[最終更新日]2023年9月25日  [記事公開日]2021年9月7日

中途採用の最終面接に受かろう!中途採用ならではのベストな対策

20代で初めての転職を行い、やっとの思いで最終面接への切符を手にしたあなた。これまでの面接が新卒採用とは異なっていることもあり、中途採用における最終面接も違うんじゃないかと不安を抱えていることだと思います。

どんなに頑張っても最後にはこの最終面接を乗り越えないと内定はもらえませんから、なにがなんでも受かりたいですよね。

ではそんな中途採用における最終面接。どのように対策していけばよいのでしょうか。このコラムより中途採用の最終面接に特化した対策をチェックしていきましょう。

中途採用における最終面接の特徴

中途採用における最終面接の特徴

一次面接や二次面接などを無事に突破すれば、残すところは最終面接のみです。これまでの試験や面接を突破したからには、最終面接もクリアして入社したいものです。しかし、最終面接まで残ったとしても落ちる可能性はあるため、決して油断はできません。そこで、確実に合格できるように準備しておく必要があります。

中途採用の場合、多くの方は新卒のときに就職活動を経験しているでしょう。そのため、新卒のときと同じような準備で臨んでしまうかもしれません。しかし、新卒と中途採用では、最終面接の特徴が異なります。

新卒の場合、基本的にアルバイト以外の仕事経験を持っていないため、仕事における実績や成果を材料に判断することはできません。学歴や学校生活において成し遂げたことはもちろん考慮されますが、それよりも人間性を見られることが多いです。面接官との受け答えの中で、言葉遣いや仕草、性格やマナーなどを判断して合否が決定されます。

一方で、前職での経験がある中途採用の場合は、人間性よりも実績や成果を重視される傾向にあります。もちろんマナーや性格なども見られますが、社会人としての基本的なマナーはすでに身につけているという前提で判断されるのです。

よって、中途採用の最終面接では、一度就職して得たスキルや知識、経験をアピールしなければなりません。やる気があれば乗り切れるようなものではないことを覚えておきましょう。

また、一般的に新卒採用よりも中途採用の方が採用者数が少なく、企業は志望者1人に対して丁寧に面接を行えます。さらに、新卒よりも良い待遇で採用することが多いため、企業は志望者を厳しく見極めます。よって、中途採用の最終面接は課長や部長、社長が担当するケースがあります。この場合、改めて基本的な自己紹介や志望動機を聞かれることがあるため、驚かないようにしましょう。

なお、中途採用の最終面接で、雑談のような面接を実施する企業も存在します。過去の実績や志望動機などは尋ねられず、普段の生活や趣味などについて質問されます。和やかな雰囲気になりますが、気を抜いてはいけません。

雑談のような最終面接は、あえて楽しい雰囲気で会話をすることで、本当の性格や本心を知ることが目的です。また、面接官から話を振ることで、雑談に対応できるコミュニケーション能力を持っているかどうかも見られています。よって、雰囲気に流されず、適切な態度で臨む必要があります。

楽しい会話の中でも、言葉遣いが乱れないように注意してください。また、面接官からの話を否定したり、ネガティブなことを言ったりしないように心がけることが大切です。

では、中途採用における最終面接の通過率はどれくらいなのでしょうか。もちろん企業によって異なるため、断定はできませんが、一般的には50%程度だと言われています。「想像していたよりも低い」と感じた方もいるでしょう。「最終面接は役員との顔合わせだからほぼ100%合格する」という説を聞いたことがあるかもしれません。しかし、実際には約半数の人が落ちているため、最後まで緊張感を持ってください。とはいえ、一次面接や二次面接よりは通過しやすいので、ある程度の落ち着きを持つことも大事です。

