[最終更新日]2023年9月26日 [記事公開日]2021年3月5日
退職後に転職活動をするあなたへ贈る成功への秘訣
「環境を変えたい」「この会社でやっていけない」「転職に時間をかけたい」など、様々な理由から“退職”をして転職に挑む人がいます。
在職中に行う転職活動は仕事との両立に苦戦しますし、体力的にも精神的にも大きな負担がかかります。しかし退職をしてからなら時間をかけてじっくりと行えるため、思う存分転職活動を行えます。
ただ残念なことに、在職のまま転職するよりも退職後の方が厳しいんです。
ではなぜ退職後の方が厳しいのでしょうか?
このコラムではそんな退職後の転職事情についてご紹介しています。在職のまま転職するよりも退職後の方が厳しい理由から成功させるための秘訣などをご紹介しています。
すでに退職しちゃった人必見です!
退職後に転職活動をする人は多い
転職活動をするに当たっては、いくつもの選択を迫られます。その一つが、今勤めている会社を先に辞めてから転職活動をスタートさせるのか、働きながら転職先を探すのかという点です。どちらにもメリット、デメリットがありますので判断に悩むところです。
退職をしてから活動を始めることのメリットとしては、やはり時間をたっぷりと持てるということです。実際にこうした判断をした人も口コミでそのことを述べています。
「今まで勤めていた会社がかなりハードで、残業に追われていました。それも転職を決意する理由の一つでした。働きながらではとても時間が取れないので、企業探しをするにも面接を受けに行くにも時間がないなと感じていました。そこで、思い切って辞めてしまい、転職活動をすることにしました。結果的に、ゆとりを持っていろいろなことに取り組めて良かったです。」
また、今働いている会社に転職活動をしていることがバレてしまうのではないか、という不安を抱えずに済むのもメリットと言えます。職場での人間関係があまり良くないところなどは、バレると面倒が生じたり、引継ぎがうまくできなくなってしまったりすることもあります。そのため、先に辞めることでこうした心配の種をなくすことができます。実際に、こうした悩みを抱えていた人も、退職したことのメリットを挙げています。
「少し前に転職しようとしていた人が、転職活動を始めたことが上司に知られてしまって、かなり険悪な雰囲気になっているのを見て、マズイなと思っていました。それで、自分も同じ目に遭ったら嫌なので、幸い貯金もある程度あったということもあって、退職してから職探しを改めてすることにしました。ちょっと焦りもありましたが、余計なストレスを抱えずに済んで良かったと思っています。」
他にも、まず退職してから時間を作り、その間に資格を取るなどしてスキル向上を図り、アピールポイントを増やせるというのもメリットです。働きながらだと、どうしても自分の勉強のための時間や心の余裕を取るのは難しいので、転職を機にまとまった時間を自分磨きのために作るのもありです。
「インテリア関係の資格と言語の資格を取りたいとずっと思っていました。でも、毎日の仕事に追われて集中して勉強ができずに困っていました。もっとやりたい仕事ができる職場に移りたいと思っていたところだったので、良い機会だと考えて一度仕事を辞めて資格を取ることに数か月専念してから、職探しをすることにしました。おかげで、かなり充実した時間を過ごせて資格も取れましたし、精神的にもリフレッシュできて良かったです。」
このように、先に仕事を辞めてから転職活動をすることには、一定のメリットがあり上手に時間を使うことができます。他にも、職探しをしている時に、失業保険をもらえるなどのメリットもありますので、うまく制度を利用しながら転職活動を進められる点にも注目できます。
在職のまま転職活動をするより退職後の方が厳しい
上記のように、退職してから転職活動をスタートさせるメリットはいくつもあり、実際に多くの人がそうしています。しかし、デメリットも多く、現実としては厳しい状況が見られるケースが多々あるということを覚えておく必要があります。人によってはメリットの方が上回りますが、多くの場合厳しさを感じることもあるという意識で決断をすべきです。
