[最終更新日]2023年9月25日  [記事公開日]2021年9月8日

入社半年で退職し、転職をすることはできる?どうすればいい?

新卒で入社したものの、「合わない」「やっぱ他の仕事をしたかった」という理由から転職を考えていることだと思います。そして転職をすると決断したわけですから、できるだけ早く実行に移したいと思いますが、「入社半年で退職して転職なんかできるのか」と不安も同時に沸き上がったことだと思います。

「半年しか続けられなかった人」「目移りしやすい人」「仕事を甘く見ている人」きっと、新卒入社早々に転職する人に対してこのような印象を持たれてしまうのではないかと不安でしょう。

では実際のところ、入社半年で退職し、転職をすることは可能なのでしょうか。このコラムから真相をチェックしましょう。

入社して半年だけど転職できるのか?

入社して半年だけど転職できるのか?

入社して半年の転職は、事実から先に言うとできないことはありません。しかしその分、大きなリスクも伴う選択となります。どのタイミングでの転職になるかもかなり重要です。新卒入社から半年なのか、ある程度長く務めた会社を転職してその会社を半年で辞めての再転職なのかにもよります。

しかしどの時期の転職においても、言えることは厳しい現実が待ち受けているという点です。できるのか、できないのかで言えば、できる人もいればできない人もいる、というのが実情です。採用されるかどうかは、本人のやる気やモチベーションにもかかっています。

入社半年で転職を目指すうえで覚悟すべきこと

入社半年で転職を目指すうえで覚悟すべきこと

入社半年で転職をするにあたり厳しい現実が突きつけられます。それは、忍耐力が足りてないのではないか、と憶測ですが最初にそう考えられることです。求職者本人からすると、何らかのやむを得ない理由があって転職活動をしているのは確かですが、面接官がその理由を完全に鵜吞みにするとは限りません。そのため、前の会社に1年もいられないような人は、きっとうちにきても同じように数か月で辞めてしまうだろう、と思われる可能性が非常に高いのです。

もちろん、全ての面接官がそうだと決めつけるわけではありません。しかし、半年での転職となると、まずは誰しも、忍耐力がないからではないか、という目で見てしまいがちになります。面接でもかなりの確率で辞めた理由を聞かれます。その際、きちんとした理由で答えられなければ、不安を持たれてしまいます。さらに、辞めた理由が他責になっていると呆れられたり、その時点で不採用が決まったりする場合もあるため注意が必要です。

また、半年での転職となると、そもそも新しい転職先が見つかりにくい、ということも覚悟しておきましょう。第二新卒や中途で求められるものは即戦力になる人材であって、必ずしも1から育成する人材である、というわけではありません。もちろんポテンシャルで採用されることはありますが、即戦力となるライバルがいるとすぐ蹴落とされてしまいます。求人を見ても、その業界においての経験年数が3年以上あることが求められることもあり、そういった部分でも転職先がそもそも定まらないという場合もあります。

実際にどのような理由で辞めたかよりも短期間で辞めてしまったという部分が経歴に傷を付けてしまい、結果として自分の首を絞めてしまうはめになってしまうのです。また、たった半年程度の転職というのは、仕事についての知識や経験、理解などがかなり浅い可能性が高いです。長く続ければその仕事の良さやコツを掴むタイミングもいずれやってきますが、早くに辞めてしまった場合、仕事の大変さしか経験できていない場合があります。

そうなってくると、次の会社に入っても「辛いから」「しんどいから」といった、自分の気持ちの問題で辞めてしまう可能性を高めてしまいます。何人もの求職者を見てきた面接官は、それをすぐに見破ります。このような、自分自身の問題を中心とした理由で何度も転職を繰り返すと、自分にとっては良くない履歴がどんどん作られてしまいます。

