[最終更新日]2023年9月29日  [記事公開日]2021年7月27日

22歳で転職する人必見!新卒入社後すぐに退職した人のための対策法です

新卒で入社した企業を早々にやめ、22歳で挑む転職活動。初めての転職活動に不安を抱くのはもちろん、22歳という若さに厳しさを感じている人もいるでしょう。

実際、22歳ということで社会人経験も武器となるスキルもありませんから、厳しい就活になることには間違いないです。

ただ、そんな厳しい就活でも正しいやり方で転職を行えば22歳でも優良企業への転職を目指せます。では具体的にどうすれば22歳の転職活動を成功させることができるのでしょうか。

今回のコラムではそんな新卒入社後すぐに退職し、22歳で転職を目指す人のための対策法をご紹介していきます。22歳で転職を目指す人はぜひ最後までご覧ください!

22歳で転職する割合はどれぐらい?

22歳で転職する割合はどれぐらい?

「まだ実績はないけれど、もっとスキルアップするために転職したい」「今の会社はどうも合わないから、もっと伸び伸びと働ける会社に転職したい」というような理由で、22歳という若さで入社後すぐに転職をする人がいます。22歳で転職する人はどれくらい多いのでしょうか。また、転職をした人の総数に対してどれくらいの割合となっているのでしょうか。

総務省で行われている労働力調査のうち、「年齢階級別転職者数及び転職者比率の推移」によると、2018年の総転職者数329万人に対して15~24歳の転職者数は63万人(約19パーセント)、2019年の総転職者数351万人に対して71万人(約20パーセント)、2020年の総転職者数319万人に対して59万人(約18パーセント)になっています。このように最近では、総転職者数における20パーセント弱は24歳以下の若い人であることが分かります。

また、性別で比較してみると2018年は男性が29万人で女性が34万人、2019年は男性が32万人で女性が39万人、2020年は男性が28万人で女性が32万人となっています。このように傾向として、24歳以下では女性の方が転職する人数が多いことが分かります。

「石の上にも三年」という言葉があるように、ひと昔前であればどんなに厳しい労働環境であっても、たとえ自分に合わないと感じていても我慢して働き続けることが求められていたでしょう。しかし、時代は変わって終身雇用制が崩れつつある現在では、「会社の一員としての自分」よりも「自分自身のキャリア」を積み重ねることの方が優先される傾向が高まっています。

転職はこれからのキャリアプランを実行する上で欠かせない選択肢です。しかし、あまりに短期間かつ頻繁な転職は良くありません。また、今勤めている会社が嫌でたまらないため、「どこでもいいから転職したい」と思うのはかえってキャリアプランを崩壊させる可能性があります。大切なのは、自分自身の今後のキャリアのために前向きに転職することです。潔く転職を判断するのに、「22歳だから」といった年齢や「入社後すぐなのに」といった社会通念にとらわれる必要はないのです。

むしろ、22歳という年齢はそれまでとはまったく違った業種への転職もチャレンジもできる未来が開かれた状態です。第二新卒者として中途採用枠ではなく「新卒採用枠」で応募できる会社もあります。現在、どの業界でも若い人材不足が問題視されています。そのため、第二新卒者を新卒採用枠で採用する会社は今後、さらに増えるでしょう。

モチベーションが下がったまま同じ会社で働き続けるよりは、転職を視野に入れながら情報収集することをおすすめします。転職時の基本とはなりますが、転職先が決まる前に今勤めている会社を辞めるのは得策ではありません。なぜなら会社を辞めると、当然給与の支払いはストップします。そうなると、予想以上に転職活動期間が長引いた時にお金に困ってしまって、自分が思い描いているキャリアプランとはまったく関係ない会社に転職してしまう可能性があるからです。

働きながら時間がない中で転職活動をするのは大変ですが、一番リスクの低い方法です。今勤めている会社にもこれから転職する会社にも不誠実なのではないかと思う人がいるかもしれません。しかし、リスクを最小限にした転職方法をとることは、決してマナー違反ではありません。

