[最終更新日]2023年9月29日 [記事公開日]2021年4月6日
入社半年での転職を成功させるには?プロが教える転職成功の秘訣
新卒で入社したものの、わずか半年で退職し、転職を目指すという人は意外と多くいます。あなたもその一人ですよね?
しかし入社後早々に退職ということでスキルなどが十分に兼ね備えられていませんし、「すぐに辞めた人」というレッテルから転職がうまくいくのかと不安を感じているのではないでしょうか。
実際、入社早々退職すると社会人経験は少ない状態となりますので、武器となるものがあまりないのが現状です。
しかし、だからといって諦めるのはまだ早いです。なぜなら入社半年でも転職は成功させることができるからです!
ではどのようにして内定獲得を目指したらよいのでしょうか?
今回このコラムでは、入社後半年で退職した後の転職を成功させる方法についてご紹介していきます。このコラムを読んで退職後の転職を成功させましょう!
入社して半年で転職は多い
長くて大変だった就活も無事終わり、いよいよ新社会人としての新たな人生の幕開け!そう思った矢先、辞めたくなったという経験をした人はとても多いです。特に、入社して半年以内に辞める人を最近よく見かけます。昔は3年耐えてから、と言われていましたが、それを待つほどの余裕がなく、やむを得ず転職を決意する人が年々増加傾向にあります。
ある人の体験談ですが、副業としてやっていたブログ運営が軌道に乗ってきたので、身についた知識を活かせるweb業界へと足を踏み入れました。しかし、現実は想像と違う仕事でした。まず、webマーケティング業務は全体の3割にも満たない時間しかやらせてもらえず、あとはずっと電話営業の繰り返し、この時点で絶望を感じていたのに、ここで追い打ちをかける出来事が起こります。
なんと、入社2か月目以降には通常の営業ノルマが課せられることになり、結果として好きな仕事ができず、やりたくもない営業ばかりさせられるはめになりました。上司にも相談しましたが、聞き入れてもらえず、しばらくして気持ちが吹っ切れたので、転職活動に踏み切ることとなりました。
また、新卒で大手企業に入社し、わずか半年にも満たない3か月で退社した人もいます。MARCHの大学出身の、いわゆるエリートと呼ばれていた体験者は、順風満帆な人生を送り、すぐに大手企業から内定をもらえました。しかし、インターンの時に配属された部署とは全く違う所で勤務することとなり、その部署がまさかの超体育会系でした。
エリートの道を歩んできたせいか、あまり怒られるようなことにも慣れておらず、毎日のように飛び交う怒号や上司からの叱責に耐えられなくなり、ここで人生初の挫折を味わいました。その結果、短期離職からの転職活動を決意します。
このように、半年やそれに満たない期間で転職を考える人は、意外と多いのです。しかし、思い立ったら即行動がいいのかと聞かれたら、はっきりとした明確な答えはありません。
入社して半年で転職はやっぱり厳しい?
