[最終更新日]2023年9月25日  [記事公開日]2021年9月8日

転職って悪いこと?悪い印象から転職に踏み込めない人は必読

転職はよくないもの。

なんとなくこのような悪い印象を抱く人ってたくさんいますよね。このような悪い印象から「転職に踏み込めない」きっとあなたは転職するか迷ってることだと思います。しかし実際のところ、転職って悪いものなのでしょうか?

今回このコラムではそんな「転職って悪いもの」という印象に対する新卒について解説していきます。悪い印象から転職に踏み込めないと悩む人必見です。

転職は悪いことなのか?

転職は悪いことなのか?

転職が悪いことだと言われるのには大きく分けて3つ理由があります。まずは、会社に対しての裏切り行為であるからです。どんな会社でも、会社のために貢献してほしいから採用するのであって、善意活動をしているのではありません。今後、会社を大きくしていくためには会社を支えるための優秀な人材が必要となってきます。特に若手や新卒などはこれから育てていけば、輝くダイヤの原石のような存在でもあるのです。

キャリアがなくとも、ポテンシャルややる気で採用したにも関わらず、簡単に転職というワードを口にされると、これまでの会社からの恩を感じないのか、と思う人もいます。また、若手やまだまだ入社して数年しか経っていない人は独り立ちしていない可能性があります。そんな若手たちを育てるために、研修や先輩社員が時間を割いて教育してきます。

その労力を無駄にしたことや、これから長く働いてくれると期待していたのに、という複雑な感情を抱かれることもあります。このように、会社側が一生懸命育てたつもりでも、若手で転職を考えていると言われてしまえばそれを裏切り行為だと認識しているパターンが多いのです。特に長く勤めている人や、直接指導してくれた先輩からの反発、しわ寄せがくる同僚たちから煙たがれることもあります。

2つ目は、忍耐力がないと思われることです。実は、転職希望先の採用担当の人も、若手の転職希望者に対して「こんなに早く転職するなんて、忍耐力がないからうちにも合わないだろう」と思うことがあるのです。新卒から3年以内の転職だったり、短いスパンで職を転々としていたりといった職歴を見れば、どんなことがあって転職をしていたのか興味をあまり持ってもらえません。むしろ、こんなに簡単に転職をするなんて、どれだけ忍耐力が足りていないんだ、と誤解されるパターンもあります。

会社としては長く働いてほしいと考えるのが一般的であるため、あまりにも若い転職希望者はそういった目で見られてしまうのも現実です。実際は忍耐力の問題ではなく、別の部分での転職であっても、「我慢ができないから転職をしたはずだ。これじゃうちでも耐えられないだろう」と捉えられてしまう可能性があります。

3つ目は、安定して長く働くことが良いという風潮が残っていることです。海外では、キャリアアップのため以外にも、自分の性格ややりたい事に合う会社を探すため職を転々としていることが当たりまえのようになっています。しかし日本では、まだまだ安定した職が良いというイメージを持つ人が多く、公務員などが人気職業に挙げられるのもそれが理由です。終身雇用制が根強いのも関係しています。

つまり、一つの会社で一生安定して働くことにより、収入も安定して生活も危機的状況を迎えない、と考えられていると言えます。最近では、その終身雇用制がなくなりつつありますが、すぐに崩壊してしまうほどではありません。在宅や派遣、パート、アルバイトなど、様々な働き方が出てきた現代ですが、それでも長く正社員として安定して仕事をするのが美徳だと考えている人も多いです。

長く働けばその会社を理解できるし、仕事も覚えるとテキパキできます。それが一番生産性が良く、転職という変化を好まない、と考える人もいます。そのため、まだまだ転職することに抵抗を抱いている人も多くおり、転職は悪いことだと言われ続けているのです。