まず、退職後に職探しを改めてすると、収入が途絶えてしまうという現実的な問題にぶつかります。もちろん、上記のように失業保険などの制度を利用することもできますが、すぐに支給されるわけではありません。そのため、最低でも3か月から4か月分くらいの生活費の貯蓄がないと厳しいです。
転職先が内定したとしても、入社するまでには少なくても1か月はかかりますし、さらに実際に給料が振り込まれるまでは就業後1か月かかります。ある程度金銭的な余裕がないのであれば、働きながらというのが現実的な選択肢となるでしょう。働きながらの転職活動であれば、忙しさはありますが経済的な心配はしなくても済みます。
また、精神的なプレッシャーというのも大きな要素です。在職しながら転職活動をするのであれば、上記のような経済的な問題がないということもあって、ある程度余裕を持って取り組めます。最悪の場合は、良い企業に巡り合えなければ少し時間を置くという選択肢を採ることもできます。また、焦って決める必要がないため、じっくりと理想的な職場を比較検討できるというのもポイントです。それだけ満足の行く転職ができることになります。
一方で退職後に転職をしようと思うと、どうしても焦りの気持ちが出てきます。早く決めなければと思うからです。書類選考で何社も落ちてしまうとさらにその焦りの気持ちが強くなって、とにかく内定をくれるところならどこでも良いという考えに至ってしまう恐れもあります。そうなると、なんのために職を変えるのか分からなくなってしまうこともありますので、注意が必要となります。
ついつい生活のリズムが乱れてしまうということも、退職後の職探しをするデメリットと言えます。今まで決まった時間に起きて出勤して仕事をしていたのが、転職活動以外の予定がなくなるわけですから、どうしてもいい加減な生活になってしまうリスクがあります。自堕落でルーズな毎日になってしまい、ダラダラと時間が過ぎてしまうのも問題です。
もちろん、人によってしっかりと自己管理ができる人もいますが、だらしない生活になる可能性は高いと言えるでしょう。こうした時間の過ごし方は転職活動にも影響を及ぼして、いろいろな決断を先延ばしにする傾向が付くこともあります。また、家族から心配されることも多くなります。仕事を辞めてだらしなくなったと思われることもありますので、しっかりとメリハリの利いた生活を送れるように気を引き締めることが肝心です。
退職後に転職活動を行ううえで覚悟すべきこと
このように、退職後に転職活動をスタートする場合、いろいろなデメリットがあることを意識しておく必要があります。また、転職活動そのものにも厳しさが見られることがありますので、ある程度覚悟して臨みましょう。たとえば、すでに退職して時間が経っているのであれば、そのことを面接で聞かれる可能性が高くなります。
ブランク期間に何をしていたのかとか、そもそもどうして会社を辞めてしまったのかなどの質問をされることが多いです。きちんと相手も納得できるような前向きな答えでないと、良くない印象を与えてしまいます。不信感を持たせる原因となりますので、しっかりと予想される質問についての答えを準備しておく必要があります。
退職後の転職活動であろうと、在職中に活動をスタートしていたとしても、採用担当者としてはさほど異なる印象を持つことはありません。しかし、退職してからだいぶ経っている場合は、転職をしたいから前職を辞めたというよりは、何らかの問題があって会社を辞めただけなのではないかという疑問を持ちがちです。そのため、採用に難が付いてしまうリスクもありますので注意が必要です。面接の時などにポジティブな理由を説明できるようにしておくことは、欠かせない準備だと言えます。
さらに、予定を調整する能力がないのではないかと見られることもあります。全体としては、在職中に転職活動をする人が多いので、仕事を辞めてからしないといけないというのは、時間を上手に管理できない人だと見られてしまうこともあるわけです。特に20代の人材の場合は、上の年代のようなスキルや実務経験がありません。それに加えて、基礎的なビジネススキルがないという判断をされてしまうと採用のチャンスが狭まってしまうことになります。