経営者側の視点に立って考えると、やはり社員には長く働いてもらいたいと考えるのが普通です。その点から、転職希望者のどこを見るかというと、やはり職歴でしょう。前の企業で辞める理由があるにしても、職歴を見たらどのくらい耐えてこれたのか、一目瞭然です。そのため、在籍期間が短かったり、色々な企業を転々としていたりする、いわゆる汚い履歴書は大きな減点ポイントとなってしまい、第一印象は間違いなく良くありません。
また、仮に採用が決まったとしても、当面の間は辞めてしまわないかと、悪い言い方をすると、監視されている可能性もあります。仕事を教える上司や先輩からしても、せっかく教えたのにすぐに辞められたら時間が無駄だと感じ、なかなか先のことを教えてもらえないかもしれません。それほど、半年で転職した人への印象は厳しいと言えます。具体的には、転職する前段階で大変な思いをする人が大半です。いくつか例を挙げます。
1つ目は、転職エージェントに全く相手にされないことです。大手であればそれだけ求職者を多く抱えているわけですから、職歴に傷がついているような人はお断わりされる可能性があるからです。転職エージェントもボランティアではありません。求職者の転職が成功して、初めて報酬が出るのです。
そのため、転職が上手くいかない可能性のある人は、残念ながら門前払いにあってしまうのです。だいたいの場合、転職活動がうまくいかないときは、この転職エージェントに頼ればすいすいと物事が進むのですが、ここが利用できないとなると、自力でやっていくしか道が残されていないのです。まさしく、いばらの道です。
2つ目は、面接すらたどり着けないということです。特に問題のない人が転職活動をすれば、応募要項さえ満たせば基本的に書類選考は通るものです。しかし、たった半年で転職しようとする人に対する風当たりは非常に強いです。人事部から見ても期待値が薄いので、よほど人手に困っているようなところでなければ、職歴の問題だけで不採用にすることもあり得ます。
また、大手転職エージェント経由にしていた場合、やはりエージェント側にも体裁はあります。あまりにも受け入れがたい人を紹介したとなると、企業側からの信用が薄れてしまうため、エージェント内で独自に選考し、だめだと思ったら断りの連絡を入れるのかもしれない、という話もあります。
3つ目は、行きたい企業を大手や有名どころに絞っていることです。人手不足の飲食業界や、技術職は、職歴よりもやる気やポテンシャルを見て採用してくれることもあります。しかし、大手企業や名の知れた有名な企業は、応募者が沢山いて選りすぐりができるため、あえて半年で転職するような人を選ぶ理由がありません。
先ほど紹介したMARCH出身の方の話の続きですが、転職活動は通常1か月か、遅くても3か月以内には終わるとされている中で、なんと半年もの時間を費やしてしまいました。理由は、次の仕事も安定した大手企業がいいと考え、そこに的を絞ってしまったからです。定時退社ができ、ボーナスもあって、福利厚生が整っているところと言えば、大手企業を想像します。そのため、最初から大手企業の中途採用しか目に入れていませんでした。
それが、転職活動を難航させた大きな原因です。大手企業の中途は、若手だけでなく、中小企業で培った経験を活かし、スキルアップを狙う熟練者も多数います。個々がそれぞれ、優秀な成績をおさめたり、有力なスキルを持っていたり、即戦力になったり、いわゆるハイスペック集団が押し寄せてくるのです。その中に、ポツンと新卒からの短期離職の人がいたところで目にも留まりません。当然ですが、書類落ちはよくあります。
以上、3つの例を挙げました。どれも厳しいようですが、これが現実です。半年で転職というのは、できる人はいても、それぞれがとても苦労した末に成し遂げたことなので、誰もが簡単に次の仕事へ就けるのかと言えば、そうとも限らないのです。
入社して半年で転職するうえで心がけること
そうはいっても、絶対に転職ができないわけではありません。どんなにどん底にいても、努力して次の職についた人はたくさんいます。しかし、それなりに覚悟はしておかなければなりません。それに加え、次の企業を選ぶにあたって失敗しないために、考えるべき点もあります。
まず、事業内容をしっかりと把握しておくことです。なんとなくわかったつもりでいると、実際入社した後で、全然違う仕事だった、という事例はいくつかあります。顧客との関係性や利益の確定はどのようにしているのかをしっかりと理解しましょう。かなりの初歩的な事柄ですが、基本だからこそ外してはならないのです。
さらに、その企業が最も強みとしているものに着目します。その強みが商品であれば、開発から営業まですべての部署が関わってくるため、どこに配属されても目指す所が一緒となります。そのため、必然的に目指すべき部署も絞ることができます。また、強みが顧客を相手にしないようなシステムそのものであれば、管理するエンジニアが花形となります。
