[最終更新日]2023年9月27日 [記事公開日]2021年8月27日
【完全版】「転職でやることリスト」をチェックしよう
初めての転職活動。何から始めればいいのか、どうすればいいのか、何をすればいいのかと悩むことだらけだと思います。就活の時のように大学からのサポートもありませんから、このように悩む人は多いことでしょう。
では実際、転職ではどのようなことをすればいいのでしょうか。今回このコラムでは転職でやることリスクをご紹介しています。転職を始めるまでにすべきことから、具体的にやるべきことなどをご紹介しているので、ぜひご覧ください。
転職活動でやることリスト
転職活動は、思ったほど時間が取れないことが多いものです。特に仕事をしていると、転職活動にかけられる時間は限られています。また、すでに退職していて時間があるとしても、やることが整理できていないと、なかなか前に進まないことがあります。
そこで便利なのが「やることリスト」を活用することです。転職活動の各段階でやるべきことがスムーズに滞りなく進むように、ぜひやることリストを作成して活用しましょう。転職活動では、何をどのように進めるかは自分次第のところがあります。そのため、ついつい気が緩んでしまい、準備不足で状況によってはパニックに陥ってしまうこともあります。このような事態を避けるためには、就職活動の流れに沿って重要なポイントをまとめた「就職活動やることリスト」を作成し、常にチェックしながら就職活動を進めていくことが大切です。
転職活動を始めるまでにやるべきこと
転職活動の全体的な流れがわかったところで、実際に応募する前の準備段階で行うべきことをリストアップしてみましょう。初めての転職の場合、まず何から始めればいいのかわからない人もおられますが、具体的なやるべきこととして、まずは、転職そのものについて考えてみるのがおすすめです。つまり、なぜ転職をしようと思ったのか、現在の自分にはどんなスキルがあるのか、などを考えます。その上で、大まかな流れを把握し、効率よく動けるようにスケジュールを立てましょう。チェック項目に入れる内容としては、「転職目的・理由の整理」「転職活動のスケジュール設定」「自分のキャリアの棚卸し」などがあります。
自己分析は、「自分は転職によって何を実現したいのか」「どのようなスキルや経験が使えるのか」といった本質的な部分を明確にするために行います。これらの質問を客観的に分析することで、応募先の企業にアピールできる自分の強みが見えてきます。自己分析で見つけた自分の強みやアピールポイントは、企業にきちんと伝えられるように自分の言葉で整理することが大切です。具体的な経験があれば、積極的にPRポイントとして取り入れていきましょう。
また、転職したい目標の日程を決めて、スケジュールを立てることも大切です。転職活動には、約3ヶ月は見積もっておくことが必要だと言われています。実際には、それよりもスムーズに進む場合もあれば、時間がかかる場合もありますが、入社希望日から逆算して、この3カ月を基準にスケジュールを立てるとよいでしょう。
具体的な日付が決まっていない場合は、概算で構いません。次に、退職日の目安を決めます。前述したように、少なくとも2ヶ月から1.5ヶ月前には上司に退職の意思を伝え、引き継ぎをしてもらうようにしましょう。入社希望日と退職予定日が決まれば、転職活動に必要な準備期間を決めることができます。このようにしっかりとしたスケジュールを立てることで、就職活動の準備に時間と余裕が生まれます。
履歴書や職務経歴書の作成もやることリストに入れておきましょう。志望する企業との最初の接点は、履歴書や職務経歴書などの応募書類です。自分を売り込むようなものですから、書き方次第で選考に影響します。少しの工夫で大きく変わるので、ここは時間を掛けてできるだけ「完璧な」応募書類を作ってください。
さて、これで就職活動の準備は整いました。いよいよ実際に応募する段階です。とはいえ、世の中にあふれる膨大な量の求人情報を網羅しようとすると、労力や時間を無駄にするだけでなく、「なぜ転職したいのか」という本来の目的を見失いないがちです。ここで必要なのは、「求人情報の探し方」と「自分の強みの見つけ方」を把握していることです。また、興味のある業界や企業を積極的に調べることで、自分に合った企業を見つけることができるかもしれません。ここでチェックすべき項目は、「求人情報の探し方」「自分の応募軸の明確化」「業界・企業研究」です。
「業界・企業研究」の具体的な方法ですが、たとえ同じ業界内への転職でも、改めて自分が働きたいと思っている業界について調べてみると、新卒の時と違って、同業他社との力関係や取引先との相関関係など、より具体的な業界地図が見えてくるはずです。それが同業他社への転職であれば、「その会社で働くメリットは何か」と自問自答するべきです。また、未経験の業界に転職する場合は、できる限りのリサーチをしておきましょう。
会社のホームページや主要製品を調べるだけでなく、会社の理念や業界での位置づけなど、できる限りの情報を集めておくとよいでしょう。可能であれば、お客様として実際にその製品やサービスを使ってみることも有益です。また、一人で集められる情報量には限界があります。そのような場合には、目指す業界に詳しい転職エージェントが必要な情報を提供してくれるかもしれません。
「自分の応募軸の明確化」とは、転職先に求めることを明確にしておくことです。転職先に求めるものは、たいてい1つではありません。例えばもっと幅広い商品を扱いたい、既存のお客様だけでなく、新規のお客様のニーズも聞けるようになりたい、将来性のある会社で働きたい、経営者が残業を極力減らしたいと考えている会社で働きたいなどのポイントがあります。転職先に求めるものを整理するということは、これらの希望条件に優先順位をつけることです。
現在の仕事を辞めた理由、転職したい理由、次の仕事への希望は、それぞれ少しずつ、あるいは全体的に重なっているはずです。転職先で「こうあってほしい」「こうあってほしくない」を明確にして、実際に応募するかどうかの判断材料にしましょう。優先順位を明確にすることで、仕事探しの時間を短縮することができます。転職サイトで検索条件を設定すると、前回と同じ条件で検索できることが多いので、自分に合った検索条件を1つ決めて、それを繰り返し使うといいでしょう。