中途採用の最終面接でチェックしていること

中途採用の最終面接でチェックしていること

中途採用の最終面接では、いろいろなポイントをチェックされます。1つ目は、社会人としてのマナーがあるかどうかです。役員が参加することの多い最終面接では、いつも以上に緊張することが予想されます。しかし、入社後にお客様などの相手をする際には、常に失礼のないように振る舞わなければなりません。

よって、役員がいて緊張感のある場面でも、マナーを守れるどうかを見られているのです。マナーに自信を持っていても、プレッシャーによっていつも通り振る舞えないことがあるので、事前のシミュレーションはとても重要です。

2つ目は、過去の実績と身につけたスキルです。中途採用の場合、一般的には即戦力が求められます。採用人数の少ない中途採用では、研修や教育にあまり費用をかけられません。研修がないわけではありませんが、できる限りすぐに活躍してほしいと考えている企業が多いです。そのため、即戦力として働けるかどうかをアピールする必要があります。身につけたスキルを、過去の実績で客観的に証明しましょう。

3つ目は、長く働けるかどうかです。企業側は、一度採用した人にはできる限り長く働いてほしいと考えています。社員が定着することでノウハウが蓄積されますし、企業のアピールポイントにもなります。しかし、中途採用の場合は全員が一度会社を辞めた経験を持っています。よって、本当に長く働いてくれるかどうか、疑いの目を向けられることは仕方ありません。一次や二次面接だけでなく、最終面接でも前の会社の退職理由を深掘りされることはあり得ます。

4つ目は、キャリアをきちんと考えているかどうかです。転職前と後の業種や職種が同じであれば、一貫性があると言えます。キャリアアップを目指すための転職だと説明しやすいでしょう。一方で、未経験の業種や職種にチャレンジする場合は、なぜその仕事を選んだのかという理由がポイントになります。特に理由がなく、あまり意味のない転職だと判断されると印象が悪くなるため、注意してください。

中途採用の最終面接を乗り越えるための対策法

中途採用の最終面接を乗り越えるための対策法

まずは、基本的なマナーや礼儀について復習しておくことをおすすめします。マナーは身についており、今さら復習しなくても大丈夫だと思っている方もいますが、最終面接は想像以上に緊張するものです。頭が真っ白になることも考えられるため、必ず確認しましょう。

その後、これまでの実績や成果、獲得したスキルを振り返ります。たとえば、前職で営業として働いていた場合は、営業成績が分かりやすいでしょう。ポイントは、数字を使って分かりやすく説明することです。実際に獲得した新規契約数などを確認して、エピソードの中に入れ込みましょう。

ただし、単に実績だけをアピールしてもあまり意味がありません。その実績を得るために行った努力や工夫、得た知識や技術を伝えることが重要です。最終試験で最後のアピールができるように、記録などを見ながら再度確認してください。一次面接や二次面接で言えなかった事柄を探すことも大切です。最終面接は、合否が決まるまでに面接官と話せる最後のチャンスなので、後悔しないように対策に力を入れましょう。

過去の面接で言ったことと発言が矛盾しないように気をつけてください。面接官が変わる可能性が高い最終面接で、過去に質問されたことを再度聞かれるケースは珍しくありません。しかし、過去に言った内容は面接官同士で共有されることが多いため、発言に一貫性を持たせることが重要です。特に、過去の実績や成果、志望動機といった重要な部分で矛盾が生じないように整理しておきましょう。

次に、最終的な企業研究を行う必要があります。転職先の企業に応募する際や一次・二次面接の際、ほとんどの方は入念な企業研究を実施しています。そのため、最終面接の時点で企業について調べる必要はないだろうと思っている方がいるかもしれません。

最初に応募してから最終面接に到達するまでには時間がかかっています。1ヶ月以上かかることもあり、その間に情報が更新されている可能性は高いです。業績などの企業に直接関係する情報だけでなく、業界全体の情報もチェックしておくべきです。役員が面接官として登場することを予測して、顔と名前を把握しておいてもいいでしょう。事前に知っておくことで、緊張が少し和らぐ可能性があります。

