[最終更新日]2023年10月2日 [記事公開日]2021年4月14日
【初めての転職】書くことが少なくても安心な職務経歴書の書き方
どこかの会社に就職しようと思ったら、必然的に履歴書や職務経歴書の提出が必要不可欠となります。人材を採用する際に、履歴書や職務経歴書をもとにして、「この人は今までどんな人生を歩んできたのか」や「どんな仕事の経験があるのか」といったことをチェックするためです。
しかし、まだ20代くらいの若い世代である場合は、職務経歴書に書く内容が少なく、質素な内容になってしまうことも考えられます。質素な内容だと「この人は特にできる仕事がない」と見なされてしまうのでは?と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
職務経歴書に書く内容がない場合はどうしたら良いのか、対策法を考えることが大切です。特に、転職においては職業の履歴は非常に重要な項目となりますので、丁寧に記載することが求められます。
まずは基本的な職務経歴書の書き方を知ろう
そもそも職務経歴書とはどのようなものなのか、いまいち分かっていない方も多いと思います。職務経歴書の内容によって採用されるか否かが決まるケースも非常に多いので、職務経歴書を正しく丁寧に書くことは非常に大切なことなのです。
職務経歴書と同時に提出を求められることが多いのが履歴書ですが、両者の違いがよくわかっていない方も多いのではないでしょうか。確かに履歴書と職務経歴書は似たようなイメージを持っている方が多く、「どちらか一つの提出だけで良いのではないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、履歴書と職務経歴書は全く異なるものであり、役割も違います。企業が両者を提出するように求めるのはそういった理由からです。
履歴書は氏名や年齢、住所や今までの学歴など、あなたの基本的な情報を示すものであり、もし転職で履歴書を書くとしても「入社」や「退社」としか書かなくて良いです。退社理由などは特に書く必要がありませんが、多くのケースで面接官に「なぜ前の会社を辞めたのか」と理由と聞かれると思いますので、きちんと用意しておく必要があります。ここでしっかりと答えられないと、転職する理由や目的が曖昧になってしまい、企業からマイナスイメージで見られることが多いとされています。
一方、職務経歴書に関しては、今まで経験した職務や業務を詳しく書くもので、業務内容や配属されていた部署、成績なども詳しく書きます。基本的には時系列で書きますので、古い順に書いていくことが好ましいでしょう。詳しく書くことができれば、面接官にも「丁寧」と見なされ、好印象となります。
また、職務経歴書には職歴だけではなく、自己PRも書く必要があります。初めての転職となると特に、熱意やその企業への思いなどを問われることがありますので、丁寧に考える必要があります。自分の職歴や得意分野と照らし合わせて、その会社で自分がどのように役に立てるか、何に貢献したいかなどを伝える必要があるのです。
自己PRは自分が持っているスキルや実績などをもとに作成することが重要で、「できること」はしっかりとアピールした方が良いです。特別な資格やスキルを持っていない場合もあると思いますが、今までの職歴で得たことや学んだことをアピールできれば、それで立派な自己PRとなるでしょう。
職務経歴書は事細かに書けば書くほど、面接官が「面接をしやすい」と感じてくれると思いますので、丁寧に書くことが望ましいです。アルバイトやパートの場合は履歴書のみの提出で問題ないですが、会社に就職するとなると職務経歴書は必須なので、基本的な書き方を覚え、あなた自身を分かってもらうための文言をきちんと提示しましょう。
企業が自己PRを重視する理由は、その人が適切に自己分析ができているかどうかをチェックするためです。自分の強みや弱みについてしっかりと分析できていれば、採用した際に仕事を割り振りやすい上、周囲の人間関係もスムーズに行くと考えられています。
自己PRで支離滅裂なことや偽りを書いてしまった場合は、面接時の受け答えですぐに見破られてしまいますので、自分に正直に書くことが何よりも重要です。また、丁寧で読みやすい字で書くと「丁寧な仕事をしてくれそうな人材」と見なされますので、できるだけ美しい文字で書くようにした方が良いでしょう。
ちなみに、職務経歴書のフォーマットは決まっておらず、あなたの好きな書き方で良いです。ただし、ダラダラと長い文章を書くのは良くないので、初めての転職で今までに一社しか就職経験がない場合は、A4用紙1枚くらいの文章量が見やすく、おすすめです。
書くことが少ない20代の職務経歴書の書き方
今まで豊富な社会人経験がある人と、新卒で1社しか就職した経験がない人では、職務経歴書に書く内容や文章量が大きく異なるでしょう。人によっては「数行で終わってしまう」といった悩みを持っているかもしれません。職務経歴書は丁寧にわかりやすく書く必要がありますが、あまりにも少ない内容だと、人間として中身が薄いと見られてしまうのでは?と不安になるかもしれません。
しかし、20代で書くことが少なくても心配する必要はありません。20代ならではの職務経歴書の書き方を知っておけば、面接官に十分にあなたという人材についてわかってもらうことができますし、アピールすることができます。
まず、面接官が職務経歴書について、どういった点をチェックしているのかという点を踏まえて書くことをおすすめします。どんなことを求められているのかを知ると、自然と見た目が良い職務経歴書になりますので、まさにQ&Aのような形式になり、面接官が疑問を感じることも少なくなるでしょう。
面接官がチェックしているポイントとは、今までの職歴を見て、応募する部門で即戦力があるかという点や、その企業に対する志望動機や熱量などです。一般的な就職であってもこのような点はよくチェックされますし、「この人材を採用すれば企業のメリットになる」と思ってもらえれば勝ちだと思って良いでしょう。