また、面接対策もやることリストに入れておきましょう。いざ、志望企業の面接を受けようと思っても、何の準備もせずに面接に臨むのは無謀です。緊張して頭が真っ白になってしまうかもしれません。自分に自信を持つためには、「これだけ準備したのだから大丈夫!」というところまで準備を整えておくことが大切です。例えば、「自分の強みや経験、自己PRに使えるスキルをまとめる」「企業に聞きたいことを洗い出しておく」「志望動機を整理しておく」のは役立ちます。
次に、内定・辞退の準備です。内定をもらったときは、すぐにでも受け入れたい気持ちになるかもしれませんが、冷静に判断する必要があります。労働条件は、面接時に口頭で聞いていた内容と異なる場合がありますので、必ず確認してください。また、仕事をしている人は、円満に退職するためには、仕事の引き継ぎなどをしっかり行う必要があるので、退職準備の時間を十分に確保する必要があります。それと同時に、新しい会社でスムーズにスタートできるように準備を始めましょう。この段階では、「オファーレターの内容確認」、「退職交渉」、「業務の引き継ぎ」、「入社準備」などのプロセスが必要になります。忘れずにやることリストに入れておきましょう。
転職をする上で大切なこと
就職活動の成功は、希望する会社から内定を得ることで計られます。就職して自立した社会人になることが最優先の目標と言えるでしょう。では、転職活動をする際に目指すべきことは何でしょうか。転職の成功とは、ひと言でいえば、「今の職場よりも良い環境を手に入れること」です。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これは単純でありながら忘れてはいけない大切な成功の基準です。
しかし、何をもって「良い」とするかは、人それぞれです。自分のスキルを向上させることができるとか、やりがいのある仕事ができる、ということかもしれません。また、ワークライフバランスがとれていることや給料が高いことを、より良い環境と感じる人もいるでしょう。つまり、転職や就職の成功は十人十色ともいえます。逆に言えば、自分が何をもって「良い」と考えるのかがはっきりしないまま、転職や就職をすると失敗する可能性があるということです。今の職場のどこに不満があるのか、その不満を解消するためにはどのような会社に入るべきなのか、転職の目的を冷静に見極めることが成功への第一歩です。
たとえば、年収や給与といった報酬面での成功は、仕事を選ぶ上での大きな基準となります。転職して年収が上がるのであれば、それに越したことはありません。もし、給料を上げることを目的に転職するのであれば、年収にこだわるのもいいかもしれません。とはいえ、やりがいのある仕事やスキルの向上を目指して転職するのであれば、目に付きやすい年収やその他の条件に踊らされることがないようにも注意が必要です。本来の目的をおろそかに、目先の収入を重視して転職先を選んだ結果、すぐに退職してしまってはもったいないですよね。転職の目的を重視した結果、一時は収入が減ってしまうかもしれません。しかし、転職先での働き方次第では給料が上がることもあり得ますから、先を見据えて長期的な視点で転職先を選ぶと、転職活動が成功しやすくなります。
また、就職活動と転職活動の違いについてはっきりと理解しておくことも成功に欠かせません。就職活動と転職活動における大きな違いの1つは、採用スケジュールにあります。そのため、同じテンポで求職活動をしていては、希望する職種に応募できない可能性があります。中途採用は、企業の必要とするタイミングで行われるもので、決まったスケジュールはありません。必要な人材が採用された時点で採用活動は終了してしまいます。人気のある会社であれば、数日で採用活動が終わることもあります。そのため、新卒採用に比べると、はるかにスピーディーな対応が求められます。
また、転職では、やりたいことやなりたい自分を実現するために転職する場合や、その他の自分を取り巻く環境の変化のために転職を迫られる場合など、転職活動を開始する理由やタイミングは様々です。なかなか相談できる相手が見つからず、手探りで活動を始めるケースも多いようです。応募する会社を選ぶ際にも、就活と転職活動は違います。転職活動では、どういう理由で転職しようとしているのかを明確にし、応募先の企業で自分のスキルをどのように活かせるかを示す必要があるため、自分のキャリアの棚卸しや情報収集が重要になります。
さらに、企業側の書類選考、評価の基準においても就活と転職活動は違います。中途採用で内定を得るためには、基本的には「即戦力」であることを実証しないといけません。そのため、企業ではこれまでの社会人経験の中で培ってきた実績やスキルといった点を確認しようとすることでしょう。特に、その実績やスキルが会社で再現・活用できるかどうかを見ています。とはいえ、企業は必ずしも応募者の中で最も多くの実績やスキルを持つ人を採用するわけではありません。たとえ誰よりも能力が高くても、入社のモチベーションが低かったり、スケジュールが合わなかったりすると採用されないことがあります。
まとめ
転職のノウハウの中には、「転職希望者の平均数は️○社である」、「興味があれば、どんどん応募すれば成功率が上がる」という意見があります。ただし、この記事で述べたように、転職の成功はこうしたノウハウをただ闇雲に試すことではなく、「どれだけの事前準備をしたか」によって決まります。
たとえ、応募の段階で複数の会社を手当たり次第に試したとしても、選考過程で準備不足が明らかになり、その結果、選考合格率が低下する場合があります。あくまで転職活動の目標は、「転職」ではなく、「この会社に転職できてよかった」と思える、満足のいく結果を実現することです。転職を確実に成功させるためには、当記事内で取り上げたポイントを活用して、事前に準備を整えてから応募するようにしましょう。
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