22歳で転職する人の事情と理由

22歳で転職する人の事情と理由

「22歳」というと、大卒なら社会人1年目の年齢です。就職活動では書類選考に加えて何度もの面接を経てやっと内定をもらって、せっかく就職できた会社に入社してすぐの頃となります。人それぞれ苦労の末に入社したのに、「どうしてすぐに転職するの?」「もったいないのではないか」と思う人もいるかもしれません。

転職する事情と理由は人によってさまざまです。「ひとまず就職したものの、取り急ぎ家業を継ぐ必要性が生じた」「家族が体調を崩したので地元に帰ることになった」などといった家庭の事情がある人もいるでしょう。そんな中で理由として多いのは、「イメージしていた仕事内容と違ったから」や「もっと自分に合う仕事ができる会社に勤めたい」というものです。

これらの理由は、入社前の就職活動時に企業分析や自己分析がきちんと行えていなかったことに起因していると言えるでしょう。また、「上司や同僚などの人間関係の悩み」や「想像していたよりもブラック企業で心身を壊した」「希望していた部署などに配属されなかった」などを理由を挙げる人もいます。そして一部には、「今後のキャリアを考えた時に今転職した方が有意義だと感じたから」というようなポジティブな理由もあります。

転職する理由はさまざまですが、転職活動中に前向きな理由を見つけられるようになるのが望ましいでしょう。「転職できるならどこでもいい」と一度思ってしまうと、これから先何回も転職を繰り返すことになってしまいます。ポジティブな理由にしろネガティブな理由にしろ、それまでの会社で嫌だった部分や自分に合わなかった部分を洗い出し、それを改善するにはどんな業界・業種がふさわしいのかをじっくりと考える必要があります。

22歳で転職をする上で覚悟すべきこと

22歳で転職をする上で覚悟すべきこと

22歳という年齢は、高卒の人であれば仕事を一通りこなしてきたのである程度のスキルがあります。しかし大卒の人は入社後すぐなので、転職する時に武器となる知識やスキルはまだほとんど身についていないと言っていいでしょう。そのため22歳で転職をする上では、「それまでどんな会社に勤めていたのか」「どんな仕事をしていたのか」ということはあまりアピールポイントにはなりません。名前の知られた会社に勤めていた人ほど頼ってしまいがちですが、社会人経験が少ないことは正直に認めるしかないのです。

転職をする上でアピールできる社会人経験がない以上、転職活動中には新卒の人と同様に自分自身についてアピールすることが大切です。「今さらアピールできることなんてない」という人もいるかもしれませんが、22歳ならではのフレッシュさややる気の高さをアピールすればよいのです。会社側の人事担当者は「それまでの会社で身に着けた知識やスキルをこの会社で活かしてほしい」とは思っていません。これからの伸びしろを期待して、どんな人間性を持った人なのかを判断すべく面接を行います。面接では挨拶は元気いっぱい大きな声で行い、明るい表情で受け答えができるようにリラックスして臨みましょう。

また、転職する際に正社員から派遣社員や契約社員になる人は4分の1程度います。自分にとっての理想的な働き方が派遣・契約社員ならかまいません。しかし、「絶対に正社員がいい」と思っているのなら、易きに流されないようにしましょう。とくに女性の場合は、派遣・契約社員で妊娠・出産を経験したのちに正社員に登用されるのは、今の世の中ではなかなか難しいと言われています。

今後のキャリアを考えた時に、正社員の方が産休・育休を取りやすいだけではありません。長期的な視野を持った時にやりたいことを実現できる可能性が広がります。ただ、転職活動はご縁の部分もあるので、手ごたえがあったつもりでも不採用通知が届いて落ち込むこともあるでしょう。それでもあきらめずに、自分の望む条件を叶える会社に転職できるまで挑戦しましょう。