最後に、将来的なキャリアを答えられるように準備しておくことも大事です。転職活動を継続している最中は、最終面接で合格することがゴールになりやすいです。しかし、無事に入社した後はその会社で長く仕事を続けることになります。よって、最終面接の後のステップにも目を向けなければなりません。

少なくとも、1年後・3年後・5年後に目指す立場や身につけたいスキルなどは考えておきましょう。自分のキャリアについて深く考えるきっかけにもなります。

中途採用の最終面接でよくある質問と対策

中途採用の最終面接でよくある質問と対策

中途採用の最終面接では、具体的にどのような質問を受けるのでしょうか。よくある質問を知っておくことで、適切な対策を行えます。たとえば、前職での経験を深掘りする質問です。「これまでの仕事ではどのような経験をしましたか?」「前職での経験をどのように活かしたいと考えていますか?」といった質問が予想されます。

経験や実績について聞かれたときは、数字を織り交ぜて説明しましょう。「営業職として○年間働いていました。○年間の間に、月に□件の新規契約をとるという目標を△回達成しました。」と答えることで、面接官に明確に伝わります。その上で、「お客様の関心を引き出すコミュニケーション能力を活かして、貴社でも新規顧客の獲得に貢献したいと考えています。」のようにまとめます。

志望動機についてもよく尋ねられます。「志望動機を教えてください。」「なぜ当社に応募しようと考えたのですか?」といった質問には、やる気が伝わるようにハキハキと答えましょう。「貴社の事業戦略に大変興味を持ちました。前職での○○の経験を活かしながら、新たなプロジェクトを立案し、さらなる事業拡大に寄与いたします。」のように、過去の経験を織り交ぜながら説明することがポイントです。

「当社に入社後、どのようなビジョンを描いていますか?」といった、将来に関する質問も多いです。この場合、近い将来から数年後にかけてのビジョンを順番に話しましょう。「まずは、○○の分野において知識と技術を獲得したいです。1年後には、身につけたスキルを活かして□□のプロジェクトに参加したいと考えています。5年後には、リーダーとして△△にも携わりたいです。」のように答えましょう。「5年」のような具体的な数字を出すことで、長く働きたいと考えていることもアピールできます。

転職活動について聞かれることもあります。「当社以外にも応募していますか?」と尋ねられたときは、正直に答えつつ、第一志望であることを強調することがポイントです。「他に△社応募していますが、○○という企業理念や□□という実績に魅力を感じており、貴社が第一志望です」のように答えられます。なお、基本的には他の会社の名前を答える必要はありません。

最終面接では、「質問はありますか?」と聞かれることもよくあります。いわゆる逆質問というもので、多くの方がどのように答えるべきか迷います。逆質問では、入社意欲が伝わるような質問を心がけてください。たとえば、「入社までに学んでおくべきことはありますか?」「毎日の仕事の中で、特に意識すべきことはありますか?」といった質問をすれば、入社後を想定して面接に臨んでいることが分かります。

より深いことを聞きたい場合は、業界に関する情報や社員について絡めた質問をしてみましょう。「IT技術の活用が注目されていますが、貴社で取り組んでおられることはありますか?」「貴社で活躍されている方には、どのような共通点がありますか?」といった質問がおすすめです。

なお、特に聞きたいことがないからといって、「特にありません」と答えることは絶対に避けましょう。給与や福利厚生といった調べれば分かることも、最終面接で尋ねるべきではありません。

まとめ

最終面接となると、ほとんどの方は緊張するでしょう。確かに、最終面接には役員や社長が参加するケースが多く、プレッシャーを感じます。「ここまで来たからには落ちたくない」という気持ちから、いつも以上に緊張感が高まるでしょう。しかし、最終面接まで残ったということは、何らかの魅力を感じてもらえたということです。そんな自分に自信を持つことが最も大切です。

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