[最終更新日]2023年9月25日 [記事公開日]2021年9月10日
転職した企業に慣れない!入社3か月の壁を乗り越える方法と対策法
転職後の入社3ヶ月の壁を乗り越えられるかどうか、は多くの人が悩む問題です。この名前は、入社してきた新人社員が、会社を辞めたくなる時期が3か月後によく起こるのでついた名前です。
苦しい転職活動も乗り越えたのに、会社に慣れない自分自身を責める必要はありません。心の病気の可能性もあるのです。入社3か月の壁を乗り越える方法と対策法を集めました。
転職して3か月過ぎても慣れない原因とは?
転職して3か月過ぎても慣れない原因はいくつかあります。3か月の壁という言葉ができるぐらいたくさんの人が経験しているので、自分だけではないと思った方が気が楽になります。一つ目は、生活サイクルに慣れていないからです。転職をしてからの生活とする前と起きる時間や日中の行動時間は一緒ではありません。
2つ目は、新しい仕事のスピードについていけない、又はそう思いこんでいる事です。3か月経つ頃とは、そろそろ研修が終わる人もいれば現場でわからないながらに仕事を任されている人もいるでしょう。仕事のスピードを上げたいと他の人もきっと同じ気持ちを感じていたはずです。それをどうやって克服したか聞いてみるのも対策です。
3つ目は、上司との人間関係が悪くなった事です。厚生労働省がだしている転職入職者の状況(令和元年版)の中で人間関係が理由で退職する割合は前年度より増えています。特に相手が明らかなハラスメントの場合、誰に相談していいかわからなくてやめてしまうケースが多いです。まずは自分の心の声を聞いてもらえる相手をみつけましょう。
不可抗力な理由として面接時に決まっていた給料や待遇が違った、という場合もあります。これは明らかに会社の問題です。法律の専門家や採用時に関わった人に相談してください。メールの履歴や証拠になるものがあれば捨てずにとっておいた方がいいでしょう。感情に任せてしまうのではなく、あくまで客観的事実に基づく話し合いが必要です。
4つ目は、会社のよくわからない暗黙のルールや文化に慣れないというケースです。会社は人の集まりです。自分の意思と反する行動を強いられる事があるかもしれません。問題は、自分自身の体や心に異常をきたしているかどうかです。人によって感じ方が違うので慣れると平気になる人もいますが、その度合いは自分で見極めなければなりません。
5つ目は、新しく覚える事が多いという理由です。転職して3か月で全ての事を網羅できるほど会社のシステムは完璧ではありません。また覚える事が多いと感じている人ほど、真面目で一生懸命頑張っている人です。あまり神経質にならずに少し様子を見る方がいいでしょう。
会社から求められているレベルが高すぎるという理由もあります。期待に応えたいと思うのは当然の事です。しかし会社はさらに上を目指す集団です。自分を守れるのは自分だけと言うことを忘れないでください。入社から3か月すぎても違和感を覚えるようなら、人事部や面接者に一度相談した方がいいでしょう。
5つの理由を上げましたが、ほかにもまだまだあります。それぐらい3か月の壁というものはよくある事なのです。転職後の3か月の壁を解決するためには、ほとんどの人が経験しているものだと認識する事、そしてそれを一人で悩まない事、今大丈夫でもこれから自分の心や体に起こる事をあらかじめ想定しておく事で壁を乗り越えられます。
会社でのストレスはよくある事ですが、心身の不調を起こしてしまう場合は危険信号です。不調は新人に限った事ではありません。長年勤めている人や40代にも見られます。原因は問題が起こるもっと前から改善できるものばかりです。我慢せずどこが不調か発信して、相手の協力を求めましょう。
3か月の壁を乗り越えられない時の対処法
3か月の壁を乗り越えられない時、決してやってはいけない事があります。自分自身を責めない事です。トラウマといって人間の脳は、その時のストレスから自分の身を守ろうと体が自動的に働くようにできています。実は自分で自分を攻撃しても同じ事が起きます。問題が終わっても受けた心の傷があなたの体を損なうかもしれません。
まだ会社に在籍中で3か月の壁を乗り越えられない事に悩んでいる人は、客観的に問題をみれているか確認してみましょう。もちろん誰も苦しい事を選んで行う人はいません。同じ壁でも考え方を変えてうまくいった例もあるので、後悔しないために最後だと思ってできる事を全部やってみる事です。
仕事の技術を覚えるための勉強は、今の自分にも将来の自分にも役立つ事です。40代以降、脳細胞は加齢によって衰えます。その時勉強しようと思っても脳がついていきません。さらに、勉強する理由を明確にしてみます。英語のメール処理を早くするために、文法やビジネスメールの書き方を習うという風に具体的な目的を作る事です。
転職した企業に慣れず、いつまでも思考と行動が一体化していないと、体調を崩します。それを防ぐためには、なるべく自分に嘘をつかない事です。すぐに流されてしまっても、少しずつ正直な自分をさらけ出せるように繰り返し挑戦してみましょう。
人は、楽しいと感じる時、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されます。苦しい体験は、将来の新しい可能性に繋がる道だと考えて、現情の問題や無理だと思う事を脇において楽しい事だけ妄想してみます。できるだけ細かく描写して下さい。妄想がリアルであればあるほど、行動が変わり結果も変わります。
3か月の壁を乗り越えられずどうしても逃げ道を探してしまう気持ちはわかります。しかし、壁自体を恐れて行動を止めてしまうのは違います。壁を恐れず、挑戦する覚悟を持った方だけが転職後に成功しています。つまり、3か月の壁とは想定範囲内であり、乗り越え方を用意できる問題です。
