[最終更新日]2023年9月29日 [記事公開日]2021年4月6日
転職でどうしたらいいかわからないと悩む人のための転職攻略法
はじめて行う転職活動。「どうしたらいいかわからない」と頭を抱えているのではないでしょうか?
新卒就活の時は大学側からのサポートもあったし、周りには自分と同じような状況の人が多くいたことから、ある程度足並みをそろえることができたと思います。
しかし転職活動はそうもいきません。大学側からのサポートはなくなりますし、運よく自分と同じタイミングで転職を行う人もいないでしょうから、不安になるのもわかります。
しかし、どうしたらいいのかわからないままでいるといつまでも入社先が決まりませんからどうにかしないといけません。では「どうしたらいいかわからない」と頭を抱えている人はどのように対処していけばいいのでしょうか。
今回このコラムではそんな「転職でどうしたらいいのかわからない」と悩む人のための対策法と転職事情についてご紹介していきます。これを読んで転職活動に備えましょう!
転職でどうしたらいいかわからないと悩む人は多い
漠然と転職をしようと思っても、あれこれ考えているうちに様々な悩みが浮上してきます。何から手をつけたらいいのかもわからないし、そもそもちょうどいいタイミングすら判断が難しい、と悩むことはおかしなことではありません。むしろ、誰しもが経験する壁です。では、具体的にどんな悩みを抱えている人が多いのでしょうか。
こちらの体験談は、明確な転職目的がないパターンです。ある20代の男性は、とある中堅の企業に入社しました。就活当初は大手が第一希望でしたが、残念ながら選考を通過できなかったので、別に内定を得た今の企業へ入社を決意します。自分のしたい仕事という意味では一致しているので、現在不満はないのですが、したい仕事といっても取り扱っている領域が不得意なものであるが故に、自分の考えやアイデアに自信が持てず、お客さんにも良い提案ができません。
そこで、思い切って転職を考えるも、現行で不満がないことから、これといった目標も立てられず、面接で志望動機やこれからやってみたいことを聞かれても答えられないかもしれない、という悩みを持っています。
この方の場合は、なんとく今の仕事は辞めたいけど、転職に対して強い意志があるかと言われたらそうではない、というタイプです。この手の悩みを抱える人は非常に多いです。言われた仕事を淡々とこなすだけだからどうにもやる気が起きない、というのが大きな問題点です。
他にも、企業の将来性を気にしたり、給料だったり、人間関係だったり、とにかく悩みを挙げるときりがないです。企業があるから今はなんとなく大丈夫だけど、この先のことを考えると、ここでずっとやっていけるのか不安、10年後も給料が変わらなかったらどうしよう、後輩や中途が入ってきたら仲良くできるか不安…このようにネガティブに考えてしまいがちです。
どうして転職でこのような悩みが出てくるのでしょうか。やはり、20代の転職は初めてという人が多いからか、圧倒的に不安要素が大きいです。具体的には、労働条件や周囲の反応、そもそも転職がうまくいくかもわからず、先行き不透明といった部分が不安になる原因です。今の企業に入るときも、労働条件に合意して入っていたのに実は違った、ということもあります。
それに、家族を持っている人なら尚更、今の生活が変わってしまうのではないかと心配されて、なかなか転職に踏み出せない人もいます。それ以外にも、仕事への責任感ややりがいはあまり感じないけど、仲間には恵まれているパターンや、せっかくここまで経験を積んだのにまた一からやっていかないといけないというプレッシャーを強く感じる人も多いです。
しかし、安心してほしいことがあります。それは、悩んでいる細かい内容は違っても、誰しもが感じる不安は同じだということです。どうしたらいいかわからないから、手探りで自分に合った方法を探し出し、着実に進んでいこうとするのです。だから、転職を考えているけど悩んでいることがそもそもの悩みだ、という人は、全員同じ気持ちで不安なんだ、と思うようにすれば、少しは気持ちが軽くなります。
どうしたらいいかわからないと悩んだ時の対処法