こうした企業側からの厳しい見方が時としてあるという点に加えて、自分自身の精神的な負担も大きくなる傾向があります。次の職場を早く決めなければ、という焦りが自然と出てくるものです。それだけでもプレッシャーとなりますが、書類選考になかなか通らなかったり、気になっていた企業の面接で落とされてしまったりすると、かなり落ち込むものです。
仕事をしながらであれば、ダメなら時間をかけて次を探せばいいや、という気持ちになれますが、退職後だとそのようなゆとりが失われがちです。気持ちの中で焦りが強くなってしまうと、どうしても妥協しがちです。以前ははっきりとした条件を転職先に設けていたものの、焦りの気持ちでとりあえず就職できるところであればどこでもいいや、という考えに陥ってしまうことが多くなるのです。当初抱いていた転職の目的を達成できなくなってしまうことすらありますので、注意しなければならない点です。
退職後に転職活動を成功させるための秘訣
退職後に職探しを始めようと考えているのであれば、しっかりとした準備と強い意志を持つことが欠かせません。まず、転職活動の全体の流れをよく把握した上で、時間軸に合わせて予定を組んでいくようにしましょう。たとえば、求人情報のチェックと絞り込みに2週間、書類提出に2週間、面接に1か月、内定待ちと入社までに1か月半といった感じです。
もちろん、ある程度時間にゆとりを持って活動できるのが退職してしまうことのメリットですので、ある程度柔軟に予定を組むことは大事です。しかし、明確な予定を組んで、それに従うように努力しないと、どうしてもダラダラしてしまいます。
そして、転職先の絞り込みを明確にして、条件に適うものはどんどん応募するという流れを作ることも重要な対策法です。転職の軸と企業の条件付けが明確になっていないと取捨選択がしづらく、どの企業も良いようにも悪いようにも見えてきてしまいます。こだわりたい条件を設け、それを満たしているのであれば応募するというルールにしておけば、次に進みやすくなります。そして、数社応募を出したからと満足するのではなく、内定が決まるまではずっと求人情報チェックと応募を続けるようにします。
こうした対策は、気持ちの上でも助けとなります。数社だけに限定してしまうと、書類選考や面接で落ちてしまった場合にかなり落ち込みます。しかし、たくさんの企業に応募していれば、次があるという希望を持ち続けることができるわけです。また、たくさんの会社に書類を出したり面接を受けたりすることで、慣れた状態で自己PRができるようになります。より落ち着いて心を込めてアピールができますので、採用の可能性も上がってくることでしょう。
そして、応募する企業数が増えれば、それだけ面接まで通る回数、そして内定をもらえる企業の数が多くなります。その分、より自分に合った条件の良い転職先を選べることになります。退職後の職探しでは、焦りからとりあえず内定をもらえそうなところにと妥協してしまうものですが、この方法なら妥協せずに、十分比較検討した上で選べるのがメリットです。
この方法を採るためには、複数の会社の面接の日付をできるだけ近くにしておくことが肝心です。どの企業も面接後の選考と結果通知にかける期間はだいたい同じです。そのため、内定したかどうかの確認を、おおよそ同じタイミングで受け取れるわけです。そして、複数の内定の中からより条件の良いところに、入社の連絡をすれば良いということになります。上手に予定を調整することによって、転職活動はぐっとスムーズに進みます。
まとめ
転職をするに当たっては、今勤めている会社を退職してから活動をスタートさせるか、仕事をしながら職探しをするかで迷うことがあります。退職してからの活動には、時間的なゆとりがあるなどのいろいろなメリットがあります。そのため、この選択をする人は多くいます。一方で、すぐに決まらないと焦りの気持ちが強くなってしまったり、ついダラダラと時間を過ごしてしまったりと、マイナスの面もあります。
実際に、退職後の転職活動は厳しさもありますので、覚悟して始める必要があります。前もって、その意識を持つと共に、具体的な対策法を講じて、スムーズに転職活動を進められるようにすることが大事です。転職エージェントなどのサポートを得つつ、効率よく企業探しと応募をしていき、無理なく転職を果たすようにしましょう。
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