今まで、継続するための対策法を紹介してきましたが、中には限界に達している人もいるでしょう。その人生は自分のもので、最後は自分が最終決定者です。やめるという選択肢を選んでも構いません。やめた方がいい場合の心理状態や、体のサインとはどういったものか、事前に知っておくと早めの対策をとる事ができます。
一番わかりやすい症状は、お腹の調子です。会社に来る途中でおなかが痛くなる、下痢が止まらないなどの体調不良が2週間続くならストレス性が考えられます。お酒を飲んで症状が出ている人は、原因を特定するために飲酒はできれば避けてください。ストレスは飲酒で改善されません。むしろ悪化の一途をたどります。
3か月の壁を乗り越えられず、会社を退職した事を負い目に感じる必要はありません。真面目な方ほどなりやすい傾向ですが、人生の中で過去はいくらでも変えられます。起こってしまった出来事を振り返って反省するより、これからできる事に目を向けて同じ事を繰り返さないようにしましょう。
もう一つの体の不調は、睡眠です。特に睡眠障害は、自律神経を損ない集中力の低下、悲観的思考などにつながります。お酒を飲んで眠くなるのは、一時的にアルコールが脳に刺激を送り戦闘態勢に入るからです。睡眠障害にお酒は逆効果です。胃腸障害や睡眠障害ですでに社会生活に支障をきたしているようなら、無理をせずすぐ退職を検討しましょう。
転職をし直すべきかどうかを判断する基準
転職をし直すべきかどうかを判断する基準は、人によって様々ありますがいくつかの傾向がみられます。次の例の中から自分に当てはまるものを参考にするといいでしょう。今転職について考えている事は、次の転職活動に必ず役に立つはずです。転職を繰り返したくない人は少し立ち止まって思考を整理すると、現在の自分の位置が確認できて次に進みやすくなります。
まず一つは職場の雰囲気がいいかどうかです。入社して3か月ぐらいで全て把握する事は難しいですが、あなたに関わる周りの人の態度や言葉づかい、会社の文化について言語化してみます。書くという行為は心の中のアウトプットでもあり、形に残るため読み返して他人のように自分の考えをみつめられます。自分は雰囲気に慣れる事ができるか客観的に考えてみましょう。
次に、会社に話せる相手はいるか、いるならその人の名前と顔をうかべます。挨拶だけする人、なんでも相談できる人、仕事について話せる人、いなければいないでも構いません。書き出す事が目的です。この時、なるべく一人で自分と対話するように書くのがポイントです。
先ほどの2つと違い、ノートに書く事もできない、とにかく疲れて休みたいという場合、まずは少し休みましょう。世の中にはいろいろな会社がありブラック企業といわれる激務を強いる会社はたくさんあります。驚くべき事に、働いている時は激務だと気づかない人がいる事です。過度な残業や休日出勤など、周りに流される必要はありません。自分の体を守るために速やかに退職することをお勧めします。
あなたがもうすでに再度転職する事を決意し、前の職場を離れている場合、今後新しい会社で同じ事を繰り返さないために対策を立てておきましょう。入社する前に何に気を付けた方がいいのか、レポートのように簡単にまとめてみます。記憶はあいまいな事が多く起こった出来事を全部覚えてはいません。3か月の壁を乗り越えられない原因を自分なりに分析するために細かな点を書き留めたりボイスレコーダーで録音するのもいいでしょう。
転職をやり直す場合、自分だけではない事を忘れないでください。思考は現実化します。どうして自分ばっかりと考えると又同じことが起こるものです。次の転職活動は、今までの経験を踏まえてそうならないように行動するだけなので安心してください。また履歴書には事実に基づいて理由を丁寧に書く事で誠意が伝わります。採用担当者はマイナスの評価にはしないでしょう。
大切なのは、とにかく行動してみる事です。会社にまだ在籍している人も、すでに辞めて転職活動をしている人も、入社後3か月の壁は必ず来ると思っていいでしょう。3ヶ月の壁は自分自身をいかにコントロールするかにかかっています。そしてやめる理由が人によって様々あるように、続ける理由も人によって様々です。我慢して体を壊したり、正常な判断が出来なくなる前に対策をうちましょう。
転職を繰り返さないための対策法として、先輩方がとってきた方法をいくつかご紹介します。同じような道をたどり、そして解決してきた人は一体何をしたのか、学ぶ点は非常に多いです。
多くの人が転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談しています。理由は精神的な安心感が得られるからです。転職活動中、自分の事をよくわかってくれる人がいてくれるのは心強いです。転職が成功するようにと考えてくれるので、的確なアドバイスをもらえます。大勢の応募者をみているキャリアアドバイザーの話はプラスになるはずです。
せっかく転職したのに、会社の3か月の壁を乗り越えられそうにない時、先輩方は会社を辞めないまでも転職活動をしています。この転職活動は新しい勤務先を探すのではなく、いつでも会社を辞められるという精神的な保険をかけるためです。これだけで気持ち的に楽になるという人が多いです。
まとめ
転職した会社で入社3か月の壁に直面する人は、少なくありません。それだけたくさんの人が悩み苦しんでいるのです。これを読んでいるあなたは一人じゃないと言うこと、対策や解決法がたくさんある事を知ってください。乗り越えても乗り越えなくても人生はまだまだ続きます。
心と体は無理ができないようにできています。自分を自分でコントロールできるようになるには、日ごろからの情報収集と問題が起こる前の準備を怠らない事です。万が一、起こってしまった出来事は経験という学びです。繰り返さないために、客観的な視点を忘れないようにしましょう。
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