[最終更新日]2023年9月29日 [記事公開日]2021年6月23日
新卒入社後の転職タイミングはいつ?転職にベストなタイミング教えます
新卒入社したけど、転職したい。でもいつ頃転職するのがいいわからない。そう思っていませんか?
入社した企業に対してミスマッチを感じたり、他のことに興味を持つことで転職を考えると思いますが、社会人歴の短さや初めての転職に対する不安から一歩踏み出せないという人は多くいます。
それにどうせ転職するならベストなタイミングでしたいですよね。ではそんな新卒入社後のベストなタイミングとはいつなのでしょうか?
今回のコラムではそんな新卒入社後の転職におけるベストなタイミングについてご紹介していきます。ベストなタイミングで動き出し、転職を成功させましょう!
新卒入社後の転職はどのタイミングですべき?
第二新卒は25歳前後の人が多く、まだまだ若い世代ですから転職には有利と言われています。しかし、第二新卒といわれる時期は長くて3年、ぼやぼやしていると、あっという間に第二新卒の時期が過ぎてしまい、中途採用枠で転職せざるを得なくなります。中途採用にも利点はありますが、20代で転職を成功させるなら、異業種へ転職しやすいなどの利点がある第二新卒として就職活動を行った方が有利です。
だからといって、第二新卒と言われる時期ならいつ転職をしてもうまくいくわけではありません。何も考えずに就職活動をしても、転職のバッドタイミングの時期と重なり、希望の条件に合致する求人が見つからない、なかなか内定が得られないなど、失敗に終わる可能性が高くなります。転職するなら最適な時期を選んで、満足できる会社に就職しましょう。
第二新卒の場合、最適な時期は卒業後に入社してから2年後の4月、または3年後の4月です。この2年後または3年後の4月に入社できるように、活動するのがオススメです。というのも、年間を通じて求人数が最も多くなるのが3月だからです。企業側も4月の採用に向けて、3月から求人募集活動を活発化させます。
会社は1年を通じて忙しくなる「繁忙期」と、仕事の量が落ち着く「閑散期」があります。日本では決算月を3月としている会社が多く、1月と2月は決算の準備のための業務が加わりますから、とても忙しくなります。決算が終わると仕事も一段落するため、3月から求人数が増えるのです。
4月になると、3月に求人募集した人材と同時に、新卒採用組が入社してきます。新人研修などの社員教育で、人事部は再び多忙になります。ですから、新卒採用者が各職場に落ち着く6月頃までは、新たに人材を採用する企業が激減するのです。3月決算、4月始まりの会社では、4月~9月が上半期、10月~翌年3月が下半期になります。7月から9月にかけては、下半期の事業に向けた人員確保のために再び求人活動が活発化します。
従って、ベストは新卒入社後2年または3年後の4月ですが、次におすすめのタイミングが下半期がスタートする10月です。4月入社が難しい場合は、10月に転職先に入社できるよう活動するのがおすすめです。10月~12月にかけては年末調整の準備期間となりますから、人事部は再び繁忙期に入り、人材採用の動きは沈静化します。このように、求人募集活動が活性化する時期には波があります。波のピークとなるのは3月と7月~9月ですが、最も良い時期が4月入社となる3月の求人を活用することです。
なぜなら、4月は新卒入社組と同じ時期の入社になるからです。同年代の人たちが同期となるため、職場に馴染みやすいのは大きなメリットです。転職は環境が変わるので、新しい職場に馴染むのはなかなか大変です。一人でぽつんと転職して、周りはベテランばかりという職場では、みんなに溶け込むのに時間がかかります。しかし、新卒入社組という仲間がいれば、愚痴をこぼしたり励まし合ったりして、いっしょに頑張れます。
10月の転職に向けた7月~9月の時期も、3月には劣るものの、各企業からの求人数が多い時期です。10月に転職した場合は、新卒組はすでに入社していますが、この時期に採用された中途採用者と同期になれる可能性が高くなります。即戦力となるベテラン社員と同期になることで、その人から学ぶことも多いのではないでしょうか。逆に、1月~2月、4月~6月、10月~12月といった求人の少ない時期に応募すると、どうなるのでしょうか?