初めての転職であってもなくても、転職回数と理由についてもよくチェックされると思っておいてください。回数や理由が採用担当の納得いくものであればマイナスに受け取られることは少ないですが、完全な自己都合や明らかにあなたに非がある場合はマイナスイメージとして捉えられてしまいます。
また、会社が求める人材であるかどうかも必ずチェックされると思いますので、面接を受ける前に企業研究をしておくことは非常に大切な工程です。20代の場合、それまでに経験してきた職業が少ない場合がほとんどなので、職歴は数行で終わってしまうかもしれません。しかし、その分自己PRを多く書き、面接官の心に響く内容にすることによって、「内容が薄い」と見なされることはないでしょう。それから、職務経歴書には大きく分けて3種類の書き方があることを覚えておきましょう。
1つ目が編年体形式という書き方で、新卒で入社した会社から時系列で経験してきた業務を記載します。その際には配属された箇所や営業成績なども記載しておくと、面接官の目に留まりやすくなります。
2つ目が逆編年体形式で、いわゆる編年体形式とは逆の書き方です。直近の職務経歴から書き始め、新卒入社に遡る書き方で、直近経験した職業や業務をアピールしたい時に効果的です。
3つ目にキャリア式と呼ばれるものがあり、特定の技術や専門職を経験した方はこちらがおすすめです。専門職や技術職の場合は事あるごとにプロジェクトが稼働すると思いますが、こちらはプロジェクトや一つの業務ごとに記載する方法です。特別なスキルがあるなど、転職先で必要とされる能力をアピールする際には非常に効果的です。
このように、20代であっても自己分析がきちんとできていれば、自分の強みやスキル、実績などを元に自己PRを充実させることができます。そうなると、面接官の目にも留まりやすくなり、採用につながる可能性はぐんと上がるでしょう。
職務経歴書を書く上で注意すべきこと
職務経歴書の書き方によって、採用の可否が決まることも多々あります。転職活動をする際には「たかが職務経歴書」と思わずに、一語一句目を通されるかもしれないという気持ちで書くことをおすすめします。
職務経歴書を書くにあたって、あなた自身が自分のことを知るために自己分析をすると思いますが、そのスキルは将来必ず役に立つものです。初めての転職を行う際だけではなく、今後転職をする際にも役立つスキルとなりますので、自分のことを正確に認識することはあなたが思っている以上に大切なことと言えます。
職務経歴書を書く際には、手書きよりもパソコンで作成した方が見やすいでしょう。もちろん自分の字に自信がある方は手書きでも良いと思いますが、癖のある字である場合は「美文字」と見てもらうことは難しく、「読みづらい」と少しでも思われれば、その時点でマイナスポイントになります。
人間は一度拒否反応を起こすと、その先を知る意欲がなくなってしまうので、そんなことになるくらいなら、パソコンで作成した方が文字の書き方を気にせずに作成できます。面接官も日頃からパソコンのフォントに慣れていることが多いため、手書きよりも確実に見やすいと思ってくれるでしょう。書類選考がある企業は多いと思いますが、この履歴書や職務経歴書の綺麗さ、見やすさによって、書類選考に受かるか否かが左右されるケースも非常に多いです。
採用担当者はどこの企業でも忙しいと思いますし、見づらく、わかりづらい内容である場合、その時点で読む気力が失せてしまいます。書類選考に通らないと当然、面接に進むことができませんので、提出する書類はあなたの鏡だと思って丁寧に作成するに越したことはありません。
職務経歴書を書くにあたって自分が持っているスキルを書く必要がありますが、多くの人が持っている普通自動車免許は記載するべきかどうか迷う方も多いでしょう。基本的な考え方としては、その企業に有利な資格であるかという点で着目されることが多いので、もし車を運転するような業務がなく、「要自動車免許」と書かれていなかった場合は、特に記載する必要はありません。
他の資格でも同様ですが、20代となると資格やスキルが少ないことから空欄よりも少しでも記載しておいた方が良いと考える方は、記載しても邪魔にはなりません。また、資格の中でも「3級」のレベルである場合、一般的な資格としては価値が低いように感じられると思います。
しかし、こちらも普通自動車免許と同じで、空欄になるのが印象が悪いと感じられるのであれば、3級以下の資格であっても記載して問題ありません。職務経歴書は、とにかく自分のできることや企業に貢献できることをアピールするためのものなので、その役割を踏まえた上で記入してください。
まとめ
20代で初めての転職をするとなると、必然的に経歴が少なく、職務経歴書が空欄に近くなってしまう可能性があります。もちろん職務経歴書が充実していればいるほど、採用担当や面接官には好印象を持たれる可能性が高いです。ただし、書くことがないのに無理やりダラダラ長い文章を書くのも良くありません。自己分析を行い、自分が得意なこと、できることを正しく把握し、企業側があなたを採用するメリットを感じられるような職務経歴書を作成しましょう。
職務経歴書と履歴書は似ているようで、全く違う役割を持っていますので、どちらもわかりやすく、丁寧に書く必要があります。両者をチェックして、あなたという人物像を正しく認識してもらうことができます。
書類選考で落とされてばかりで次に進めないという方も多いと思いますが、その場合は企業が求めている人物像にマッチしていないか、あなたの本当の強みをアピールできていないか、どちらかと言っても過言ではありません。自分の強みがいまいちよくわからない方は、これからの転職活動や実際に業務をする際にも影響すると思いますので、自己分析からもう一度やり直してみてください。
自分を客観的に見つめることは難しいと感じるかもしれませんので、あなたの家族や友人には自分という人間がどのように映っているかを聞くのも一つの方法です。その際には包み隠さず話してもらい、良いところだけではなく、悪いところも正直に伝えてもらいましょう。
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