まずは、転職の理由を明確化することです。先ほどの体験談の場合は、このまま仕事を続けたらいいのか、転職をしたらいいのかわからない、フワフワした状態で、どうも定まっていません。ここは、目的や目標を立てておくことが大切です。なぜなら、ある程度の目途が立てば軸が完成します。その軸を起点に、様々な情報収集を始め、次のステップに移ることができます。ですので、まずはそこを決めなければなりません。
そのためには、自己分析をします。例えば、なんとなく転職を考えている人なら、何故、そこは絶対ではなく、なんとなくなのか、ということをよく考えてみてください。恐らく、仕事はうまくいっている、人間関係がいい、これといったきっかけがない、などが挙げられると思います。すると、その中に今の環境の良さが見えてきます。
人間関係が良いということは、自分がコミュニケーションをとれている証拠です。仕事が上手くいっているのであれば、その道としての経験を積んできて、順調に歩んでいるとも言えます。さらに、先ほどの体験談の例ですと、不満はないという部分に着目してみます。
どういったところに不満がないのかを聞かれた相談者は、単に決められた作業をするのではなく、自分が考えたアイデアをお客さんに気にいってもらえ、実際、受注まで持っていけた瞬間が最も嬉しい場面だと思っている、と答えました。つまり、アイデアや表現力で人を喜ばせる仕事自体に興味があるわけで、今の仕事がベストマッチなのかと言われたら違うかも、という部分に気付くことができました。
このように、今の仕事の中に何か喜びややりがいを感じる部分がある人は、その部分を上手に活かせる仕事や企業を探すと良いです。アイデアを発案することやお客さんに喜んでもらえる仕事が好きなら、デザイナーや営業あたりを視野に入れることができますし、今とできるだけ同じ業種がいいなら、自分の希望する部署があるか、その仕事内容は希望と一致するのかなどをさらに細かく分析していきます。
目標が定まっていない人はまず自己分析をして、今の自分が好きだと思ういい所や、仕事に対してやりがいを感じている箇所を探しましょう。そこから自分の希望に合う業種を探して行く、というのが悩んだ時にまずすることです。
次に、転職した場合と、今の企業に残った場合を想像してみてください。今の仕事で何かやり残しや心残りがあるのに、なんとなく転職してしまえば、恐らくこの先ずっと後悔が残るでしょう。仮に転職したところで、それは本当に自分がしたかったことなのかも考えてみてください。どちらの方が後悔が大きいかを比べるのも、悩んだ時には一歩を踏み出すための判断材料になるかもしれません。
また、現実的な問題でいくと、収入がどうなるかです。俳優や歌手など、芸能人のようなよほど夢のある仕事でない限り、多くの人は今より収入が下がることは望まないはずです。転職したいと考える企業の給料が今の企業より低かった場合、その後どうなるのかは見当がつきます。
最初はそれでよくても慣れてくれば、以前の企業と同じように転職したい気持ちになるかもしれません。それに加えて給料まで安いとなると、状況はより悪化してしまいます。仕事へ対する熱意も、技量も低下するかもしれません。そうなれば元も子もありません。お金は生きていく上で大切なものですから、給料などの待遇面でも必ず自分が納得のいく企業を選びましょう。
さて、最後は最も難しい対処法かもしれませんが、思い切って行動に移してしまうことです。悩みすぎてどうしようか考えているうちにも、貴重な時間はどんどん過ぎ去ってしまいます。いくら自己分析をしてもどうしたらいいかわからない、けど早く転職はしたいと考えるなら、行動してみることです。今の仕事を辞める必要はなく、まずは情報収集だけでも始めてください。
どういった企業があるのか、自分の理想の企業はどのくらいのレベルを求めているのかを、自分なりの方法でいいので探してください。自分の今のキャリアはどのくらい役に立つのか、現在勤めている企業は業界においてどの立ち位置で、どういう評価を受けているのかなども、転職をする上で最適な判断をするための参考になることでしょう。
自分だけでなく、企業のこともしっかりと分析していくことで、見えなかったものが見えてくることもありますし、中にはここで転職を思いとどまる人もいます。目標をしっかり立てて自己分析、企業分析を行い、自分で思うがままに行動してみる、ということになります。
悩む前に転職事情を把握しておこう