年度末が3月以外の企業など、1年を通じて求人募集は行われていますが、1月~2月、4月~6月、10月~12月は総体的に求人数が少なめです。この時期に転職活動を行っても絶対数が少ないために、希望する条件と合致する求人を見つけるのに苦労します。その結果、条件を妥協せざるを得ないケースも出てくることでしょう。たとえ条件に合致する企業を見つけたしても、求人数が少ないですから狭き門となり、採用へとつながりにくいのがデメリットです。
さらに、この時期の求人は、急な退職者によって生じた欠員を補充するために行われることが多いのも特徴です。退職したのポジションに配属されることが多く、自分が希望しない部署に回される可能性が高いのもデメリットと言えるでしょう。
新卒入社後の転職の時期による活動実態
第二新卒の場合、卒業後に入社して1年、2年、3年働いた人がいますが、最も注意したいのが入社して1年未満で転職するケースです。求人数の多い時期であっても、新卒入社後1年以内での転職は厳しいと覚悟しておきましょう。
サービス残業や休日出勤が多いブラック企業であったり、上司からパワハラやセクハラがあったりなど、企業側に問題があり、こちらには何ら落ち度がない場合であっても、そのことはなかなか採用担当者に伝わらないのが現状です。1年もたたないうちに辞めたことにのみにフォーカスを当てて、「忍耐力に欠ける」「ストレス耐性が低い」などとネガティブな評価をする面接担当者もいます。
特に、新卒の場合はそれ以前に職歴がありませんから、判断材料がとても少ないのです。そのため、どうしても「採用しても、またすぐに辞めるのではないか?」という危惧が先立ちます。入社後2年目の転職も、入社後3年目に比べると不利と言えるでしょう。石の上にも3年という諺もあるように、「最低でも3年は続けるべき」という考えを持つ採用担当者が少なくないからです。しかし、時代は変化しており、転職において「石の上にも3年」という考え方は徐々に古くなりつつあります。
転職情報サイトが実施したアンケートで「新卒入社から何年目で転職しましたか?」と尋ねたところ、最も多かったのが3年目の25.7%、次いで2年目の23.0%、1年目の17.7%でした。入社後3年以内に辞めた割合は全体の65%近くを占めています。政府が実施した調査においても、「新卒入社をした人の約30%が3年以内に会社を辞めている」という結果が出ています。
調査結果からもわかるように、多くの人が第二新卒と言われる時期に会社を辞めているのです。確かに、入社後1年目での退社は転職活動で不利に働きやすいと言えるでしょう。2年目は、1年目ほど低評価になりにくいのですが、3年目に比べるとやや評価が低くなるでしょう。しかし、それほど気にすることはありません。3年目になると、第二新卒を募集している会社への転職であればマイナス評価にはなりません。
というのも、職場環境の改善が進められる中、長時間労働を強いる、パワハラやセクハラなどの問題行動のあるブラック企業の存在が広く認知されるようになったからです。このような職場で我慢して働いて心身にダメージを受けるくらないなら、さっさと辞めた方が得策です。また、明らかに自分に合わない仕事を続けるよりも、自分に適した仕事を見つけた方がキャリアアップになります。明確な理由がある場合は、早期退職という判断力と行動力が評価されるケースもあります。
しかし、企業側に問題がない場合、キャリアアップなどの前向きな理由がない場合は、1年目での転職はもちろんのこと、2年目の転職でも不利になる可能性があります。このため、企業側が求めるニーズをきちんと把握して、ポジティブな退職理由、長く勤務する意欲が感じられる志望動機、ニーズに合致する人材であることなどをアピールすることが大切です。
ベストなタイミングで転職を行い成功させるための秘訣
第二新卒の転職では、入社後2年目または3年目の4月入社がベストタイミングです。4月の入社を目指して、なるべく早い時期から準備を始めましょう。一般的に、第二新卒が転職活動をするのに必要な時期は3か月と言われています。もちろん、それより短い期間に採用が決まる人もいれば、1年がんばっても採用されないという人もいます。