転職が悪いことではない5つの理由

転職が悪いことではない5つの理由

転職活動をしてきた人の中で、転職に罪悪感を抱いていた人はなんと、全体の3割近くにものぼります。まだまだ罪悪感への意識は高い傾向にあると言えます。ただそれでも、昔と比べて転職を負担だと思う人は減ってきています。それは、最近では転職は悪いことではないという意見が多く出てきているためです。そのため転職への見方も変わってきているのです。

転職が悪いことではない理由の1つ目は、視野が広くなるという点です。会社ごとに経営理念や方針、文化、働き方、そこに勤める人の考え方が十人十色です。色々な会社を経験するということは、様々な視点でものごとが判断できるようになります。ただ1つの会社の中にしかいないと、視野がそこにしか向けられず狭いままです。いうならば、敷かれたレールの上をただ走るだけでそれ以外のものには一切目を向けていない状態です。

これが当たり前となってしまうと、いざイレギュラーな仕事がきたときに対応できない残念な人材となってしまう恐れがあります。色々な考え方を知り、理解をすることで柔軟な対応を取ることができるため、転職して新しい視点を持つことはとても大切です。また、物事を広くとらえることができるようになると、些細な事で悩んでいたのがばかばかしく思えてくるときもあります。自分自身の緊張を解いたり、気持ちをリフレッシュする上でも、視野を広くすることは重要なことなのです。

2つ目は、ストレスから解放されるという点です。今の職場関係に悩んでいる、仕事に耐えられず辞めてしまって無職だから焦りがある、定職についておらずフリーターとして動いている、など、様々なことで人は簡単にストレスを感じます。ストレスは体の健康の敵です。ため込みすぎると鬱を発症したり、自らの人生を終わらせたりする人もでてくるほどです。そんなストレスをため込んでしまうよりも、新しい職場を見つけて心も体も健康になるのが一番です。転職はストレスから解放されるいい機会でもあるのです。

3つ目は、新しい知識やスキルが身につくことです。新しいことへの挑戦は、とてもエネルギーを必要とします。その代わり、真面目に取り組めば知らず知らずのうちにスキルアップしていることがほとんどです。確かに、新しい職場や全く関係ない異職種への転職を億劫だと感じている人はいます。しかし、1から学び直すことで専門知識が身につく以外に、前の会社では身に着けることができなかった基礎的なスキルが開花することがあります。

例えば、コミュニケーションスキルやプレゼンスキル、思考スキル、目標管理、タイムマネジメントなどです。前の会社では根性論で乗り切ってきたけど、新しい会社ではどんどん任せてくれてサポート体制も充実している、となれば身につくスキルも大きく違います。自主性はもちろん、生産性重視になったり、協力することの大切さを学べたりと様々です。スキルアップできるかどうかは会社の教育方針にも大きく影響されます。

4つ目は、自分の時間が確保できることです。転職を考えたきっかけが、プライベートがあまりにもずさんすぎるという場合、転職をすることによって自分の時間がとれるようになることがあります。転職は自分の好きなように会社を選ぶことができます。残業がない、もしくは少ない所や、日勤、週休二日制など、新卒などではあまり意識していなかった部分をしっかりと見極めることができます。

自分の条件に合う会社に転職できると、自分自身のプライベートが充実するため、仕事での生産性や効率も各段にアップします。仕事とプライベートの線引きは大切です。これが曖昧になってくると、人は徐々にやる気や活力を失ってしまう傾向にあります。

5つ目は、収入が増える可能性があるという点です。同じ時間働いて給料が少ししかもらえず手当もない会社とりも、きっちり働きに見合った報酬がもらえ、手当も厚いほうが当然良いです。若手であっても、今までの経験ややる気によっては、前の会社よりも年収が高くなることが予想される会社に入ることが可能です。

もし、年収があがればその分生活水準も上がります。貯金ができたら心に余裕ができますし、我慢していたものを買ったり食べたりできたら、今後仕事へのモチベーションもアップします。そのため、どうせ同じ時間働くのであれば、待遇が手厚い場所を選ぶのが良いです。転職ではそれが可能となることもあるため、自分に潤いを与えるという意味でも転職は悪いことではないといえます。

