[最終更新日]2023年9月27日 [記事公開日]2021年9月2日
【中途採用の面接対策】逆質問で最後のアピールをしよう!
就職活動において、面接は避けて通れない道です。面接が大好きで得意だと感じる人は、あまり多くはいないかもしれません。実際には実力や能力があっても、面接で上手に受け答えができるか、自分の長所をアピールすることができるのか、多くの人が不安に感じるものです。
しかし、面接もある程度のコツを押さえておくことで印象良く受け答えをすることができます。特に、転職や中途採用の際に行う面接では、新卒の時とは違ったアピールのコツもあります。では、中途採用の面接においては、どのようなことを意識したら良いのでしょうか。
中途採用における逆質問の重要性
中途採用と新卒の採用との大きな違いは「職務経験がある」ということです。企業側としては、即戦力になる人材なのか、将来的に伸びそうな人材なのかを面接で知りたいと考えます。そのような中途採用面接では、逆質問を有効的に活用することで、自身の長所を上手にアピールすることができます。
逆質問とは、面接する側からの質問ではなく、面接される側に質問する機会が与えられることです。多くの場合、面接の最後の方で、面接官から「弊社について聞きたいことはありますか」と質問されることがありますが、そのような機会にいろいろと質問してみることを逆質問と言います。
どうして企業が逆質問をしてくるかというと、それによって、面接を受ける人のやる気や能力を知るためです。面接やその前に調べたことで、十分その企業については知っている、と感じるかもしれません。また、早く面接を終わらせたいという気持ちもあるかもしれません。しかし、逆質問は自分をアピールするための大切な機会なので、決してスルーしてしまうことが無いように注意しましょう。
企業側が逆質問をしてくるのは、その人にどのくらい意欲があるかを知るためです。質問があるかを聞かれ、何もないとなると、それはその企業に対する関心が何もないということになってしまいます。逆に、質問の機会が与えられた時に、具体的で積極性の表れる質問ができれば、その企業についてよく調べているということ、そこで働くビジョンをしっかりと持っていることをアピールすることができます。
もう一つ、逆質問で企業が知りたいと思っているのはコミュニケーションスキルです。一方的に話をする、もしくは聞かれたことに受け答えするのは、最低限のコミュニケーションスキルです。大切なのは会話のキャッチボールができるか、会話をリードすることができるかといったコミュニケーションスキルです。そのようなコミュニケーションスキルが応募してきた人にあるかどうかを知るために、企業は逆質問を使うことがあります。自由に発言や質問をする機会が与えられた時に、完璧な回答ができなくとも的確に、そして論理的に質問することができれば、コミュニケーションスキルがあるということをアピールできるでしょう。
このように、逆質問を通して企業は応募者のポテンシャルを知ろうと努め、自社との相性などを確認します。逆質問の機会が与えられた時には、チャンスだと考えるようにしましょう。
逆質問から自分をアピールする方法とポイント
逆質問の際には、具体的にどんなことを聞けば印象が良いのでしょうか。これは、何を目的としているかで内容が変わります。そのため、まずは面接で印象付けたいこと、アピールしたいことをしっかりと考えておくことが大切です。
例えば、中途採用面接の場合、即戦力を求められているケースが多くあります。そのような企業に応募している場合には、自分の職務経歴や学歴が即戦力になるということを逆質問の時にアピールできるかもしれません。自分が持つ資格や職務経歴を述べつつ、それを応募企業ではどう活かせるかということを質問します。例えば、「前の会社では○○のようなスキルを身につけるよう励んでいました。御社の仕事ではどんなスキルが求められますか?」とか「このスキルを活かしたいと考えていますが、御社での仕事では役に立つでしょうか?」といった内容の質問ができます。
また、逆質問でアピールできる分野には、やる気などの積極性も含まれます。このことは、中途採用の面接でもとても大切な要素です。特に、一度仕事を辞めている場合、再就職の時の面接ではやる気をアピールすることは重要です。逆質問の機会が与えられた時には、応募している企業のことをいろいろと聞いたり、自分がどんな風に役に立てるのかを聞いたりすることで、企業への関心、そして自身のやる気をアピールできるでしょう。
こうした逆質問を効果的に活用することで、面接時に良い印象を与えることができます。しかし、応募している企業について、あまりにも簡単なことを質問すると逆効果になりますし、自分の要望についてばかり質問しても、悪い印象を与えてしまいます。
逆質問をする時には「応募する企業への関心と敬意」が示されているような質問を事前によく考えておくことが大切です。企業への関心は、事前にその会社や業績、仕事内容などについて、しっかりとリサーチしておくことが大切です。その上で、自分が良いと感じる点や共感できる点、自分のスキルや性格が活かせそうな点を分析しておくと良いでしょう。
中途採用の面接でおすすめな逆質問10選
実際に面接で質問する機会が与えられた場合に、どんなことを聞けば良い印象を与えることができるでしょうか。10個ほど例を挙げて考えてみましょう。
1つ目は「御社に入社して頑張りたいと思っていますが、そのための準備として今からでもできることはありますか?」です。このような質問をすることで、やる気や熱意をアピールすることができます。また、具体的な回答をいただけたなら、それを実践することとで入社に備えることもできるため、入社してからも有利になるでしょう。
