[最終更新日]2023年9月27日 [記事公開日]2021年8月26日
中途採用の最終面接の合格率は?チェックポイントと合格率を上げる方法
最終面接を突破すると内定を獲得できるわけですから、最終面接の合格率は気になるものだと思います。特に中途採用では新卒とまた違った雰囲気がありますから、余計に気になることだと思います。
ではそんな中途採用の最終面接、どれぐらいの合格率なのでしょう?
今回このコラムではそんな中途採用の合格率についえご紹介します。合格率と合わせ、チェックポイントと合格率を上げる方法をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
中途採用の最終面接の合格率は?
最終面接まで進むと、ほぼ採用が決定しているという噂から、「顔合わせ」とも表現されることがありますが、各企業がここまで時間や労力、お金を割いて面接している以上、そんな簡単な話ではありません。
もちろん、最終面接にまでこぎつけたということは、採用率は高いと言えます。しかし、中途採用など転職における最終面接の合格率は約50%程度であることが、データから分かっています。つまり、顔合わせではなく、きちんと最終面接でも評価が行われていることを指しています。
ただし、半分の確率であるが故にまだまだ分からない、と悲観する必要はありません。最終面接はどのようなことをチェックされていて、どのような点に注意すればいいのかをしっかり把握しておけば、合格率をより一層上げることができます。
最終面接とそれまでの面接で大きく違う点は、面接官が部長や課長クラスから、役員や社長クラスなどの重役にランクアップする点です。部長クラスの人たちの意見を交えて最終的に合格者が決められますが、最終面接では会社自体の決定権を持つ社長たちが集うため、やはり印象によって合否が左右されてしまうというのもよくあります。
また、最終面接の目的も、それまでの面接とは違ってきます。それは、面接官の立場が変わるためです。一般的には、一次面接などでは求職者の資格や経験、活かせるスキルなどを重要視しています。一方で、最終面接では仕事に対する熱意や責任感、志望度、会社の方向性と合うかどうかなど、経験値以外の部分を見ています。
中途採用の最終面接でチェックしていること
中途採用の最終面接で面接官がチェックしているのは、スキルや経験ではありません。つまり、持っている目に見える武器が簡単には通用しないということです。
社長クラスの人が最終面接を担当するのは、事実上の採用決定権を持っているためです。一次面接以上を通過したということは、現場に出ている部長や課長クラスの人たちが実力を認めているということは分かり切っています。そうなってくると、わざわざ最終面接で経験から選ぶことはしません。
スキルも経験も申し分ない、最終面接に進んだ人たちは果たして、自社の雰囲気や理念に沿っているか、自社への転職意欲が高いのか、事業へ貢献してくれそうかなど、見極めるのが困難な部分を評価して最終的に採用を決めます。
せっかく知識も経験も豊富な人材であっても、社風などに合わないと早々に転職されてしまう恐れがあります。会社は多くの費用や時間を割いて面接を行っているため、そうなってしまうとただのマイナスです。お互いミスマッチによる採用を避けるという意味でも、最終面接ではどれだけ会社と合うのかをチェックされていると言えます。
ですから、フィーリングが鍵を握っているとも言えます。重役とのやり取りを通して、自分の意欲の高さや、会社が掲げる理念に沿っているところを深く印象付けることが大切です。
最終面接での合格率を上げるための方法
まずは、転職の最終面接において、評価される人の特徴を掴むことから始めます。イメージは大切です。質問例や回答を考えることよりも先に、自分の中でのイメージを固めておくことから始めましょう。最終面接で評価されやすい人は、「入社志望度が高い」「会社との価値観が合致している」「入社後のビジョンが明確になっている人」です。
企業が求人をかける背景には、利益を共に追求できる人を受け入れたい、ということがあります。当然ですが、やる気のない人より企業利益に貢献したいと考えている人の方が積極的に採用されやすいです。そうなると、最終面接で志望動機を聞かれた場合は、一次面接などよりは少し捻った回答をすることが求められてきます。それまではスキルや経験を評価されてくるためにあまり重要視されませんが、重役以上の面接官となると、この志望動機でいかに好感度を上げておくかがポイントです。
志望動機を聞く上で、面接官が特に重要視している部分は、自分の強みをどのように活かそうと考えているか、業界への理解度はどのくらいあるのか、転職したいと考える明確な理由などです。これらから、入社志望度がどのくらいあるのかを判断しています。
会社との価値観が合っているかどうかというのは、早期退職のリスクを減らすためです。どんなに優秀な人材であっても、会社との方向性が違えば、なかなか評価されません。そうなると活躍の場が狭まり、モチベーションも下がってしまい、結果、退職という選択を取る人も多くいます。
企業は採用した人がすぐに退職してしまうことをできるだけ避けたいため、価値観が合うかどうかという点はかなり見られています。そこで、最終面接の場において、仕事に対する価値観が企業の理念と合っていることをアピールすると、合格率がアップしやすくなります。
入社してからどうしたいのかがはっきりしている人も、高評価を得られやすいです。それは入社後の育成や研修にかける労力などを無駄にせず、長く活躍してくれそうな人だと思われるためです。目的があいまいな人よりも、何がしたい、どうしたい、とはっきりビジョンが見えている人の方が、育成にお金をかける価値があると思われ、評価されます。
このように、最終面接で評価されやすい人の特徴を掴むことで、自分がどのような心意気で面接に臨むのかを決めることができるようになります。次に、なぜ転職を希望しているのか、企業や業界の理解を深めて一貫性を持たせておくことが大事です。