数か月程度で辞めた会社であれば、あえて履歴書に書かない人もいます。ただ、それが一回に限ったことであれば、空白期間は療養や資格試験のための勉強期間だという言い訳が通用することもありますが、空白期間が長すぎると疑われてしまいます。自分の不満だけが先行して、目先の辛さから解放されたいが故の転職は、後々に自分の足枷となってしまうことにもつながるため、短期間の転職活動は実際のところ、良い所よりもかなり厳しいことの方が多いです。

さらに、転職した先が、必ずしも自分の理想通りの場所であるという保証はどこにもありません。というのも、入社後半年で転職活動をすることや、もしくは既に辞めてしまって今は正社員でない場合、他の求職者と違って早く就職しないと、という焦りが大きくなります。そういったプレッシャーや、採用がもらえたらすぐに転職を決めよう、などと深く考えずに決めてしまうケースも大変目立っています。

他の人よりも不利な状況に立たされている以上、もらえた内定や面接にこぎつけた会社はなんとしてでもつなぎ止めたい、と考えることは自然なことです。しかし、焦りすぎてすぐに転職を決めてしまうと、今よりも悪い環境に変わってしまうこともあります。このように、入社後半年で転職するということは厳しいことが多いです。また、覚悟しなければならないこともあります。それは、いばらの道を進むという現実です。

例えば、数年新卒で入社した会社で働き、キャリアアップを目的とした優秀な人材の転職活動と、入社後半年であまり学ぶこともなく転職先を探す人とでは面接官も見る目が違ってきます。面接官も会社の役に立つような人材を優先して採用するため、いつ辞めてしまうかもわからない人と、優秀な人とでは必ず差をつけた判定を出します。これが行く先行く先の会社で起こり、何度も面接に足を運ぶも、不採用となってしまうことは、短期間で転職をする人にとっては珍しいことではありません。

もちろん差別されているわけではありません。ただ、能力やこれまでの経験、年数、忍耐力を考慮するとどうしても半年で転職というのは大きなマイナスポイントとなってしまうのです。早く決まる人はすぐに次の転職先が見つかりますが、見つからない人はいつまで経っても見つからず、やっと入社できても派遣や契約社員など、正社員での採用は見送りとされることだってあります。それほど、入社半年での転職は、面接官にとってあまりいい印象を抱かれていないのが現実です。それでも、転職を決めた以上はいばらの道を突き進む覚悟を決め、厳しい現実を受け止めなければならないのです。

入社半年で退職し、転職を成功させる方法

入社半年で退職し、転職を成功させる方法

入社後半年で退職し、次の仕事を探す際に考えることは「何故転職をしたいのか」という点です。ここが明確になっていないと、上手くいくものもいきにくくなります。半年で転職することは決して悪いことではありませんが、世間一般な目で見るとまだまだ偏見を持たれていることがあります。そこで、今一度、自分を見つめ直してみましょう。すぐに転職活動などの行動に移すのではなく、どうして転職をしたいのか、について考えます。

転職理由を明確にせずに活動に臨むと、会社選びに失敗したり面接官からの鋭い質問に答えられないこともあります。また、半年で退職した場合、退職理由が筋の通ったものやきちんと志望動機が書かれていないとなると、それだけで選考から弾かれてしまう場合もあります。そのため、これからどうしたいのかをしっかりと見直すことで気持ちを切り替え、選考に臨む心構えができるのです。

さて、半年での転職を成功させるためにはまず、退職理由と転職理由がポジティブであることが重要です。入社半年という短い時間での退職の場合、ほとんどの面接官がネガティブな印象を持っていることがあります。そのため、そのネガティブイメージをどこまで覆すことができるかが大事です。退職理由は明確に答えるようにしましょう。しかしその後に続ける転職理由でそのマイナスイメージをひっくり返すようなアピールをします。

例えば、「前の会社は毎日深夜まで残業をし、休日も出勤するため体調を崩してしまった。しかし、平日しっかりと仕事をこなし、休日はもっとレベルアップするためセミナーや勉強会へ参加したい」という理由であれば、完全なネガティブイメージにはなりにくいです。たとえそれが建前であったとしても、半年での転職を考えている限り、全部を素直に話すとかえって自分に不利になってしまいます。嘘をつかない範囲で、これから頑張っていくというアピールを入れるのも、半年での転職で有利に立つ方法の一つです。