一度悩み出したら、あれもこれもと次から次へ悩みが溢れてくるものです。現代は科学技術も進んでいるため、手軽に情報収集ができる世の中になっています。いい情報や知りたい情報が簡単に手に入る便利さ故に、いらない情報や嘘の情報も目につきやすくなってきました。どういうことかというと、転職をしたらブラック企業だったとか、前の企業での人間関係がこじれたとかです。
確かにそれは事実であるかもしれませんが、あくまでも他人の体験談に過ぎません。しかし、人間はプラスのことよりもマイナスのことを深く記憶に残してしまいます。子供の頃の、思い出して恥ずかしくなるような経験は大人になっても忘れられない人がいるように、ネガティブな情報を入手すると、脳が勝手に錯覚を起こします。
転職をすると、悪いことばかり起きるからしないほうがいいのかな、と思ってしまうのです。しかし、実際はそんなことばかりではありません。転職をしたおかげで、自分にとっての天職と巡り合え、今までよりも充実した生活を送る人や、転職の経験を活かして起業する人だっている世の中です。悩んでしまい、負の感情のループに巻き込まれる前に、転職をする前段階の準備だけでもしておきましょう。
最初にやるべきことは、先ほど述べたように、目標の明確化や自己分析などがあります。それが済んだら、いよいよ本格的に行動に移します。まず、企業の調査と、同年代の転職事情の把握から始めます。次に、就職をしたいと考える業界から絞ります。デザイナー、ファッション、営業、飲食など様々です。
また、この業界は長い目で見て、数十年後も生きているのかを考えます。現在、AIが進化を遂げ、次々と世の中に出回っています。すると、いずれAIが今の仕事の大半を担うようになった時、転職先の企業は健在か、といった具合で考えていきましょう。つまり、将来を見据えるということです。
同年代の転職希望者はどういった分野に流れているのかを把握しましょう。ライバルが少ない方がいいのは当然のことです。経営に詳しい人なら聞いたこともあるかもしれませんが、ニッチ戦略をうまく使うことです。ライバルの数を減らし、これから成長が見込める業界や起業を選ぶのも一つの手です。場合によっては、待遇もいいし、仕事内容も自分のしたいこととベストマッチ、というパターンもあります。
今はインターネットで企業の様子を公開している若手の経営者も多くいるので、敢えてそういった企業を狙うのも一つの方法です。他にも、自分と同じような年齢の人はどのタイミングで転職をしたのか、スキルはあるのか、転職前と同じ業界か違う業界か、といった情報を把握しておけば、今後の参考になります。
これを経て、ようやく希望の企業が決まれば、スケジューリングをします。ここでやってしまいがちなのが、あとでやろうと放りだしてしまうことです。これでは、いつになっても進まなくなってしまう原因になってしまいます。そこで、いつまでには転職をしよう、という明確な目標設定をするという意味でも、計画を立てることは今後の動きやすさにも影響します。また、思い付きで転職先を決めたり、誤って面接日を被せたり、というリスクも回避できるので、手帳か、携帯のカレンダーに書き込む癖をつけましょう。
ここまでで来たら、あとはとんとん拍子に進みます。面接日が決まれば、そこから逆算して、いつまでに履歴書を書き、いつまでに質問に対する答えを考えておこう、という気が起こります。悩んでその場にとどまってしまうくらいなら、何か行動してしまいましょう。すると、思ったよりもスラスラと事が進むこともあります。また、一人で悩まないことも大切です。信頼できる友達でもいいですし、家族に思い切って打ち明けるのでもいいです。重要なのは、思い悩み、立ち止まってしまわないようにすることです。
まとめ
転職は、思い立って簡単にできることではないです。人それぞれに小さな悩みがいくつもあり、それが心に引っかかって前に進めないこともしばしばあります。無理にその悩みを捨ててまで前に進む必要は一切ありません。悩んだなら、何故悩んでいるのかを分析し、答えが出たなら、それに向かって進んでいけばいいのです。困ったときは、周りにいる人に相談したり、転職を支援している人材育成起業を頼ったりしてもいいのです。転職は人生を変えるかもしれない一大イベントですから、時間をかけてもいいので、しっかり向き合って、自分が納得のいくような結果になるよう、行動しましょう。
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