22歳での転職で求められることと対策法

22歳での転職で求められることと対策法

22歳で転職した時に求められるのは、「柔軟性」「基本的なビジネスマナー」「仕事に必要な資格」の3つです。それぞれについての対策法をお伝えします。

まず、柔軟性は社会人経験が少ない22歳だからこそ持っているものだと言えるでしょう。若いからこそ何色にも染まっておらず、新しい職場の人ややり方に馴染みやすいのではないでしょうか。柔軟性を伸ばすために大切なことは、社会人としてまだまだ未熟であることをしっかりと認識し、言われたことを素直な気持ちで受け止めることです。

間違っても「以前勤めていた会社では、このやり方が正しかったんです」などと反論してはいけません。周囲の人に対して謙虚な態度で接することができる人は印象が良いので、職場での良好な人間関係を築いていけるでしょう。また、分からない時にも周囲の人に質問しやすく、新しい仕事を覚えるスピードが高まるでしょう。

採用する会社側にとっても、22歳の転職者にはそこまで多くのことを期待してはいません。転職者を採用する会社の中には、新卒の内定者と合わせて研修を行うところも少なくありません。それまでの社会人経験については一旦切り離して別のものとして、目の前にあることに全力で取り組むようにしましょう。

次に、基本的なビジネスマナーです。ビジネスマナーについては、それまで勤めていた会社でも最低限は学ぶ機会があったことと思います。上司や同僚など一緒に働く人を不快な気持ちにさせないように、TPOに合わせた服装や敬語を含めた言葉遣いには十分に気を付けましょう。

反対に言えば、最低限の服装や言葉遣いすら身に着いていなければ、印象が悪くて転職活動に影響が出てしまうでしょう。採用する会社にとって、「基本的なビジネスマナーは教えなくてもできていてほしい」というのが本音ではないでしょうか。もし名刺交換や電話の取次ぎ対応の方法などに不安がある人は、マナーブックなどを読んで事前におさらいしておくと安心です。

ただ、注意しておきたいのは、会社によってさまざまな社風や独自の文化が多く見受けられることです。そのため、「基本的なビジネスマナーは身に着いているから大丈夫」と過信してはいけません。転職してから周囲の人のやり方を見習って、それまでと違う部分については真似しながら取り入れていく必要があります。

最後に、仕事に必要な資格です。その資格を持っているから転職に成功したケースもあれば、これから資格を取ることを前提に採用されるケースもあります。まずは、今どんな資格を取得していてどんな業界・業種であればその資格を活かせるのかを考えてみましょう。

不動産業であれば「宅地建物取引士」があると有利ですし、保険業であれば「ファイナンシャルプランナー」、福祉業であれば「介護福祉士」の資格があると有利です。資格を活かす業種について考えたところで、次に仕事についてより具体的なイメージをするために、実際にその業界や業種で働く人の話を聞ける機会があることが望ましいです。

その際には業界分析や企業分析をすると同時に、自己分析も忘れてはいけません。通常、転職活動中には1社ではなく、複数の転職先を検討します。複数の就職先を比較しながら、自分の適性を活かせる仕事は何なのか、どんな面をアピールポイントにできるのかを保持している資格と結びつけながら話せるように面接の練習をしておきましょう。

また、資格を取ることを前提に採用されるケースでは、何事にも全力で取り組める姿勢や熱意が評価されています。その期待に応えられるように、一発で合格できるように勉強に励みましょう。

まとめ

24歳以下で転職する人は、総転職者数の約20パーセントを占めています。22歳で転職する理由は、ポジティブなものからネガティブなものまで人それぞれです。自分自身の今後のキャリアプランを描いての転職であれば、22歳という年齢は早すぎることはありません。

ただ、22歳では転職活動時に社会人経験をアピールするほどの知識もスキルも身につけられてはいません。そのため元気な挨拶や明るい表情で、フレッシュさややる気といった人間性をアピールしましょう。

転職時に求められるのは新しい会社にいち早くなじめる柔軟性と基本的なビジネスマナー、仕事に必要な資格です。新しい会社で早く戦力となれるように、謙虚な態度で仕事の進め方を覚えていきましょう。

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