悪い印象を払拭し、転職に踏み込む方法

悪い印象を払拭し、転職に踏み込む方法

それでも、転職が悪いことだと思っている人は一定数以上います。そういう人たちは、周りの人の意見に影響を受けている場合があります。例えば、親が管理職であったり経営者であったり、新卒から長い事勤めている人がいたりすると、どうしても転職を悪いことだと決めつけて意見してくる場合があります。

まずは、自分の中での悪い印象を払拭するためにも、そういった意見を言ってくる人には転職の相談をしないことです。これだけでも、自分だけで考える時間ができるため悪いイメージを無くすきっかけにもなります。また、転職に成功した人の話や体験談、海外の例を参考にしましょう。今や転職をマイナスと捉えているのは日本独自の文化だと言っても過言ではないほど、海外では転職が当たり前となっているのです。

特にアメリカは実力主義を重んじているため、年功序列ではなく、どれだけスキルが洗練されているか、チャレンジ精神が旺盛か、という部分に着目しています。隣の国、韓国でも勤続年数が少ない傾向にあり、10年以上も連続して同じ会社に勤務し続けているのは日本人の特徴とも言えます。

これら海外の状況を見てみると、転職が悪いことというのは全くの偏見になりつつある、と言えます。更に、日本でも新しい会社や、経営者が比較的若い会社、海外の働き方を参考にしている会社は転職をプラスと捉えている所も増えてきています。実際、転職をした若手の人で成功した人、成長した人も沢山いるという事実を知ることができれば、悪いイメージを払拭して転職に臨むことができるようになります。まずは、転職が自分にとってどうプラスに働くのか、ということから考えてみましょう。

転職を成功させるための秘訣

転職を成功させるための秘訣

まず、転職を成功させるための条件として、転職をする目的をはっきりとさせておくことです。逆に言えば、転職目的が曖昧でふわふわしたものとなると、これから先、自分がどうしたいのかがはっきりしにくいです。すると、面接で質問をされたら詰まったり、途中で挫折したりしやすくなってしまいます。ネガティブな理由も失敗しやすくなります。

こういったことは、一人では気づきにくいことがあります。自分では真面目に考えたつもりでも、人から見れば「それはどうなの?」と思われてしまう目的を掲げている人もいます。そこで、転職を成功させる秘訣として、絶対に一人で活動しないことです。確かに、求人をインターネットなどで探してみれば求人自体は沢山ヒットします。しかし、転職が初めての若手や、社会人経験が浅い人からすれば転職は未知の領域です。できるだけ、具体的なアドバイスをしてくれる人を1人は傍においておくのがいいです。

それが転職アドバイザーです。転職エージェントとも呼ばれていますが、自分にあった職業やなかなか見ない求人を見つけることができます。もちろん、履歴書の書き方から面接で聞かれる質問例など、具体的な転職活動対策も支援してくれるため、転職成功率が各段にアップします。一人で悩んでいると次々と疑問が出てきて解決に時間がかかってしまいます。しかし、誰か1人でも協力してくれる人がいると心強いです。

ただし転職エージェントは担当者やエージェントごとに強みやサポートの質が大きく変わります。失敗しないのは大手を選ぶことです。他にも、転職経験のある人にアドバイスを求めるなどの方法もあります。

まとめ

転職が悪いことだと言われる時代はもう古いです。転職をネガティブに捉えてなかなか最初の一歩を踏み出せないという人は沢山いますが、その一歩を、勇気を出して踏み出すと、新たな世界が広がります。自分自身が楽しく人生を歩むためにも、転職をすることは良いことです。キャリアアップはもちろん、人間関係の見直しや再構築、生活水準の底上げもできます。転職が悪いことだという印象は捨て、自信をもって走り続けると、必ず求めたゴールにたどり着きます。

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