つまり、他の部署はまた別の業務をこなすこととなっているため、自分が強みに携わりたいのか、それとも他の業務をこなしたいのかを考え、部署を選ぶこともできます。この企業に入れば、部署関係なくこの仕事が絶対できる、という勘違いを未然に防げるという意味で、目指す企業の強みを知ることは非常に大切です。
しかし、良い所ばかりでなく、悪い所にも目を向けなければなりません。それができないと、また苦しい思いをしてしまう可能性があるからです。業績や競争業界を見て、総合的にリスクを判断します。安定を求めるのであれば、ベンチャー企業、スタートアップ企業は向いていません。
それらの企業はまだ創立して間もなく、これからの成長が期待できる分、大きなリスクを抱えています。つまり、今後が予想できないため、最悪の場合、倒産してしまうということも視野に入れなければなりません。その他にも、年々業績が落ちていたり離職者が多かったりする企業も注意して、慎重に選択していく必要があります。
それと同時に、経営者の考え方に共感できない場合も、その企業は選択肢から外すのが無難です。社長が目指すところに、一緒になって向かうのが社員です。自分がある強い意識を別のベクトルで持っていても、その企業にいる限りは社長についていかなければなりません。そのため、トップと意見や考え方が合わないと思えば、いくら条件が良くても長く続かないことが予想されます、今一度見直し、再検討していかなければなりません。
最後に、最も大切なのは、ワークライフバランスを保てるかどうかです。日本語にすると、仕事と生活の調和です。どちらかが欠けているようでは、生産能力も下がり、生活も乱れてしまう悪循環を生み出します。そのため、最後のチェック項目として、プライベートの時間も確保できるのかという点で、休みの確認や有給休暇消化率なども調べておくといいです。
入社半年で転職を成功のための秘訣
成功の鍵を握るのは、次に挙げる3つの柱です。まず、今の何を変えたくて転職をするのかです。今、いったい何に悩んで転職をしようとしているのでしょうか。自分自身なのか、はたまた労働環境なのかをはっきりとさせておかなければいけません。そこを明確にしておかなければ、企業選びをしようと思っても、うまく条件と合うところを見つけることができなくなってしまいます。
例えば、なんとなく面白くないから転職しようと考え、転職したとします。何が面白くないのかがわからないと、何の仕事を選べば面白さを感じるのかがわかりません。そうなると、次の仕事でも同じように、仕事に対する面白味を見つけることができなくなってしまうのです。この曖昧さをなくさない限り、最初の企業選びから失敗してしまいます。
次に、半年という短い職歴であろうと、その中で培った経験や学んだことを次の仕事とも関連付けられるか、です。例えば、営業の仕事が向いていないと思い、なんとなく事務がいいと言われ、はいそうですかと納得する企業はまずありません。何故なら、その企業にとってのメリットを感じさせる部分が一切ないからです。
わかっていることは、ただ逃避している事実のみです。これだけだと、理由として薄っぺらいどころか、むしろマイナスです。前の仕事はやりたくないから今度は違う仕事がしたい、ではなく、もっと別の言い方に置き換えましょう。
営業という仕事を通じて、お客様のリストをまとめたり、業務が円滑に回るよう丁寧にファイリングしたりすることが得意だったので、事務職を希望します、と言ったほうが圧倒的に好印象ですし、具体的な内容を添えることで、より説得力が増します。また、できることだけでなく、できないことも、今後業務を専門的に行ううえで上達させていきたい、という風に伝えることができたら、より良いです。
最後は、入社したらやりたいことと、企業へ応募する動機が一致しているかどうかです。もし、事務がしたいだけだと言ってしまえば、ある特定の企業を志願する理由にはなりません。なぜなら、事務仕事は他にもたくさんあるため、別にその企業でなくてもいいと思われてしまいます。そう思わせないためにも、その企業でないといけない理由を考える必要があります。その企業にしかない唯一無二のものと言えば、経営理念や経営方針です。それらをしっかり調べ、理解したうえで志望動機に盛り込むと、より本気度が伝わります。
まとめ
20代前半は特に、若さが武器の転職黄金期とも言えますが、それは最低でも1年以上勤めた人にあてはまることです。スキルやキャリアのない若手社員を中途で採用するメリットとして、最低限の知識を有している前提で選考するので、特に新卒の短期離職の場合は厳しい場合もあります。
もちろん、新卒でなくとも、前職を半年で離職してしまった場合は、当然スタートラインが他の転職希望者よりもはるか後方です。厳しい現実を変えることはできませんが、自分自身を変えることはできます。転職に向かって入念な準備をし、企業のことも自分のこともしっかりと理解し、万全を期して転職活動へと一歩踏み出しましょう。
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