[最終更新日]2023年10月2日  [記事公開日]2021年6月2日

第二新卒での転職先はベンチャー企業がオススメ!その理由と受かるための秘訣

昨今は転職先として、大企業よりもベンチャー企業を選ぶ人が増えています。なぜベンチャーは人気なのでしょうか?確かにリスクが全くないわけではありませんが、ポイントさえ意識していれば不安を解消し、リスク回避できるはずです。

ベンチャー企業を目指す第二新卒が成功するための秘訣はなんでしょうか。ベンチャー企業への転職を考えている人は、ぜひチェックしてください。

第二新卒での転職先はベンチャー企業がオススメ

第二新卒での転職先はベンチャー企業がオススメ

どんな会社がベンチャー企業なのか、という明確な定義はありませんが、一般的には、独自のアイデアや技術を活かして新しいビジネスやサービスを展開する企業です。歴史が新しく成長過程にある企業が多いです。規制緩和に伴って2000年代に入ってから急激にベンチャー企業の数は増えています。

スタートは小規模でも、比較的短期間で上場する企業は少なくありません。ただし、スタート時点では資金的に厳しく、大抵の場合はベンチャーキャピタルなどの投資機関から援助を受けています。しかし、楽天やYahoo、DeNAなどのように設立から20年以上たつメガベンチャーも存在しますから、やはりベンチャー企業はこうだ!という明確な定義はないのです。

そんなベンチャー企業は大企業の対称にあるといっていいでしょう。ベンチャー企業は社長の理念や会社のビジョンに共感できる人、仕事にやりがいを見出したい人、若く柔軟な考え方ができる人を求めています。だからこそ20代の若い第二新卒にベンチャー企業がおすすめなのです。自分の能力や可能性を存分に活かしたい人はベンチャーを目指すべきです。

ネームバリューや信用性こそないものの、将来的には大きく成長する可能性を秘めています。優秀な人材を集めるために給与や待遇が良い場合が多いのもベンチャーならではでしょう。人数が少ない分、経営者との距離が近く、自分の仕事が会社の業績に直結しやすいのでやりがいや達成感を味わえるでしょう。結果を出せば、若くして昇進することも可能です。

会社とともに成長していける、会社の歴史を作っていけるのがベンチャーの魅力です。そのため、大企業の中で歯車の1つのように感じていた人や、年功序列など日本の旧式な制度に不満を持っている若者が、ベンチャー企業への転職を夢見るのは当然といえるかもしれません。さらに、ベンチャー企業は1年を通して求人していることが多いので、比較的転職しやすいのも第二新卒におすすめの理由です。

優良ベンチャー企業の基準と見つけ方

優良ベンチャー企業の基準と見つけ方

ベンチャー企業への転職は、一歩間違えると無謀な冒険になりかねません。優良ベンチャー企業を見分ける目を持たなければ、せっかく転職してもあなたのキャリアは無駄になってしまいます。資金力に欠けるベンチャー企業は、企業体力がないので何か問題が生じたり、震災や新型コロナウイルスの感染拡大などで世の中の動きや経済バランスが大きく変わると倒産の危険があります。

また、社員が少ない分、1人に任せられる仕事の範囲が広くブラック企業になりやすい傾向もあります。そのため、優良ベンチャーを見つけることが転職を成功させるうえで何より大切です。

優良ベンチャー企業の基準は次の5つです。(1)ベンチャーキャピタルの出資を受けている(2)成長産業に参入している(3)政府の補助金を受けている(4)独自の商品やビジネスモデルを展開している(5)表彰受賞歴があることです。では、1つずつ分かりやすく解説していきます。

(1)「ベンチャーキャピタルの出資を受けている」ベンチャーキャピタルとは、未上場企業のうち、将来大きな成長を見込めると判断した会社に対して出資する投資会社です。出資した会社が上場したり、大きく成長したりした際に株式を売却して出資資金を回収するシステムになっています。ただ単に出資するだけでなく、出資した会社に対し経営支援も行ないます。つまり。ベンチャーキャピタルから出資を受けている会社は、将来上場する見込みがあるのです。有名なベンチャーキャピタルから出資を受けているベンチャー企業は、世間から「ビジネスモデルが評価されている会社」と見なされます。

(2)「成長産業に参入している」たとえば医療や介護、IT関連など業界全体が成長している産業に参入しているベンチャー企業であれば、将来性があるとみなすことができるでしょう。新規参入しているベンチャー企業が生き残り、成長するためには、その業界自体が成長している必要があります。もし、衰退産業に参入しているならば将来の先行きを見通すのが難しく、優良企業と判断するのは難しくなります。

(3)「政府の補助金を受けている」中小企業庁はIT導入補助金、ものづくり補助金など、将来成長が見込めるベンチャー企業や中小企業に補助金を出しています。そのため、補助金を受けているベンチャー企業であれば優良であると見なせます。ただし、助成金は特定の条件さえ満たせばどの会社でも受けることができるので、助成金を受けているからと言って優良とは限りませんので注意しましょう。

(4)「独自の商品やビジネスモデルを展開している」新しいサービスや技術、商品で新規参入するベンチャー企業の場合は、競合社がまねできるようなものや、すでに類似したサービスや商品が多く存在しているならば、独自性がなく成長は難しいでしょう。

(5)「表彰受賞歴がある」日本ベンチャー大賞、Japan Venture Awards(ジャパン ベンチャー アワーズ)、はばたく中小企業300社など経済産業省や中小企業庁が毎年、優良な企業を表彰する制度はたくさんあります。このような賞を受賞しているということは、革新的な製品やサービスを開発している、あるいは地域経済に貢献していることになります。