何を改善したくて転職を希望しているのかも述べましょう。前の会社の仕事に対してやる気が出ない、やりがいを感じない、という理由だけではパンチが弱いです。面接官からすると、どうしてそう思っているのかが分かりにくく、そのような考えだとこの会社に来ても同じ理由で辞めてしまうと思われてしまいます。そのため、やりがいがないから辞めた、という言い方をせず、次の会社ではどのようなことをやりがいにしたいのか、ポジティブな意見を伝えましょう。ビジョンが明確だと好評価を得やすくなります。

半年という短い時間で、どんなことをどれだけ吸収できたかを伝えることも大事です。半年だと何も学んでいない、仕事ではなくメンタルの問題、という風に捉えられている場合があります。しかし、そうではなく、半年の間に自分ができることがどんなことなのかを理解し、どこをどう伸ばしたらもっといいのかを実感した、という風に伝えると、説得力が出てきます。

次に、転職後にやりたいこと、実現したいことを具体的に考えておくことです。転職後の目的と、その会社へ応募した理由がリンクしていなければ、他の場所でも良かったのではないかと思われてしまいます。例えば、事務仕事がしたい、というだけだとどこでも他の会社でできる、と言われたらそこで終わりです。そうではなく、どうしてその会社でないといけないのかという理由を考えましょう。その会社を志望する理由としては、経営理念やこれまでの活動形態をくまなく調べておくことです。その会社が独自にやっていることや取り組んでることを話に挙げると、しっかりと理念を理解していると面接官に思わせることができます。

まとめると、何をしたくて転職するのかを決め、半年の間にどんなことがしたいのか明確化し、その明確化したものをその会社でどのように活かすのかを決めておくと面接でもスラスラと話しやすくなります。これが、半年で入社してから転職を成功させるための第一ステップです。

更に成功へと近づくためには、利用できることは全て利用するということです。半年で辞めたから人に相談するのが恥ずかしい、と悩むのは時間の無駄です。特に初めての転職や、半年での退職に後ろめたさを感じている人は尚更転職エージェントなどに頼ることをオススメします。自分一人で新しい職場を探すとなると、完全に手探り状態に陥ってしまいます。いくらいい求人を見つけても条件に合わないこともあります。逆に、経歴が障害となってそもそも求人に応募しても良いのかと悩む人も出てきます。

しかし転職エージェントでは、どんな人でも転職活動をしている人は全力でサポートしてくれるのが特徴です。やる気があればしっかりと向き合ってくれます。また、半年で転職をするという不利な状況でもうまく採用が取れそうな求人を紹介してくれることがあります。転職エージェントでは、そういった人が沢山登録してあるため慣れているのです。通常の、インターネットにあるような求人に「未経験OK」と書いてあっても、企業の本音はできるだけ優秀な人材を確保したい、というのが現実です。

ですが転職エージェントに依頼をするときは、本当に未経験でもいいから人材を紹介してほしい、という条件の元、求人を出しているため、求職者も応募自体無駄な手間になってしまった、という事態は防ぎやすいです。まずは自分自身を見つめ直し、目的をはっきりと定めておきましょう。その上で、転職エージェントなどを頼ることで、半年というネガティブイメージを払拭し、無事転職が成功する兆しが見えてくるのです。

まとめ

入社して半年での退職、転職は本人のみならず転職先から見てもマイナスイメージに繋がりやすいです。ただし、半年で退職した人でも成功した人は実際沢山います。まだまだ世間の目が半年での転職に不安を寄せているだけで、絶対に失敗してしまうということではありません。一度ついたイメージを完全に変えることは大変時間がかかります。それでも、マイナスを打ち消すプラスをどれだけ持ってこれるかによって、成功と失敗が完全に分かれるといえます。

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