それまでの面接ではその部分について深堀りされることがなくとも、最終面接では「なぜそのように思ったのか」「この業界や会社理念について詳しく個人の意見を聞かせてほしい」など、斜め上の方向から質問されることが非常に多いです。
特に意識しておくべきことは、転職したい明確な理由、この企業ではないといけない理由、自分の良い所とそれが業務で活かせると思える理由、業界の現状や今後についてなどです。最終面接ではこれらが深掘り質問されることを前提に捉え、自分の言葉でしっかりと説明できるように準備しておくようにしましょう。
なぜ転職を希望しているのかについては、一次面接の時から変えず、一貫性を持たせておくことで、自分のあやふやな回答を避けるだけでなく、企業から見ても軸のある人だと思ってもらえる確率が高まります。それが最終的な評価につながることもあります。さらに、企業や業界についての研究には特に時間を割くことをオススメします。深いことまで知らずとも、HPに書かれている企業理念や方向性の理解、業界でホットな話題などは、少し調べたら簡単に見つけることができます。
このようなことを知っていないと、企業側から見ても、何も調べずに手抜きして面接に来ていると思われてしまう可能性があります。最終面接ではこういった部分を評価されるからこそ、しっかりと企業理念などの知識を頭に叩き込んでおくくらいの勢いで臨みましょう。ここまで勉強してきて初めて、質問例の把握や対策の準備へと移ることができます。
エントリーシートや履歴書を見直してください。最終面接では、自己分析を基盤として、志望動機、企業とのマッチ度、意欲の高さや強さを問われます。本当にこの履歴書で最終面接に臨んでも大丈夫かどうか、原点から見直してみましょう。
最終面接の面接官は、求職者と顔を合わせるのはこの場がほとんど初めてです。そこで、基本的には応募事項から質問をされます。どのような意図で何をエントリーシートに書いたのかを自分がはっきりと把握していないと、ここで躓いてしまいます。矛盾が生じてしまわないように、改めて自分と向き合いましょう。
質問の意図を把握する力も必要です。例えば、前の会社で最も努力したことを聞かれた場合、面接官は今後、自社ではどのように働いてくれるのかを判断しようとしています。このようなよくある代表的な質問については、質問の意図を理解することで、予想外に出た質問でも焦らず、柔軟に対応できるようになります。最終面接で聞かれる質問というのを想像すると、難しいことを考える人もいますが、実際は基本的なことが多いです。
まずは自己PRを求められます。ここでは、これまでの回答と比べて一貫性があるかどうかの確認や、自身の強みをどのようにして業務へ結びつけるかを見ています。回答のポイントは、これまでの面接とは大きく変更しないことです。あくまでも軸はブレずに、ということです。それに加えて、志望動機をより明確にし、自分がどのような業務をしたいのかを絡めた回答をすることで、高い評価を得やすいです。
自社が第一希望か、もしくは同時に選考が進んでいる企業があるかどうかを聞かれることも多いです。ここでは、内定を出して確実に入社してくれるのかを知りたいと面接官は考えています。嘘をつくのはよくありません。ですので、他に選考があれば正直に答え、第一志望であるなら、なぜ第一志望なのかの理由も付けると説得力があります。
入社後にどのように仕事をしたいのかを問われることも多くあります。この場合は、入社への関心意欲の高さ、業務をそつなく遂行してくれるか、キャリアプランはどのようになっているのか知りたい、という意図が隠されています。回答をするときは、業務に活かすことのできる自分の経験やスキルと、どうして活かすことができると思ったのかの理由も交えて説明しましょう。キャリアプランがはっきりとしているのであれば、目標について話すのもいいです。
第一志望かどうかと同じで、他にも同業企業があるのになぜ自社なのか、という質問も多々あります。これは自社の特徴や優位性が業界においてどのくらいあるのかの理解度をはかり、純粋に志望度がどのくらいなのかを知りたいと思っていることから来る質問です。
ここでは転職したい理由と絡めながら、企業の業界での立ち位置を話すことをオススメします。転職理由と理解度が合致しているのであれば、入社後活躍してくれる可能性が高いと思わせることができ、合格率も上がります。
このように、最終面接でされる質問は案外、普通なものが多いです。大事なのは、逆質問の場です。面接官をあっと驚かせるような質問をすることで、業界への理解度や志望度を伝えるいい機会となります。面接において、この場は唯一、自分から自身を売り込むチャンスであるため、活かさないという選択はありません。
より評価を獲得する逆質問の例はいくつかあります。早く独り立ちして貢献したいため、何をいつまでにどの程度できるようになればいいかの目安を聞いてみましょう。ここでアピールできるのは、入社志望度の高さや転職後のビジョンの明確さです。また、面接官からして将来へ確実にステップアップできる人材だと思われることもあり、かなりの高評価が得られます。
他にも、企業理念がどのような背景でできたのか、活躍している人にある共通点は何か、自分が採用された場合にどのような部署が向いているのかなども、いい逆質問の例です。入社後の自分に求められているものを知ろうとする姿勢は、入社へ強い意志を持っていると思われやすいため面接官の心にも残る質問だと言えます。
ただし、HPやインターネットで少し調べたらわかるような、稚拙な質問はかえって悪印象となってしまうため、注意が必要です。
まとめ
最終面接は、企業によって合格率が大きく違います。談笑を交えながら進めるパターンや、淡々と質問と回答のみで進めるパターンなど、雰囲気にも差があります。だからこそ、合格率を上げるように意識することも大切ですが、いかに落ちる確率を極限まで下げるかの努力も大事です。中途採用にて最終面接を勝ち抜くのはかなり険しい道でもありますが、自分を信じてアピールすることで、好印象を与え、採用につながることもあります。
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