5つの優良ベンチャー企業の特徴が分かったところで、探し方をチェックしましょう。(1)ベンチャーキャピタルの出資を受けているかどうかは、企業のサイトを確認したり、ベンチャーキャピタルのサイトを確認すると分かります。日本ベンチャーキャピタル(NVCC)、JAFCO(ジャフコ)などが有名です。その他政府機関系のベンチャーキャピタルや金融機関系のベンチャーキャピタルもあります。信頼できる大手のベンチャーキャピタルが出資している企業を探しましょう。

(2)成長産業に参入しているかどうかは、まず、日本における成長産業が何かを知らなければなりません。医療や介護、ITなどは誰でも思いつきますが、他には求人が多い業界を調べたり、転職エージェントに尋ねるといった方法で、どんな分野が成長しているか調べることができます。転職エージェントはさまざまな業界の人事部とつながりがあり独自の情報網を持っているので、自分で調べるよりも確かな情報を得られます。

(3)の政府の補助金を受けているかどうかは、各都道府県庁から公に発表されます。(4)の独自のビジネスモデルや商品を展開しているかどうかは、特許を取得しているかどうかなどで判断できるでしょう。(5)受賞歴は企業のサイトで過去の受賞歴を確認できます。

これら5つの条件は、優良企業を判断できる目安となります。逆にリスクの高いベンチャー企業を見分ける方法もあります。(1)起業して間もないのに大量募集している(2)会社の公式サイトに社員が映った画像が掲載されていないという2点です。大量募集している企業は、大量に離職している可能性があります。このような場合、あらゆる転職サイトに掲載しているので比較的見分けやすいです。

ただし、例外として新規事業や事業拡大のために大量募集していることもありますので、転職を希望する企業に新規事業参入の動きがあるか、あるいは事業所を移して拡大しようとしているかチェックしましょう。会社の公式サイトに従業員の顔写真が掲載されていないならば、入れ替わりが激しいことが予想されます。

従業員の顔が映っている画像が多く掲載されているならば、社員を大切にしている会社で、離職率が低いことが予想されます。この2つは必ずしも決め手とはなりませんが、雇用状況を知るための参考にはできます。

第二新卒の転職で優良ベンチャー企業に受かるための対策法

第二新卒の転職で優良ベンチャー企業に受かるための対策法

優良ベンチャー企業を見つけることができたら、受かるための対策を立てましょう。面接や応募書類の書き方などは、ベンチャー企業ならではのチェックポイントがあります。スキルよりも考え方、スタンス、性格などを知りたいと思う企業が多いので、書類選考よりも面接の方が重視されるのがベンチャー企業に多く見られる特徴です。

面接は形式的なものではなく、カジュアルな雰囲気で行われることが多いのもベンチャー企業ならではでしょう。社員が少ないベンチャー企業では、社員1人1人の存在感が大きく、大企業などと比べると会社への影響も大きいため、採用選考に時間をかける傾向があります。一方、すでに成長し拡大路線に乗っている企業は選考にあまり時間をかけないかもしれません。優良ベンチャー企業への転職を成功させるための5つのポイントをあげていきます。

(1)やる気を見せる

ベンチャー企業はこれから成長過程にある企業なので、社員のやる気やチャレンジ精神を重視します。事業拡大に貢献できる社員を求めていますから、やる気を見せる必要があります。とはいうものの、ただ「やる気があります」と言うだけでは不十分です。志望動機や退職理由を聞かれたときこそ、やる気やチャレンジ精神があることをアピールする絶好のチャンスです。

志望動機は明確に伝えましょう。退職理由は、会社の悪口や愚痴にならないように気をつけてください。もし、待遇や職場環境、人間関係などが理由でやめるとしても、面接官に伝わると「不満があったら、すぐ辞める」「採用しても、すぐ辞める可能性が大きい」と思われてしまうからです。

(2)社長の考えや企業理念に共感していることをアピール

ベンチャー企業は社長の理念、企業理念で成り立っているといっても過言ではありません。共感できなければ転職するのは難しいでしょう。社長がどんなビジョンを持っているのか、企業のオフィシャルサイトや社長のSNSなどで確認しておきましょう。面接官で企業理念に賛同していることをアピールできれば、スキルがなくても受かる可能性大です。

(3)企業の製品やサービスを入念に調べておく

知名度のないベンチャー企業では「なぜ志望したのか」明確に知りたいと思っています。意欲を示すためにも、面接に臨む前に、企業が扱っている製品やサービスを入念に調べて、どんな点に魅力を感じたか、どんなところが競合社と比較しても素晴らしいと思ったか答えられるようにしておきましょう。

(4)協調性をアピールする

チーム単位でプロジェクトに取り組むことが多いですし、人数が少ないベンチャー企業ではそれぞれが広い範囲の仕事をカバーしなければならないので連携して仕事に取り組むことが必要です。そのため、個人主義の人よりも、チームとしてコミュニケーションを図りながら働ける人材が求められます。自身のエピソードなどを基に、チームで働けることをアピールしましょう。

(5)転職エージェントを活用する

自分1人で転職を成功させるのは困難です。転職エージェントは、企業の人事部と密に連絡をとり、社風や企業が求めている人材の方向性などを熟知しているので、あなたにマッチしたベンチャー企業を選ぶのをサポートしてくれます。

まとめ

ベンチャー企業に転職するのは、リスクが大きいと感じる人もいますが、やる気のある第二新卒にとっては大きなチャンスにもなり得ます。優良ベンチャー企業を選ぶことこそが成功のカギです。今回ご紹介した優良ベンチャー企業を見分けるための5つのポイントと、優良ベンチャー企業の探し方を参考にして、あなたにマッチする転職先を見つけてください。大企業とベンチャー企業では、面接に受かるための対策法が違います。あなたが受けたい企業をよく調査して、転職活動を成功させてください。

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