病や不眠症、自律神経失調症などになりやすいのです。さらに、仕事をしていない生活サイクルはどうしても不規則になりがちです。ストレスと不規則な生活が重なり合って気付かないうちに病気になるケースが少なくありません。
体を壊してしまっては本末転倒です。病気で転職活動が進まず、時間があっても体が元気でないと、いい結果につながりにくく働いていない期間がさらに延びていきます。いくら前職で経験があっても、紙だけで応募者を判断しなくてはいけない採用担当者にとって、仕事をしていない空白の期間はマイナスポイントの一つになりかねません。
働きながら転職を行ううえで覚悟すべきこと
仮に働きながら転職活動という選択肢をとった場合、あらかじめ起こる心が折れそうな問題を想定し、覚悟を決めておくのも一つの方法です。例えば、今働いている会社に転職活動中という事が知られてしまった時、隠しておきたい事ですが、今や転職は珍しくありません。反対に応援してもらえるようにするにはどうしたらいいか考えるのが得策です。
書類作成が非常に面倒で時間がかかる時も、転職活動をする時覚悟しなくてはいけません。履歴書、職務経歴書はもちろんですが、様々な質問の回答は必ず携帯などにデータとして保存し二度手間を防ぐようにしましょう。また技術系の転職活動をする場合、インターネット上に公開している応募者の作品を参考にする会社も増えています。
働きながら転職活動する成功の秘訣は、時間の使い方といっても過言ではありません。面接予定の企業には変更も可能か事前に聞いた上で、面接の設定をしていきましょう。シフトの変更や有休をとる際の段取りは、人間関係で左右される事もあります。そのため、普段の同僚や上司とのやりとりも大切にしておくことです。
転職活動にかかる出費は意外と多い事はしっかりと覚悟しておくべき点の一つです。働きながら就職活動をする場合は経済的な余裕はあるものの、かかる費用は人によって異なりますので要注意です。例えば面接時の往復交通費、移動中の食事代、書類印刷代、面接時の洋服の準備など想定できる金額をだしておくだけでも心構えが違います。
働きながら転職活動をする場合、今の仕事をいつやめるのか、退職のタイミングが非常に難しい所です。今働いている職場には最低いつまでに退社届けを出すべきか、就業規則を調べたり人事に問合せてみましょう。通常では業務引継ぎを含め約1か月前が目安です。
もし新しい会社が決まっても、今の会社の退職手続きがなかなか進まないと言う事もよくあります。慌てず焦らず、新しい会社とはこまめに連絡しながら、一つ一つ落ち着いて処理していくことです。味方がいると心強いですが、誰でもいいわけではなく、親身になってくれる人がいたら心を開いてみましょう。気持ちにもゆとりができますし、最後までいい人間関係を保つ事が今後のあなたの為です。
転職活動といっても普段慣れない事を行うので、時間がかかるのは当たりまえと考えて物事をこなすぐらいが適当です。しかし一人でなんでも行うのには限界があります。そこで人材紹介会社の利用は時間を生み出す方法の一つです。応募先の面接日程の調整をしたり、応募先企業への要望を代わりに伝えてくれるエージェントもあります。
働きながら転職を成功させるための方法
働きながら、今の仕事に支障をきたさずに転職したい、できれば上司には新しい転職先がきまるまで隠しておきたい、そんな風に考える人も少なくありません。周りの人はあなたを意外と見ています。できるだけ会社に知られる事なく、働きながら転職活動をしたいなら、過去に実際に起こっている先輩方の経験談を参考にするべきです。そして、自分はできるだけ同じ事をしないように心がけましょう。
会社に知られてしまうケースの1つ目は、転職サイトで今の会社の人に自分の履歴書を見られてしまうというケースです。会社の人事が自社で採用活動を行っている場合、採用側企業に働いている会社の人がいる事を忘れてはいけません。転職サイトは採用者も応募者も同じサイトを見ている可能性が高いので、企業を選んでそこだけに連絡するとか他の方法が必要です。
2つ目は勤務中、応募先から面接の確認電話が来て会社に知られてしまった、というケースです。履歴書の備考欄や送る時に未然に防げる問題ですので、履歴書や連絡先の欄にはメールでの対応希望など細かな指定を記入すると先方にも親切です。メールはこまめにチェックし、連絡がつく時間帯を設けるなど一工夫してみましょう。
3つ目は服装です。普段着ないスーツやかしこまった格好で会社に行くと、誰もが口にしなくても気になるものです。制服がある場合も、着替える場所で誰かがみていないとも限りません。会社に知られたくないなら、場所を変えて着替えるという配慮も頭の中に入れておくべきです。
洋服と並んで見られているのが、勤務中の態度です。決していかなる状況でも、最低限勤務時間帯の行動はいつも以上に意識をし、普段通りにふるまいましょう。意外と難しい事なのですが、いつも丁寧に仕事をしていれば問題はありません。
4つ目は、面接場所が喫茶店などで、偶然同僚と鉢合わせをした、という例です。面接場所に誰がいるかわからないので、人目につく場所はあらかじめお断りするなど事情を説明して理解してもらう努力をします。採用の合否には関係しませんので、前もって説明しておけば大丈夫です。
5つ目は、SNSで会社の人に知られたという場合です。転職活動に限らず、普段からSNSを発信している人は、転職に関する記事やコンプライアンスに関する発信などは控えた方が無難です。もちろん会社がSNSを規制する権限はありません。でもあなたへの印象が間違いなく悪くなるようでしたら、注意を払う必要があります。
まとめ
これらの内容は、もしかしたらあなたにも起こりうるかもしれません。転職活動自体はたくさんの人が経験しているだけに情報も多く、選ぶ側の知識が問われます。もしあなたが転職活動に不安や心配があるならば、就職エージェントと呼ばれるプロの人達に相談してみるのもいいでしょう。
転職活動そのものは悪い事ではありません。相手に迷惑をかけない最低限のマナーと、いろいろ大変だという覚悟をもって、誠意のある態度で示す事です。採用する企業も、働いている今の会社も全ては人が判断します。一人で悩むより、誰かと相談する事で客観的思考が生まれます。転職エージェントとの話合いは、経験上のアドバイスを得る以外にも、自分の分身として動いてくれますから味方につけておいて損はありません。
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