2つ目は「御社で昇進するためにはどんなスキルが求められていますか?」です。この質問もやる気をアピールすると共に、昇進に向けて頑張りたいという積極性も示すことができます。必要なスキルを知り、磨いていく上でも大切な質問です。
3つ目として挙げることができるのは、「将来的には責任を担える立場で働きたいと思っていますが、私と同じように御社に転職してから役職に就いている方はいますか?そのためにできることは何かありますか?」という質問です。中途採用の面接であれば、転職のことも絡めて質問できるかもしれません。キャリアを積みたいと考えているという、積極的な気持ちをアピールすることは大切です。
4つ目は「自分の持っている資格を活かすことはできますか?」です。これは自分の長所をアピールすると共に、志望する企業での仕事に役立てたいという思いを伝えることができる質問です。
同じように、5つ目として挙げられるのは、「前の会社ではこのようなことを努力していましたが、御社で活躍するためにさらに改善できることはありますか?」です。これも自分が努力した点を伝えると共に、さらに改善していきたいという向上心があることをアピールできる質問です。
6つ目は「自分は積極的な性格だと思っていますが、積極的に意見を述べても問題ない環境でしょうか?」です。これは自分の性格を知ってもらい、それを長所として活かせるかを確認する質問です。また、積極的ではあるものの、空気を読まない性格ではないということも伝えることができます。このように、逆質問を利用して、自分の性格や長所を伝えることも大切です。
同じような質問として、7つ目に「自分は人見知りしない性格ですが、他の部署との交流なども盛んですか?」といった質問もあります。
8つ目に挙げるのは「御社が期待する人材とはどんな人材か教えてください」です。これは、中途採用の面接では「転職者に」と加えることで、好印象を与えることができる質問です。
仕事に関連した質問も効果的です。9つ目として、「仕事の流れを教えてください」という質問を例に挙げることができます。
また、10番目の例として「今後、企業で企画していることはありますか?そのようなプロジェクトに加わることはできますか?」と質問することもできるかもしれません。仕事に対する関心があること、そして自分もそこに積極的に参加したいという熱意を伝えることができます。
逆質問をする際に注意すべきこと
逆に、質問をする機会が与えられた際には、注意しなければならないこともあります。例えば、ちょっと調べればわかることや、知っていて当然のことは聞かないようにすることです。どんな仕事を主に行っているのかなど、企業のホームページなどでちょっと調べればわかるようなことを質問すると、印象が悪くなってしまいます。なぜなら、ちょっと調べればわかることを聞くというのは、調べていないことを露呈するようなものだからです。それは、自分はこの会社に関心がないということを暗に示してしまうことになるため、非常に印象が悪くなります。
会社に関することを質問するのであれば、事前にホームページなどをしっかりとチェックした上で、さらに掘り下げた質問をすれば、印象が良くなるでしょう。その企業の主力事業をよく理解した上で、自分はどのように役に立てるのかとか、企業理念に基づいて現場ではどんな取り組みを具体的にしているのか、といったことを質問できるかもしれません。
もう一つ、質問しても逆効果になってしまうことに、自分の要望ばかりを尋ねる質問があります。休みはどのくらい取れるのか、給与はどのくらいになるのかといったことばかりを聞くと、当然ながら印象は悪くなるでしょう。
逆質問で自分の長所をアピールすることも大切ですが、あくまで「さりげなく」行うようにしましょう。自分の特技や資格ばかりをアピールすると、傲慢な性格であると取られたり、周りとの協調性に欠ける性格だと思われてしまうかもしれません。自分の長所をアピールする際にも、会社のために役立てたいと思っているが、役に立つかどうかを確認したいぐらいのスタンスが良いかもしれません。もちろん、社風や職種にもよってはグイグイと自己アピールをした方がうまくいく可能性もあるかもしれませんが、日本企業の多くは協調性を大切にしています。そのため、自己アピールも「さりげなく」行うことで、良い印象を与えることができるでしょう。
面接の時の口調や態度にも十分気を付けましょう。これは逆質問をする時だけに限ったことではありませんが、態度が悪いと、逆質問で偉そうな印象を与えてしまう可能性があり、注意が必要です。話す時にはハキハキとした口調で、十分な声量で話すようにしましょう。せっかく応募企業に対して熱意や関心を持っていても、また逆質問でそのことを言い表したとしても、声が小さかったりオドオドしていたりするならば、面接官にそのことが伝わりません。特に、自分の長所をアピールする際には堂々とした姿勢で、ハッキリとした口調で話すように心がけましょう。
まとめ
面接では良い印象を残し、自分の長所をアピールすることがとても重要です。もし逆質問をされた時には、その機会を効果的に活用しましょう。特に、中途採用の面接では、逆質問の時に自分の仕事への積極性やそれまでのキャリアを上手に伝えることができます。
大切なのは、自分の長所をアピールすることなのか、それとも応募企業への熱意を示すことなのか、といった目的をきちんと見据えておくことです。自分の長所をアピールするためには、自分が培ってきたノウハウや知識を応募企業ではどのように活用できるのかといった点を聞いてみると、印象が良いかもしれません。熱意をアピールしたい場合は、その企業についての掘り下げた質問や働いていく上で心がければ良いことなどを聞いてみることができます。アピールは大切ですが、さりげなく行うこともまた、逆質問を有効的に活用できるコツであることを忘れないようにしましょう。
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