しかし、今の会社を辞めて別の会社に転職すると決めたのなら、「○月までに転職する」と活動する期限を決めておく方が、スムーズに進みます。ここでは3か月を期限として、ベストタイミングで転職を成功させるポイントを押さえておきましょう。まず、4月に転職すると決めたら、逆算して3か月前から活動をスタートさせる必要があります。
転職には事前準備が重要ですが、準備ではファーストステップとして「自己分析」と「転職希望先企業の情報収集」、セカンドステップとして「書類作成・応募」と「面接」、そして最終ステップである「内定獲得」から「入社準備」へと至ります。一般的に「自己分析」と「転職希望先企業の情報収集」に約1か月、「書類作成・応募」と「面接」に約1か月、「内定獲得」と「入社準備」に約1か月かかると言われています。合計で3か月かかる計算です。
例えば、4月に転職すると決めたら、その3か月前である1月から、転職活動として「自己分析」に取り掛かる必要があります。転職活動の第1段階となる自己分析は、最も重要です。自分と向き合って「なぜ今の会社を辞めたいのか」「どんな仕事をしたいのか」「転職することでどのように変化したいのか」を、中・長期的な視点に立ってじっくりと考えてみましょう。さらには、自分の長所と短所、自分の性格を分析し、これまでのキャリアとスキルの棚卸しも行ってください。
そして、孫子の兵法にもある通り「彼を知り己を知れば百戦殆からず」です。自己分析と同時に、志望先の企業についての情報を集めて研究しましょう。自己分析に真剣に取り組むことで、自分に適した仕事やキャリアプランが見えてきます。企業の情報収集をきちんと行うことで、その企業の姿が具体的に把握できるようになります。
これによって、転職後のミスマッチを防ぎやすくなるのです。今の会社が自分に合わないから転職するのに、転職先の企業もまた自分に合わなかった…というのでは目も当てられません。ミスマッチングを起こさないように、くれぐれもファーストステップを大切にしましょう。
さらに、セカンドステップでの書類作成や面接での応答も、自己分析と志望する企業研究なしには適切に対応できず、採用されにくくなります。このように、自己分析と企業研究は転職活動の基本となります。この2つに時間をかけるためにも、最低でも3か月前から準備に取り掛かりましょう。
計画を立てて、順序立てて活動を進めていくことが転職を成功させる秘訣です。求人情報サイトを眺めていたらよさそうな企業があったから応募してみよう…というような行き当たりばったりの活動では、成功は難しいでしょう。たとえ採用されたとしても、ミスマッチングのリスクが非常に高くなります。
4月の入社を目指すなら、1月から自己分析を開始して、同時に志望先の企業を探し、企業に関する情報を集めましょう。2月からは、自己分析や志望先の情報をもとに、応募書類を作成します。書類選考に通ったら、面接です。そして、3月中には内定を受け取るというスケジュールで行動していきましょう。
4月入社に間に合わないようなら、10月入社を目指すことになります。この場合は、7月から自己分析と情報収集、8月に書類応募をして面接へ、9月中に内定受諾という形になるでしょう。2月や3月に会社を辞めると決心したとしても、慌てて4月の転職を目指すのは禁物です。なぜなら、自己分析や情報収集という大切なステップがおろそかになるからです。
まとめ
新卒入社後の転職におけるベストなタイミングは入社後2年、または3年目の4月になります。4月の転職を目指して、3か月前となる1月から準備を始めましょう。希望通りの転職を成功させるためには、特にファーストステップとなる自己分析と、企業について熟知しておくことが大切です。
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